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豊島区がスポーツまつりと防災フェスを同時開催。年齢の垣根を越えて健康と防災について考えるきっかけに

2025.10.14 Vol.Web Original

 豊島区が10月13日、同区内にある総合体育場とイケ・サンパークで「としまスポーツまつり&DOKIDOKI☆彡防災フェス2025」を開催した。

 これは年齢や障害に関わらずスポーツに関わるきっかけをつくる「スポーツまつり」と、若い世代を中心に防災への興味を促す「DOKIDOKI☆彡防災フェス」の2つで構成されたイベント。

 としまDOKIDOKI☆彡防災フェスでは、区や企業等による防災を楽しんで学べる体験型ブース、警察や消防による隊員なりきり体験や、東京消防庁によるハシゴ車体験、被災地応援企画の石川県能登半島の和倉温泉多田屋の物産展など合計46ブースが用意された。

 例年人気の高いハシゴ車体験には今年も長い行列。ハシゴ車は地上30メートル、ビルにすると約10階の高さまで上がるという。このハシゴ車は風速14メートル以上の時は下にロープを張らないといけないといった規則があるとのこと。この3連休は台風23号の接近もあり、一時はフェスの開催自体が危ぶまれたが、この日は曇りこそすれさほど風は強くなく無事にハシゴ車体験も行われた。

 また「歩いて作る防災マップづくり」の作成を体験できるコーナーにも多くの人が集まった。これは昨年度の豊島区民による事業提案制度で採択されたもの。昨今、日本各地で線状降水帯や台風による水害が頻繁に発生していることから防災意識が高まっているものと思われる。会場では、親が子どもに「これやろう」と一緒に参加する姿も見受けられた。

防災について代々木公園で考える!30・31日に「もしもFES渋谷」炊き出し体験も

2025.08.29 Vol.Web Original

 渋谷に暮らす人、働く人、遊びに訪れる人などに向けた防災イベント「もしもFES渋谷」が8月30・31日の2日間、代々木公園で行われる。

 渋谷の街、人と一緒に考える、区民・来街者参加型の防災と減災の普及啓発イベント。今回のテーマ「災害時の生活のリアルを伝え、災害時のQOLを高めるためのもしもプロジェクトらしい『備えの在り方』を提案していく」のもと、非常時の最新トイレ事情がわかる「防災トイレの大展示場」、 水素で発電しながら走ることができる電動アシスト自転車の展示、40メートル級の「はしご車」も展示される。

「炊き出し体験」として、カレーを限定300食無料で提供する。

 電気がなくても炊きたてごはんが食べられることで話題のタイガー魔法瓶「魔法のかまどごはん」を使ってごはんを炊く体験会も実施する。

 災害時のモヤモヤをワクワクに変える「防災アイテム活用大作戦」をテーマにした、来場者参加型の企画もある。

 ステージイベントもある。

 このイベントは、2019年まで開催されていた渋谷区総合防災訓練(SHIBUYA BOSAI FES)の流れをくんで、2022年9月に初開催。昨年は台風の影響で中止となったが、「TOKYOもしもFES渋谷2023」には2日間で2万2000人超が来場した。一般財団法人渋谷区観光協会、一般社団法人渋谷未来デザイン、こくみん共済 coop 〈全労済〉が、渋谷区の共催のもと、開催している。

 8月30・31日。10~17時。代々木公園(イベント広場・ケヤキ並木・ステージ会場)で開催。入場料は無料。

GENERATIONSの片寄涼太が消防団への入団呼びかけ「ノリでもいいと思う。ある日に何かのきっかけで必要になるかも」

2025.08.26 Vol.Web Original

 ダンス&ボーカルグループ、GENERATIONSの片寄涼太が8月26日、都内で行われた、消防団入団を呼びかけるイベント「この街でみんなと強くなろう」に出演した。

 さまざまな自然災害などが増えるなか、各地の防災力を高めるために地域防災の中核を担う存在として消防団に注目が集まっている一方で、全国的に消防団員が減っている傾向がある。そうした状況を改善するために、より多くの人に消防団員やその活動について知ってもらい、消防団員として活躍してもらおうというもの。

