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『TOKYO RAINBOW PRIDE 2013』

2013.04.22Vol.590今日の東京イベント
〈4月28日11時〜代々木公園イベント広場ほか〉ゴールデンウィーク序盤の4月28日、恒例の”プライドパレード”が開催される。プライドパレードとはレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(LGBT)をはじめとする性的マイノリティーの存在アピールを目的としたパレード形式のイベント。最近ではメディアで取り上げられることも多いので、すでにご存知、いや参加したことのある人もいるだろう。 「恒例の」とはいっても、運営母体が昨年から変わっており、『TOKYO RAINBOW PRIDE』としては2度目の開催。 野宮真貴、中村中のライブも  当日は11時から代々木公園イベント広場野外ステージでイベントがスタート。イベントが目前となった4月中旬、野宮真貴&BIBAの出演も決まった!! そしてプライド・パレードは12時ごろから代々木公園イベント広場をスタートし、渋谷、原宿を練り歩き、代々木公園原宿口に戻ってくる。野外ステージでは17時30分までイベントを開催。ミュージシャンの中村中がラストを飾る。  昨年はパレードには約2500人が参加、沿道には約2000人が集まった。今年も同規模のパレードが予想される。  日本でのプライドパレードは1994年8月に『東京レズビアン・ゲイ・パレード』が開催され、以降、開催時期や場所、主催者が変わりながらも、ほぼ毎年どこかで開催されてきた。  東京では諸事情で何度か開催が見送られた年もあったが、『TOKYO RAINBOW PRIDE』が主催するプライドパレードが、昨年から開催されている。  海外に比べ、日本では性的マイノリティーへの理解はまだまだ。時に開催困難に追い込まれる主な原因はそこ。今年も運営委員会有志の頑張りがあってこその開催だ。 「当事者はもちろんなんですが、セクシュアルマイノリティーをサポートしてくれる方にもいっぱいきてほしいですね。テレビに出ているドラァグクイーンとかオネエ系と呼ばれる人ばかりでなく、普通の格好をして普通に暮らしている人がたくさんいるということを知ってもらう意味でも、ぜひ足を運んでいただきたいです」とは主催団体代表の山縣真矢さん。  なにやら敷居が高いんじゃないかと思う人もいるかもしれないが、全くそんな感じは無し。 「当日は会場に、テレビなどに出ている名の知れた人から若いこれからの人も含めてドラァグクイーンが40〜50人はいるので、そういう人たちを見るのも楽しいと思いますし、ステージではパフォーマーもたくさん出ます。協賛企業さん、NPO、NGOの団体からボディーペインティングといったアクティブ系のものまで、体験型から広報系とブースが40〜50出ますので、そちらを見て回るのも楽しいと思いますよ」(山縣さん)  多少なりともオネエ、ドラァグクイーン、ゲイといったものに興味がある人には半日楽しめるイベントだ。「歩くのかったるい〜」という人は沿道で、フロートの先頭の車に乗っているドラァグクイーンを見るだけでも十分楽しめる。  とりあえず「Happy Pride!」を合言葉にイベントに参加してみよう。

僕たち”クルージング会”にハマってます!(後編)

2013.04.22Vol.590今日の東京イベント

僕たち”クルージング会”にハマってます!(前編)

2013.04.22Vol.590今日の東京イベント
気の合う仲間とのお出かけが楽しい、行楽シーズン。飲み会やBBQ会もいいけれど、これからの季節は“クルージング会”なんていかが? リーズナブルに、リッチなマリーンレジャーを満喫できると人気の“レンタルボート”を体験!

