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イチローがマーリンズと契約 異例の日本での入団会見

2015.02.06 Vol.636

 米大リーグ、マーリンズと1年契約を結んだイチロー外野手(41)=本名・鈴木一朗=が1月29日、東京都内のホテルで入団記者会見を行った。会見にはサムソン球団社長ら球団幹部も同席。米国以外で入団会見が開かれるのは異例で、イチローへの敬意が払われる形となった。

 イチローは「応援してもらえる選手であるために、やらなければならないことを続けていく」と述べ、新天地での活躍を誓った。背番号は「51」。

 入団を決めた理由について、イチローは「球団の熱い思いが伝わってきて、応えたいという気持ちがわいてきた」と語った。背番号は前所属球団のヤンキースで付けた「31」から、なじみのある「51」に戻り、「(ヤンキースで)『31』になったとき、最初のサインは『51』と書いてしまった。無意識で『51』と書けるのはうれしい」と喜んだ。

 大リーグ15年目にして初めてのナ・リーグ。しかも、40歳を超えて大リーグ契約を結ぶのは、まれなケースだ。

 イチローも「野球選手は『40歳』という年齢が重要なポイントになる」と自覚するが、「人間が成熟していく段階は、40歳を超えてから非常に大きな意味を持つ。現役でないと分からないことがたくさんある」と言葉を慎重に選びながらも、現役への熱い思いを口にした。

 来シーズン、新天地での立場はヤンキース時代と同様に厳しい。マーリンズの外野陣は昨季ナ・リーグ本塁打王のスタントンら主力の若手3人がそろい、現時点の周囲の評価は「第4の外野手」。イチロー自身も、自分の立ち位置を「想定内」と冷静に受け止めている。

 しかし「ただ、3番手(の外野手)を望む自分もどうなのかなと思う」とレギュラー奪取への強い意欲をのぞかせた。

 大リーグ通算3000安打まで残り156安打に迫り、今シーズン中の達成も視野に入る。イチロー自身は「数字はもちろん大切。ただ、それがすべてではない」と語るが、それもこれも、まずは壮健な若手3人がレギュラーを張るマーリンズ外野手の定位置争いにどう割り込むか。

「必要とされる場所」に戻ってきたイチロー、再び輝きを取り戻すに違いない。

アジア杯は準々決勝で敗退 PK戦で本田と香川が外す

2015.02.06 Vol.636

 サッカーのアジアカップは1月9〜31日の日程で開催され、決勝でオーストラリアが韓国を延長の末2−1で破り、初優勝を果たした。韓国の55年ぶりの優勝はならなかった。MVPにはオーストラリアのマッシモ・ルオンゴが輝いた。

 決勝は前半45分にルオンゴがゴールを決めオーストラリアが先制。韓国も敗色濃厚の後半終了間際にソン・フンミンが同点ゴールを決めるという劇的な展開に。しかし初の地元開催となったオーストラリアは延長前半15分にジェームス・トロイジが勝ち越しゴールを決め2−1で逃げ切った。

 日本はグループリーグ初戦のパレスチナ戦(12日)では4−0で勝利を収めた。前半8分に遠藤のミドルシュートで先制。25分には左サイドの深いところから長友が上げたクロスを香川がシュート。岡崎がそのシュートを頭でコースを変えゴール、44分には本田がPKを決めて前半を3−0で折り返す。後半4分には吉田が頭でダメ押しの4点目を挙げる快勝だった。

 続くイラク戦(16日)は1−0で勝利したものの、その1点は前半23分の本田のPKでのもの。イラクは前半から、中盤の選手も下がりめでゴール前を固める。日本はゾーンで守る相手のスペースに細かいパスをつなぎ、何度もゴールを脅かしたが、結局得点を奪うことはできなかった。もっとも3本もゴールポストに嫌われた本田のシュートが1本でも決まっていたら、試合の展開はもう少し違ったものになっていただろう。