明治神宮外苑で220発の花火打ち上げ! 東日本大震災から14年で首都圏3カ所で「3.11 防災花火」ゆうちゃみらが見守る

2025.03.11 Vol.Web Original

 東日本大震災の被害者追悼とともに、未来に向けた防災につなげていきたいという想いを込めた「3.11 防災花火」が3月11日、明治神宮外苑、東京都立駒場高等学校、川崎市河川敷の首都圏3カ所で打ち上げられた。明治神宮外苑では、モデルでタレントのゆうちゃみらが出演しライブ配信イベントも行われ、定刻の19時に合わせてカウントダウンし、雨空に打ち上げられた花火を見上げた。

「3.11 防災花火」は、災害時の避難場所から花火を打ち上げることで避難場所が付近にあることやその場所を確認することを促し、未来の防災活動につなげていくことが目的。避難場所の設置距離と打ち上げ場所から花火がきれいに見える距離の目安が約2キロメートルであることから企画されたものだ。

 避難所マークをモチーフにデザインしたオリジナル花火など、約8分間で合計220発の花火が打ち上げられた。

 花火が上がった8分間、雨は徐々に強くなったが、最後まで見守ったゆうちゃみ。「この花火をきっかけに避難場所とか調べてくれる人が増えたり、身近な人とこういう話をする機会が増えたらいいなって思いました。私もすごく勉強できたので、帰って家族に話したいなと思います」と、笑顔だった。

能登半島地震から半年、液状化被害の内灘町は今「これだけ放置されたら感覚が麻痺してくる」

2024.06.01 Vol.Web Original

 1月1日に石川県で能登半島地震が発生してからまもなく半年。甚大な被害をもたらした地震から被災地はどう変わったのか。深刻な液状化被害があった石川県内灘町の津幡高義さん(54)に話を聞いた。

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小池百合子東京都知事が語る災害対策、東京発のスタートアップ、そして人材育成

2024.03.29 Vol.Web Original

 2015年に国連総会で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)は、目標達成期限の2030年まで折り返し地点を過ぎた。持続可能な未来へ向けた取り組みや、目標達成のヒントとなる話を各界の著名人に聞く「シリーズ:未来トーク」。

 都は、令和6年1月に「『未来の東京』戦略 version up 2024」を策定。同時に公表した令和6年度予算案には「人」が輝く、国際競争力の強化、安全・安心の観点から、数々の政策を盛り込んでいる。東京都は、これまで、TOKYO創業ステーションやTokyo Innovation Baseの開設によりスタートアップを支援し「TOKYO強靭化プロジェクト」により防災対策を強化。さらに「国連を支える世界こども未来会議」を共催するなど、次世代を担う人材育成にも力を入れている。一人ひとりが輝く明るい「未来の東京」の実現を目指す小池百合子東京都知事に話を聞いた。

「報道で匂いは伝わらないから」被災地トイレはなぜ“地獄”化? 見落とされがちな災害用トイレ課題に挑む

2024.02.21 Vol.web original

能登半島地震の被災地でも活躍、都内企業開発の災害用トイレ

 便器から床一面にあふれる、汚物をふいた紙。使用済みの携帯トイレが入ったビニール袋の山。汚物が逆流し、足を踏み入れることすらできないトイレ。これは、過去の被災地で撮影された写真の様子だ。

「こうなるとトイレを我慢してしまうようになり、飲食を控え、抵抗力が落ち、不衛生な状況の中で感染症が広まってしまうという悪循環が生まれるんですね。被災地のトイレ問題は1995年の阪神・淡路大震災のころから言われていましたが未だに、この問題は発生しています」

 語ってくれたのは、新たな災害用トイレとして注目を集める「ほぼ紙トイレ」を開発したカワハラ技研(中央区月島)で企画開発部長を務める小野奈々子さん。

 今年1月1日に発生した能登半島地震でも、現地からすぐに追加注文があったという。

「たまたま、以前に七尾市の商業施設さんに納品していたんですが、今回被災されて施設内のトイレが使用できなくなったので、すぐに追加で送ってほしい、と。ところがうちは基本的に受注生産のためちょうど在庫がなく、すでに納品しているお客様に相談したところ皆さんから被災地に先に送ってくださいと快諾していただきまして。その施設をはじめ今回、合計で7~80台ほど現地に届けることができました」