G.W.お出かけ特集 東京サマーランド『B級芸人グランプリin東京サマーランド』

2013.04.22Vol.590今日の東京イベント
 ゴールデンウイークの東京サマーランドでは、知る人ぞ知るマニアックな芸人たちが、マニアックなネタを繰り広げる『B級芸人グランプリin東京サマーランド』を開催。 “B級芸人”が連日ステージでネタを披露し、その日のグランプリを競うという企画。グランプリを決める審査員は、なんと当日会場にいる来園客(限定100名)! 出演者は、女子高生・ミツコのキャラでおなじみの響(5月3日・MC)、ピン芸人のコウメ太夫(5月3日)、ものまねタレントのHEY!たくちゃん(5月4日)など、32組を予定。  ぜひ審査員に名乗りをあげて、挑戦者たちのマニアックなネタを鋭くチェックしてみては。選りすぐりの“B級芸人”が繰り広げるお笑いステージで、ゴールデンウイークも爆笑間違いなし!

G.W.お出かけ特集 国立科学博物館

2013.04.22Vol.590今日の東京イベント
 20万年前にアフリカに生まれた現生人類が、6万年前から世界中に拡散していった旅路“グレートジャーニー”の謎に迫る特別展。日本人探検家・関野吉晴の監修のもと、700万年前の人類誕生から、現生人類がどのように地球上に拡散していったのかを紹介。  世界で最初にミイラを作ったチリから、約5000年前のチンチョロミイラが日本初上陸。最新の科学的見地からミイラにアプローチし、ミイラの“作り方”に秘められた謎を解き明かす。さらに、約10年ぶりの展示となる南米部族の“干し首”を最新の科学的分析と共に紹介するほか、関野が日本人のルーツに迫る旅をたどるために作られた丸木舟「縄文号」も展示。また、人類最古の“足跡”の化石(ラエトリの足跡)などさまざまな科学データから、幻のアファール猿人を復元。猿人復元の学術モデルをナインティナインの岡村隆史が担当しているのも注目だ。  我々が今生きている現代につながる壮大な旅路を追いながら“人間の生きていく強さ”を再発見できる展覧会。“科学エンターテインメント”として家族でもカップルでも楽しめるはず。

G.W.お出かけ特集 東京ディズニーランド

さかいゆうがリズミカルでファンキーな新曲を語る

『インポッシブル』試写会に20組40名 

2013.04.22Vol.590映画
 2004年、スマトラ島沖地震に遭遇し離れ離れになりながらも奇跡の再会を信じて生き抜いた人々の実話を、ナオミ・ワッツ、ユアン・マクレガーら豪華キャストを迎えて描いた話題作。  2004年末。マリアとヘンリーの夫婦は3人の息子を連れ、タイのリゾート地へバカンスにやってきた。ところがクリスマスの翌日、未曾有の大災害が起き、巻き込まれたマリアたち一家は離れ離れになってしまう。想像もしなかった悲惨な状況の中、彼らは必ず再会できると信じ、それぞれの一歩を踏み出し始める…。  困難な状況下でも助け合う心を忘れず、大けがを負いながら生き抜く母・マリアを演じた主演のナオミ・ワッツは、その演技が高く評価され、本年度アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞主演女優賞にWノミネート。各方面から絶賛の声が飛んでいる注目作だ。  6月14日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他にて全国公開。※本作には津波の再現シーンがあります。 『インポッシブル』試写会に20組40名    

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12万6720人

 新年恒例の一般参賀が1月2日、皇居で行われ、天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻をはじめとする成年皇族方が宮殿「長和殿」のベランダに計5回立ち、手を振って応えられた。宮内庁によると、平成で最多だった6年(計8回で11万1700人)を上回る12万6720人の参賀者が訪れた。天皇陛下の譲位日が31年4月30日と決まってから初めての新年一般参賀で、国民の関心の高まりが要因とみられる。

39.4%

 平成29年の大みそかに放送された「第68回NHK紅白歌合戦」の第2部(午後9時から11時間45分)の関東地区平均視聴率が39.4%にとどまった。前年と比べて0.8ポイント減。二部制になった平成元年以降では3番目に低い数字。テレビ東京の「第50回!大晦日恒例 年忘れにっぽんの歌」が8.4%と大健闘。民放では日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル!」が17.3%でトップ。