サッカー日本代表のアギーレ監督と契約解除

2015.02.06 Vol.636

 日本サッカー協会は3日夕、会見を開き日本代表のハビエル・アギーレ監督との契約を解除したことを発表した。会見には大仁邦彌会長と三好豊法務委員長が出席した。

 アギーレ監督については昨年9月にスペインのスポーツ紙が2011年5月のリーグ戦最終節サラゴサvsレバンテ戦での八百長疑惑を報道。12月にはスペインの検察当局が監督ら40人以上の関係者を告発。監督は疑惑を否定するものの、裁判所が告発を受理したという報道も流れるなど混乱を極めていた。

 1月31日にスペインのバレンシア予審裁判所がアギーレ監督の八百長疑惑に関する検察側の告発を受理。協会は2日夜にアギーレ監督の代理人弁護士から受理の事実を確認。3日午前、田嶋幸三副会長、原博実専務理事ら協会幹部が集まり対応を検討。契約解除という結論に至った。

 大仁会長は会見で「契約解除の第一の理由は、代表チームの活動の影響、W杯予選の影響のリスクを避けたいということ。八百長に関与したという事実は確認されていないわけですから、それが理由ではない。この問題はアギーレ監督の名誉にかかわる重大な問題で、アギーレ監督には無実の証明に全力を尽くしてほしいと考えている」と契約解除の理由が「八百長に関与した疑い」にあるのではないことを強調した。

 アギーレ監督にはこの日、大仁会長が電話で直接伝え、監督は「やむをえない」と答えたという。またアギーレ監督にはアジアカップの報告に来た段階で「受理されたら非常に厳しい状況になる、理解してほしい」と伝えていたという。

 アギーレ監督は就任当初は大胆な選手選考と起用で賛否両論が飛び交った。しかしアジアカップを見据えた11月のホンジュラス戦からは、遠藤、今野といったブラジルワールドカップの主力だった面々を起用。2連勝で態勢を整えた。

 アジアカップはその勢いのままにグループリーグを3連勝で1位突破。しかし準々決勝のUAE戦では中2日という日程もあり、圧倒的に主導権を握りながらもPK戦に持ち込まれ、敗れ去った。

 徐々にアギーレ流のサッカーが選手たちに浸透してきただけに、このタイミングでの監督交代の与える影響は計り知れない。

台湾機が台湾市内に墜落

2015.02.06 Vol.636

 台北・松山空港発、離島・金門島行きの復興(トランスアジア)航空GE235便が4日午前11時ごろ、離陸直後に約5キロ離れた台北市内に墜落した。機体は高速道の高架に衝突し、基隆河に落下した。

 目撃者の50代男性は「動力不足で落下してきたようだった」と話した。機体は胴体後部を残して水没した。

 乗客53人、乗員5人のうち5日の段階で31人が死亡、12人が行方不明。31人が中国人旅行客で、日本人はいなかった。高速道上のタクシーの2人も負傷した。

求刑公判でナッツ姫vs客室責任者

2015.02.06 Vol.636

 離陸直前の大韓航空機を引き返させたとして、航空保安法違反などの罪に問われた同社前副社長の趙顕娥(チョ・ヒョナ)被告(40)らに対する求刑公判が2日、ソウル西部地裁で開かれ、検察は趙被告に懲役3年を求刑した。公判には、趙被告から罵倒され暴行を受けた末に、引き返した旅客機から降ろされたという客室責任者パク・チャンジン氏が、制服姿で証人として出廷。機内で趙被告から受けた仕打ちについて非難。趙被告や大韓航空からは謝罪がないことも明らかにした。パク氏は「私は一組織の単なる労働者として消耗品になるだろうが、これまでの19年間、会社を愛した心や同僚らの思いを察してほしい」と涙ながらに語った。

ヨルダンで犠牲者追悼集会

2015.02.06 Vol.636

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に拘束された後藤健二さんが殺害されたとみられる映像が1日午前、インターネット上に公開された。これを受け、現地対策本部が置かれている在ヨルダン日本大使館前では2日夕(現地時間)、住民らが集会を開いた。イスラム国は3日夜(日本時間4日未明)には拘束していたヨルダンのモアズ・カサスベ中尉を殺害する映像を公開。ヨルダン政府は報復措置として4日、同組織が釈放を要求していたサジダ・リシャウィ死刑囚ら2人の死刑を執行した。