「ほぼ紙トイレ」は、し尿を貯留する樹脂製タンクと、壁や屋根の板紙、便器などがセットなった組み立て式の備蓄型個室トイレ。工具は必要なく簡単に組み立てることができ、組み立て後でも約43.5キロの軽さ(転倒防止対策のため別途、重しが必要)。タンクは400リットルと大容量で、約1600回分(50人で1週間想定)の使用が可能。タンクは回収までの長期保管が可能で、中にバイオ製剤を入れるため1カ月ほどでし尿は分解されるという。建材の紙は選挙ボードに使用されているものと同じ素材のため屋外でも使用可能。個室内は正六角形のデザインにより、小スペースながら親子や介添者も入る余裕がある。発泡スチロール製の洋式便器はしっかりとした作りで、便座に座ってみても使い慣れたトイレと違和感がない。人感センサーの照明やドアのカギ、トイレットペーパーホルダー、“男女マーク”のプレートなどもついている。使用後は一部の部品を除きほぼすべて焼却できる素材が使われている。

「自分で簡単に組み立てられて、水道や電気、下水道が無くてもすぐに使用できて、災害発生から1~2週間、安心安全、清潔に使える災害用トイレを目指しました」と小野さん。“自己完結型”の災害用トイレを開発した背景の一つには災害時のトイレ対策の難しさがあった。

「ほぼ紙トイレ」

便座は普段、使い慣れているものと違和感なし

ドアの内側からカギをかけると…

「使用中」の印

 

豊島区で「女性の視点からの防災講座」開講 救急や災害現場での女性の活躍を紹介

2024.02.12 Vol.Web Original

 豊島区のとしま産業振興プラザにて、2月10日に「女性の視点からの防災講座」が行われた。

能登半島地震で改めて注目!「Amazon」でおすすめ災害対策アイテムを準備

2024.01.21 Vol.757

【改めて「防災」について考える】

 1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方でマグニチュード7.6、最大震度7の令和6年能登半島地震が発生した。「TOKYO HEADLINE」では、インターネット通販大手「Amazon」が昨年行った災害への備えについてのメディアブリーフィングの記事を加筆修正のうえ再掲する。(初出:2023年8月27日、肩書きは当時のまま)。

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能登半島地震で液状化の石川・内灘町被災者「現実に対する覚悟をしておくことが一番の防災」

2024.01.20 Vol.757

【改めて「防災」について考える】

 石川県で初めて震度7を観測した能登半島地震。家屋の倒壊や大規模な火災など、被害は広範囲に及んでいまだに全容が見えない。石川県内灘町の津幡高義さん(53)に話を聞いた。

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「8bitNews」の堀潤氏が石川県で現地取材。孤立した集落での水、食料、燃料の不足と通信環境の整備が喫緊の課題であることを伝える

2024.01.05 Vol.Web Original

 ジャーナリストの堀潤氏が1月1日に石川県で起きた「令和6年能登半島地震」の現地に足を運び、自身が主宰するニュースメディア「8bitNews」の公式YouTubeで被害の状況などをリポートしている。

 地震発生後、被災者の家族から多くの連絡が入った堀氏は2日に金沢市に入り、能登半島を目指した。堀氏はLINEのIDも公開し、情報を収集。まずは和倉温泉のある七尾市に車で向かう。和倉温泉の避難所の一つである和倉小学校では断水が続き、トイレの使用状況が深刻なこと、灯油が足りず、暖がとれないといった状況を伝えた。また避難している人たちの「やはり食べ物。雨が降ってきたのでブルーシートも。でも一番は水。給水車が来ていない。それにこれからはガソリンも。市内のスタンドもやっていない」「物資がどうなっているかという情報がほ欲しい。特にテレビ局も被災した場所ばかり映してないで、現在、物資がどういう感じで送られているかという、本当に必要な情報を流してほしい」という生の声を届けた。

 その後、和倉温泉から珠洲市に向かうが道路のコンディションが悪く西側に迂回し輪島市門前町七浦地区を目指すことに。しかし門前に向かう道が完全に崩落し、足止めに。途中では家が崩壊し車中で避難生活を送る避難者の「今日で燃料も切れる。電気が来てないからスタンドでガソリンも入れられない」といった生々しい声も。

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