2万2764円

 平成29年最後の取引となる大納会を迎えた12月29日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は2万2764円94銭と、年末の終値としては3年末(2万2983円77銭)以来26年ぶりの高値水準となった。前年末の終値(1万9114円37戦)を3650円57戦(19.1%)上回っており、年間ベースでは6年連続の上昇。昭和53年~平成元年に12年連続で上昇して以来の長さで、バブル経済が崩壊して以降では最長となった。

口座維持手数料

 銀行口座の維持にかかる費用。海外の商業銀行はほぼ全て導入しており、「無料」は日本のみ。三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが、日銀のマイナス金利政策で利益を出しにくくなったことから、この口座維持手数料を預金者から徴収できるか検討を始めた。平成30年度中にも結論を出すもよう。三井住友銀行子会社のSMBC信託銀行は、米国系シティバンク銀行が日本で手掛けていた個人向け事業を買収したのに伴い、27年から残高が一定額を下回ると、月2000円の口座維持手数料を徴収している。

世田谷一家殺害事件

 東京都世田谷区の住宅で平成12年12月、会社員、宮沢みきおさん=当時(44)=ら一家4人が殺害された事件の発生から昨年の12月30日で丸17年となった。事件は12年12月30日深夜に発生。宮沢さんと妻の泰子さん=当時(41)、長女のにいなちゃん=同(8)、長男の礼君=同(6)=の4人が自宅で殺害された。現場からは多くの遺留品が見つかり、犯人の指紋やDNA型も判明している。殺人事件の時効が廃止されたことから事件の捜査は継続中。情報提供は成城署捜査本部(TEL:03-3482-0110)まで。

今週のオススメMOVIE

2013.04.22Vol.590映画
『ジャッキー・コーガン』 殺し屋・ジャッキーのもとに賭博場強盗の黒幕を捕らえて自供させろという依頼が入る。ところが事件の真相は入り乱れ次々と容疑者が浮上し…。 監督:アンドリュー・ドミニク 出演:ブラッド・ピット他/1時間37分/プレシディオ配給/4月26日(金)よりTOHOシネマズみゆき座他にて公開 http://www.jackie-cogan.jp R15+ ©2012 Cogans Film Holdings, LLC. All Rights Reserved. 『めめめのくらげ』 父を亡くし母と郊外の町へやってきた少年・正志。ある日くらげのような不思議な生き物と遭遇し仲良くなるが、他の子供たちもみな奇妙な生き物を連れていた。 監督:村上隆 出演:末岡拓人他/1時間40分/ギャガ配給/4月26日(金)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズ他にて公開 http://mememe.gaga.ne.jp/ ©Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved. 『藁の楯 わらのたて』 孫娘を惨殺された財界の大物・蜷川が容疑者・清丸国秀の殺害懸賞広告を出す。警視庁の敏腕SP・銘苅らが清丸護送の任務を受けるが…。 監督:三池崇史 出演:大沢たかお、松嶋菜々子他/2時間4分/ワーナー・ブラザース映画配給/4月26日(金)より新宿ピカデリー他にて公開 http://wwws.warnerbros.co.jp/waranotate/ ©木内一裕/講談社 ©2013映画「藁の楯」製作委員会 『図書館戦争』 正化(せいか)31年。あらゆるメディアを取り締まる法律が施行された日本で読書の自由を守るため検閲に対抗すべく生まれた“図書隊”の戦いを描く。 監督:佐藤信介 出演:岡田准一、榮倉奈々他/2時間8分/東宝配給/4月27日より全国東宝系にて公開 http://www.toshokan-sensou-movie.com/ ©Library Wars Movie Project 『ラストスタンド』 ロス市警を辞め、小さな街の保安官として暮らすオーウェンのもとに「逃走した凶悪犯の一味が街を通過するが手を出すな」という知らせが入る。オーウェンはわずかな仲間たちと立ち上がるが…。 監督:キム・ジウン 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー他/1時間47分/松竹配給/4月27日より丸の内ピカデリー他にて公開 http://laststand.jp/ R15+ ©2012 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved. 『死霊のはらわた』 山奥の小屋を訪れたミアたち5人の男女は禁断の「死者の書」を発見し、死霊を甦らせてしまう。死霊に憑依されたミアは仲間たちに襲い掛かかり、他の者たちも次々と異変に見舞われていく。 監督:フェデ・アルバレス 出演:ジェーン・レヴィ他/1時間31分/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント配給/5月3日(金)より新宿ピカデリー他にて公開 http://www.harawata.jp/ R18+