「テロ標的」に空港も徹底警備

2015.02.06 Vol.636

 イスラム国が「場所を問わず日本人を殺害する」と日本をテロの標的にすることを明確に示したことから政府は2日、邦人の渡航自粛の在り方を見直す検討に入った。後藤さんらは外務省が「退避勧告」を出しているシリアに入りイスラム国に拘束されたことから、危険地域への渡航に一定の歯止めをかける必要があると判断した。成田空港では東京入国管理局成田空港支局がシリアなどへの渡航を「どのような目的であれ延期してください」とする文書を出国審査場に掲示した。

NODA・MAP『エッグ』が再演 どう感じるかはあなた次第

2015.02.04 Vol.635

 NODA・MAPの第19回公演『エッグ』が3日、池袋の東京芸術劇場プレイハウスで公演スタートした。
 同作は2012年に初演されたもの。その時に観劇したフランス国立シャイヨー劇場の芸術監督が即、招聘を決め、今回の再演につながった。東京では22日まで上演され、その後パリへ。帰国後は大阪、北九州でも上演される。
“エッグ”という架空のスポーツに情熱を注ぐ2人のアスリートを演じる妻夫木聡、仲村トオル、2人の間で揺れ動く女性シンガーソングライターの深津絵里ら初演のメンバーが全員揃った。これだけの大きな作品で、これだけの売れっ子たちが全員そろうというのはそうそうあることではない。
 物語は20世紀最大のカルチャーである「スポーツ」と「音楽」をテーマに進行していくのだが、エッグの謎が解き明かされていくなかで、20世紀を象徴するもうひとつのファクターである「戦争」という要素も加わり、ガラリと様相を変えていく。
 3年が経って、日本の国内事情も取り巻く状況も大きく変わったようで、初演時には聞き流していた台詞、素通りしたシーンが今は大きな問い掛けとなって観客に迫ってくる。
 見終わった帰り道、「そうか、今年は終戦70周年だったか…」などと思う人もいるだろう。劇中、「東京オリンピック」という台詞も飛び交うことから、過去、もしくは2020年のオリンピックへ思いを寄せる人もいるだろう。
 見る者によりさまざまなテーマが見つけられる作品で、時には議論の俎上に上がるかもしれない、“意味”を持った作品。
 前売り券は完売だが、毎回、当日券は発売される。

か、かわいい……。思わぬ母性の芽生えとWRESTLE-1観戦記〈不定期プロレス女子企画〉

2015.02.03 Vol.635

 最近の後楽園ホールは「プロレス女子」が客席の半数を占め、黄色い声援が飛んでいるらしい…という噂に気後れしながら足を踏み入れた、金曜の夜。さすがに50%には及ばないものの、なるほど確かに可愛らしい雰囲気の女子たちが。はてさて皆さんのお目当てはいったい…??
 いっぽう、当初「推しメン探し」に鼻息を荒げていた当方はといえば、メインイベント含めての全8試合は女性ホルモンよりも眠れる母性が呼び覚まされるものでした。

 では、なかでも乳腺刺激ポイントが高かったカードはというと…

 まずは2014年11月の対抗戦でZERO1・大谷晋二郎へと必死に立ち向かう姿が支持されて注目度が急上昇中の稲葉大樹の一戦。立ちはだかるのは弾丸ヤンキース・田中将斗!相変わらずイイ感じの男臭が立ち込める田中選手の身体は今日も完璧です、照り照りです、美味しそうです。稲葉へ「エルボーはこうすんじゃ!」と繰り出す姿や挑発する言葉と仕草の数々には、任侠とも父性ともとれる男の生き様を見せられているような感覚が。対する大樹クンのひたむきさに男女ともに胸アツなのは間違いないが、この「もうやめてあげて」な感じは、これから先、いかにひっくり返るのか。拳を浴びた分の成長を見届けたいものです。

