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4/11発行号の表紙は【香川復活! 岡崎代表100試合】

2016.04.10 Vol.664

 サッカーのワールドカップ(W杯)アジア2次予選となるアフガニスタン戦(3月24日)とシリア戦(3月29日)が埼玉スタジアムで行われ、日本代表は2試合続けて5−0で快勝。7勝1分けの勝ち点22とし、E組を首位で突破。9月に行われる最終予選進出が決まった。

 日本は2次予選初戦となるホームでのシンガポール戦(昨年6月)で0−0のドロー発進。8月に行われた「東アジアカップ2015決勝大会」でも1敗2分けに終わるなど先行きが不安視された時期もあったが、終わってみれば8試合を無失点で乗り切った。
 1位突破がかかったこの日のシリア戦、ハリルホジッチ監督は本田、香川をスタメン起用。この試合が代表100試合目となる岡崎にキャプテンマークを渡すなど、粋な計らいで選手をピッチに送り出した。

 立ち上がりから積極的にゴールを狙う日本は前半17分、左のショートコーナーから香川がゴール前にクロスを上げる。GKと詰めた岡崎の間に飛んだボールをGKがパンチングでクリアしたところ、そのボールが味方DFに当たりゴールへ。オウンゴールながらも先制した日本はその後も多くのチャンスを作るが、前半はこの1点のみ。

 後半に入っても小刻みにパスをつないだと思えば、大胆なサイドチェンジを駆使するなどシリアDFを翻弄するが、フィニッシュにはなかなかつながらない時間帯が続いた。この膠着ムードを切り裂いたのは香川。後半21分に右サイドから出た本田の浮き球をゴール正面で胸でトラップすると反転して左足でボレーシュートを決めた。

 このゴールで安全圏に入った日本はその後も攻撃の手を緩めることなく、後半41分には香川のクロスを本田が頭で決め、代表35ゴール目。終了間際にも香川がこの日2点目を決めると、ロスタイムには途中出場の原口が長友のクロスをヘッドで決めて5−0。がっくりしたシリアのGKが立ち上がれないほどのシビアな攻撃を見せた。

 しかしカウンターを狙うシリアも前半の終わりからシュートまで持ち込む場面を演出。後半13分に山口蛍が接触プレーで退場し、変わった原口がそのまま慣れないボランチに入るなどして守備のバランスが崩れると、シリアに何度も枠内にシュートを打たれたが西川が再三の好セーブで得点を許さなかった。西川は2次予選8試合中6試合に出場。新守護神として結果を残した。

 9月から始まる最終予選は6チームずつ2組に分かれ、ホームアンドアウェー方式で対戦し、各組上位2チームがW杯の出場権を得る。

三代目J Soul Brothers が刻む、レガシー『PLANET SEVEN』から約1年。待望のニューアルバムついに完成!

2016.03.27 Vol.663

 三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE(以下、三代目JSB)の勢いが増すばかりだ。リリースやライブを重ねるたびに加速し、さらに強大に。周囲を巻き込みながら存在感を増して、文字通り、圧倒的なグループになりつつある。
 それを裏付けるのが、30日リリースのニューアルバム『THE JSB LEGACY』。昨年リリースされ、出荷数が100万枚を超えたアルバム『PLANET SEVEN』に続くフルアルバムだ。

 アルバムの大ヒット、そしてグループ初となる全国ドームツアーで約120万人を動員するなどグループが進化、かつ深化した2015年を経て発表されるこの作品には、彼らのエンターテインメントの最新型が詰め込まれている。

 収録曲は、ボーナストラックを含めて全13曲。SLASH(ガンズ・アンド・ローゼスに2016年に復帰)のギターが唸るロックナンバー『STORM RIDERS feat.SLASH』、世界的DJでありビヨンセの楽曲を手がけたこともある音楽プロデューサーAfrojack作曲の『Summer Madness feat.Afrojack』、そして第57回レコード大賞に輝いたバラード『Unfair World』といったなじみのあるシングル曲を筆頭に、映画主題歌にも起用されている『BREAK OF DAWN』や、CRAZYBOY(ELLY)が初参戦となる『Feel So Alive』など。さらに、ダンス&ヴォーカルグループとしての魅力が余すところなく発揮されそうなアグレッシブなダンスナンバー、艶のあるR&Bテイストの『Dream Girl』など三代目JSBの引き出しの多さを示している。また、ボーカルの今市隆二と登坂広臣の初の共作楽曲となる『Born in the EXILE』は、メンバーが三代目JSBとして活動していくことへの誓いを歌いあげているように感じられる曲だ。