MOVIE アイアンマン最後の戦い!? 前2作をしのぐ大バトル勃発!

2013.04.22Vol.590映画
 名優ロバート・ダウニー・Jr.がアメコミヒーローに扮するという異色の組み合わせが話題を呼び、1作目・2作目ともに大ヒットを記録した人気シリーズの最新作が日本先行公開! 本作では『アベンジャーズ』の戦いの後、環境の変化により心身ともに追い詰められたアイアンマン=トニー・スタークが、シリーズ最大の危機に立ち向かうドラマが描かれる。  最新作の見どころは、原作でも“アイアンマン最強の敵”と呼ばれるテロリスト・マンダリンとアイアンマンとの死闘。ヒーロー不要論が広まり自分の居場所を失いかけ、さらにマンダリンの襲撃ですべてを失ったアイアンマンが、絶体絶命の危機にどう立ち向かうのか。ドラマ性、スケールともに前2作をはるかにしのぐ作品に仕上がっている。また、新型スーツ〈マーク42〉や、数十体ものアイアンマン・スーツによる戦闘シーン、正体不明の軍人兵器アイアン・パトリオットなど、ガジェットにも注目を。

ART 森美術館、10周年の”LOVE”!

2013.04.22Vol.590ART
 六本木ヒルズ・森美術館の10周年記念展として開催される“愛”をテーマにした展覧会。美術史を彩る名作から話題を呼んでいる新作まで“愛”を語るアート約200点が一挙集結!  展覧会には、ジェフ・クーンズや草間彌生といった世界的な現代作家から、マルク・シャガールやオーギュスト・ロダンら巨匠たちの作品、さらには世界を席巻する“ボーカロイド”『初音ミク』も登場。多種多様な年代、国籍、ジャンルから、選りすぐった展示作品のラインアップはかなり豪華で見ごたえ満点だ。  愛といっても、恋愛、家族愛、人類愛と、その“かたち”はさまざま。ときとして憎しみや嫉妬を生む愛の複雑さ。あらゆる対立を超越する愛の力。インターネット社会における新たな絆…。作品それぞれの“愛のかたち”を通して、自分の中の“愛”をも見つめ直してみたくなりそう。

ラ・フォル・ジュルネ オ ジャポン 2013 パリ、至福の時

2013.04.22Vol.590LIVE
 東京のゴールデンウイークのメインイベントとして定着したクラシック音楽の祭典が今年も開催される。国内外のトッププレイヤーたちが集結し、さまざまなスタイルでクラシック音楽の名曲を聴かせる。今回のテーマは「パリ、至福の時」。19世紀後半から現代まで、パリを彩ったフランスやスペインの作曲家たちを取り上げる。ビゼー、ドビュッシー、ラヴェルなど音楽の教科書で見た覚えがある名前が並ぶ。
今週のひとこと One-Word-Header 一覧へ
日本相撲協会評議員会の池坊保子議長が理事を解任した貴乃花について「上司であり先輩でもある八角理事長が何度も携帯に電話してもまったく応答なく折り返しの電話をしなかった。著しく礼を欠いていたのではないか」(1月4日、臨時評議員会後の記者会見で)
→横綱の格は貴乃花のほうが北勝海より断然上だったけどな。

ラ・フォル・ジュルネ オ ジャポン 2013 パリ、至福の時

2013.04.22Vol.590LIVE
 東京のゴールデンウイークのメインイベントとして定着したクラシック音楽の祭典が今年も開催される。国内外のトッププレイヤーたちが集結し、さまざまなスタイルでクラシック音楽の名曲を聴かせる。今回のテーマは「パリ、至福の時」。19世紀後半から現代まで、パリを彩ったフランスやスペインの作曲家たちを取り上げる。ビゼー、ドビュッシー、ラヴェルなど音楽の教科書で見た覚えがある名前が並ぶ。

LIVE 国内外のトップアーティストが集結!