 続いて、タッグマッチ、【Too Sharp】田中稔、吉岡世起 vs 中之上靖文、児玉裕輔。お、チーム中玉、かわいい。負けは負けだが、タイトルをめざして一生懸命な姿はやはり素人目にキュンとくるものがあります。若手がW-1を盛り上げていかねば!という牽引力も感じられ、俄然応援モードに!とくに児玉クン、母性本能をくすぐる風貌ですね。Too Sharpの“いかにも”なイケメン風味とのコントラストも良かったかも。試合内容とも相まって、「こんな子、産みたいもんだな」と妄想する次第。

 船木誠勝、黒潮“イケメン”二郎 vs 鈴木秀樹、小幡優作(ZERO1)は、カードへの注目度はさておきイケメン氏が気になるだけに船木vs鈴木のバチバチとした構図のなかで見ることになったのがちと残念。いずれにしてもほっとけない。そもそも、いったい彼がどうこじれて(失敬)イケメン自称し始めたコなのかがイマイチよくわからないままなのですが、TAJIRIの影響を受けて開発したらしいそのキャラの更なる躍進へ興味は増すばかり。

千鳥、今度はコンビ名を改名?!

2015.02.03 Vol.635

 岡山をPRする「おかやま晴れの国大使」の就任イベントが3日、都内の会場で行われ、大使に就任した千鳥に委嘱状が交付された。
 千鳥に委嘱状を渡した伊原木岡山県知事は、千鳥にPRユニット「もんげーボーイズ」を組むことを提案。すでに、学生服のユニフォームや同じく岡山県出身の歌手・葛城ユキによるテーマソングを用意。これには千鳥の2人も「段取りが良すぎるわ」と苦笑いだった。
“もんげー”とは岡山弁で“ものすごい”という意味。同じ意味の“でーれー”“ぼっけい”とともに、流行らせたいという。
 また、イベントには千鳥より先に「おかやま晴れの国大使」に任命された同県出身の女優・桃瀬美咲も登場。2月14日に岡山で先行公開、21日に全国公開される「でーれーガールズ」にも出演している桃瀬は、映画の中の制服姿で「懐かしい気持ちを取り戻せるきらきらした青春映画です」と映画をPRした。
「もんげーボーイズ」の活動について聞かれた大悟は「足かせでしかありません」とバッサリ。ノリノリの伊原木知事に「まずは営業から。いきなりテレビなんて考えるな」と釘を刺した。また昨年、バラエティ番組で“ノブ小池”に改名させられて、今年から戻したノブは、新ユニットについて「改名ではない。3人でやる時だけ“もんげーボーイズ”で。前の時もどうせ改名するなら“岡山桃太郎”とかにすればよかった」とぼやいていた。

日本サッカー協会がアギーレ監督との契約を解除

2015.02.03 Vol.635

 日本サッカー協会が3日夕、都内のJFAハウスで会見を開き、日本代表監督のハビエル・アギーレ氏と契約解除したことを発表した。会見には大仁邦彌会長と三好豊法務委員長が出席。契約解除の理由はスペインのバレンシア予審裁判所がアギーレ監督の八百長疑惑に関する検察側の告発を受理したことを確認したため。
 アギーレ監督の告発は1月31日に受理され、協会は2日夜に事実を確認。この日の発表に至った。
 大仁会長は「手腕を高く評価しており、告発が受理されないことを願っていた。我々の使命はロシアW杯への出場。その予選が6月から始まる。これから捜査が始まり、起訴され、裁判が始まる可能性がある。我々としてはそういう影響ができるだけでないように、リスクを排除する必要があると考えた」と苦渋の決断へ至る経緯を説明した。
 次期監督については技術委員会がすでにリストアップはしているというが、3月にある国際親善試合までに決定するかは未定。大仁会長は「間に合わせたいが、間に合わせ人事にはしたくない」と語っている。

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