 聴かせるナンバー、泣かせるナンバー、踊らせるナンバーと、大きく3つのカテゴリーの集合体に感じる本作すべての歌詞をたどっていくと、三代目JSBというアーティスト自身のこれまでの苦悩、新たな夢、感謝などの心の奥からの叫びを、どこか三代目JSBというアーティスト自らに対して歌っているように感じられる。

 今、三代目JSBが国民的アーティストとして多くの人々から共感を得ているのは、まさに今の時代を駆け抜ける三代目JSB自身が、今の時代を生きる人々の等身大の想いを表現し、誰かの心に寄り添うことができるアーティストだからだろう。

 アルバムタイトルには、遺産、伝えられたものという意味があるレガシーという言葉が組み込まれている。そこから、三代目JSBの集大成、総括と予測もしたが、それは少し外れていたかもしれない。三代目JSBはもちろん、代々のJ Soul Brothersが積み重ね伝えてきたレガシーをさらに更新する、それがこのアルバムなのだろう。

 アルバム、そしてそう遠くない将来にきっと行われるであろうアルバムを携えてのライブツアーなどを通じて、三代目JSBのエンターテインメントは間違いなく存在感を増す。そしてそのたびに、レガシーは更新されていく。

ディカプリオ“受賞報告”来日予定!『レヴェナント:蘇えりし者』で悲願の主演男優賞受賞【TOKYO HEADLINE vol.662】

2016.03.13 Vol.662

 ハリウッドのトップスター、レオナルド・ディカプリオが、現地時間2月28日、ロサンゼルスのドルビー・シアターにて行われた第88回アカデミー賞において、最新主演作『レヴェナント:蘇えりし者』で見事、主演男優賞を受賞した。ディカプリオが同賞にノミネートされるのは5度目。悲願のオスカー受賞となった。

 同作は、ハンティング中に熊に喉を裂かれ瀕死の重傷を負った上に、目の前で息子を殺され復讐心をその胸に生還を果たした主人公の戦いを描いた、実話を元にしたドラマ。実際に極寒の地でおよそ9カ月間にもわたるロケ撮影を敢行。自然光のみで撮影した臨場感あふれる映像も絶賛されている。監督・脚本・製作は、2015年の賞レースを総なめにし、オスカー4冠に輝いた『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のアレハンドロ・G・イニャリトゥ。今年は同主演男優賞・監督賞・撮影賞を受賞。監督賞の2年連続受賞は65年ぶりという快挙だった。

 休養宣言を撤回しての、まさに鬼気迫る演技で悲願のオスカーを獲得したディカプリオ。壇上のスピーチでは「本当にありがとうございます。ここにいる皆さんに感謝します。この作品は信じがたいキャスト、スタッフの努力の賜物です。(共演の)トム・ハーディは兄弟のように取り組んでくれ、素晴らしい才能を出してくれました。そして素晴らしい友情を築いてくれました。(監督の2年連続受賞に対して)監督は過去2年間で映画の歴史を切り開き、時代を超越することをしてくれました。チームの皆さんに感謝します。両親にも感謝します」と、自身の受賞の喜びよりもスタッフ・キャストへの感謝を述べた。さらに「本作は人間と自然界の関係を描いた作品。2015年は気温が最も厳しい年となりました。我々は力を合わせて行動を起こす必要があります」と、環境保護に熱心に取り組んできたディカプリオならではの熱いコメントで行動を呼びかけた。

 本作の日本公開を前に、来日も決定。3月23日に都内でのジャパンプレミアに登壇する予定。日本のファンにどんな喜びの受賞報告をしてくれるのか、楽しみだ。
『レヴェナント:蘇えりし者』は4月22日公開。

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