2013.04.22Vol.590LIVE
 国内外からトップアーティストがずらりと並んだ豪華なラインアップで注目を集めた、リゾートフェスティバル「ハシエンダ大磯フェスティバル」が、今年の大型連休のスタートを宣言する。  ハシエンダとは、英マンチェスターで、イギリスの音楽を語るうえで欠かすことができないレコードレーベルのひとつ、ファクトリー・レコードが運営し、多くのアーティストやムーブメントを作り出した伝説のクラブ。クラブそのものはなくなったがツアーイベントとして復活、創立30年を迎えた2012年には世界ツアーの一環で日本にも上陸。多くの音楽ファンを楽しませた。  今回のフェスは昨年以上にパワーアップしている。会場には5つのステージが用意され、国内外から約50組のアーティストが登場する。ラインアップは、ハシエンダにゆかりのあるニューオーダーのピーター・フックを始め、808ステイと、ジョン・ディグウィード、EDMのスーパースターアフロジャック。国内からは、石野卓球、m-floの☆Taku Takahashi、さらには鈴木亜美、細美武士らが参加する。  会場内にはキッズエリアが用意されていたり、中学生未満なら保護者一人につき1人無料など、家族でも楽しみやすいフェスティバル。大型連休のいいスタートが切れそうだ! ※ハッピーマンデーズの出演はキャンセルとなりました。

DVD ライク・サムワン・イン・ラブ

2013.04.22Vol.590DVD & Blu-ray
『桜桃の味』の巨匠アッバス・キアロスタミ監督が、東京を舞台に撮り上げた待望の最新作。カンヌ国際映画祭ではメインのコンペティション部門に正式出品。上映後に10分間ものスタンディング・オベーションを巻き起こした。人気俳優の加瀬亮や新進気鋭の女優・高梨臨、『冷たい熱帯魚』のでんでんといった実力派キャストに加え、北野武組の撮影監督・柳島克己、是枝裕和監督作の美術監督・磯見俊裕が参加している。84歳の元大学教授・タカシは、亡き妻に似た若い女性・明子を、デートクラブを通して家に招く。翌朝、明子を大学まで車で送り届けたタカシの前に、彼女の婚約者と名乗る青年・ノリアキが現れる。

DVD 終の信託

STAGE 演劇の幅広い可能性を感じさせる作品たち

2013.04.22Vol.590STAGE
 日本を代表する劇作家である井上ひさしが亡くなってもう3年が経つ。  肉体は滅びても、作品は残る。その遺志は日本の演劇界に脈々と受け継がれている。  こまつ座は井上の亡き後も井上作品を上演し続けているのだが、今回は今まで、というか執筆から55年間こまつ座で上演されることのなかった井上ひさしの原点である“幻のデビュー作”を上演する。  昭和33年、作家への道を歩みだした井上は本作で芸術祭脚本奨励賞を受賞。初めて活字になった戯曲だという。  東北のとある田舎の村はずれ。あばら家に住む賢く美しい働き者の娘ちかに一目惚れしたとのさまは、お侍医をお供に、桜の木に隠れて様子をうかがっている。優しいけれども気後れしがちのとのさまは、その想いをなかなか告げることができない。ひょんな事から、ちかに近づくことができたのだが・・・。  最初の作品ながら、井上流ブラックユーモアも盛り込んだ井上エッセンス満載の作品。

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