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朝倉未来が大阪市の横山市長に路上喫煙が横行している現状を訴え「喫煙所をもっとたくさん作っていただきたい」

2025.06.26 Vol.Web Original

 格闘家の朝倉未来が6月24日に更新した自身のYouTubeチャンネルで横山英幸大阪市長と対談し、大阪市内にあと3つ無料喫煙所を作り寄付することを明かした。

 朝倉は4月1日に曽根崎の曽根崎お初天神通り商店街内のビルの2階に「SMOKING DOWN」という民間の喫煙所を設置し話題を集めた。動画では同商店街で路上喫煙をしている人に声を掛け、喫煙所で吸うようにと啓蒙活動を展開。翌日には横山市長のもとを訪れ、路上喫煙が横行している現状を訴えたうえで「一つでは足りない。もう3カ所くらい作るために引き続きやっていきたい」と語った。そして「喫煙所をもっとたくさん作っていただきたい。万博が始まって世界中の人が来ているので喫煙所を作りましょう」と横山市長に呼びかけた。また「SMOKING DOWN」については賃料、掃除代、電気代といった諸経費が月額50万円ほどかかっていることを明かし「あそこは僕が負担しているからできるけど普通の人は作りづらいので、賃料補助とかしてくれれば」と訴えた。

 これに横山市長は「設置補助はやっているが、とても50万には届かない。賃料レベルには届いていない。賃料補助をやっているのは千代田区くらい。賃料補助は考えないといけない大きい選択肢だと思うが1カ所50万円はちょっときつい」などと苦しい財政事情を訴えると朝倉は「簡易的な喫煙所だったらもっと安くできる」と提案した。

 最後は「喫煙所とかいろいろ大阪を盛り上げるために頑張ります」と言う朝倉に市長も「喫煙所対策、しっかり頑張ります」と応えた。

 大阪市では以前は御堂筋や市役所本庁舎周辺、JR天王寺駅周辺など6地区が路上喫煙禁止地区に指定され、そこでたばこを吸った場合、1000円の過料が徴収されることとなっていたのだが、この禁止エリアが今年1月27日から市内全域に拡大。

 また大阪府では2018年7月の「健康増進法」の改正を受け、法を上回る基準の「大阪府受動喫煙防止条例」を2019年3月に制定。現行の「健康増進法」では2020年(令和2年)4月1日時点で営業している飲食店、個人経営または資本金が5000万円以下、客席面積が100平方メートル以下の3つの条件を満たす飲食店は店内喫煙可能を選択できるが、大阪府条例においては2025年4月から客席面積が30平方メートルを超える飲食店は喫煙可能を選択できなくなっている。

 こういった状況から、もともと喫煙所が少ないこともあり結局、路上で喫煙してしまう“喫煙所難民”が後を絶たない状況が続いている。

路上喫煙禁止が市内全域に広がった大阪市の今。市は350カ所を設置したというが、繁華街における喫煙所はいまだ不足。見かねた格闘家の朝倉未来が自身で喫煙所を設置

2025.05.03 Vol.Web Original

 大阪・関西万博が4月13日に開幕してから約3週間が経った。初日から悪天候に見舞われ、スマホの電波状況が悪くQRコードが提示できず入場にあたり行列ができてしまったり、子ども用のトイレの話題で炎上したりとある意味、予想通りの展開を見せている。

 とはいえ、全く話題に上がらないよりはまだましか…。今回の万博が成功したかそうでないかといった評価は10月13日の終了後まで持ち越しといったところ。

 そんな大阪でもう一つ現在進行形で一部の府民を悩ませているのがたばこにまつわる問題だ。

 大阪市では御堂筋や市役所本庁舎周辺、JR天王寺駅周辺など6地区が路上喫煙禁止地区に指定され、そこでたばこを吸った場合、1000円の過料が徴収されることとなっていたのだが、この禁止エリアが今年1月27日から市内全域に拡大された。

 また大阪府では2018年7月の「健康増進法」の改正を受け、法を上回る基準の「大阪府受動喫煙防止条例」を2019年3月に制定。現行の「健康増進法」では2020年(令和2年)4月1日時点で営業している飲食店、個人経営または資本金が5000万円以下、客席面積が100平方メートル以下の3つの条件を満たす飲食店は店内喫煙可能を選択できるが、大阪府条例においては2025年4月から客席面積が30平方メートルを超える飲食店は喫煙可能を選択できなくなった。

 この2つの施策は万博開催にあたって大阪のイメージアップを図るもの。「国際観光都市にふさわしい環境美化の推進」という壮大な目標のもと展開されている。

「喫煙所の絶対数が少ないのでは?」という大阪の街を歩いてみた。確かに少ないし分かりにくかった

2022.12.23 Vol.Web Original

 新型コロナウイルスによる人流の抑制や狭いスペースに不特定多数の人が集まらないようにという配慮もあり、長く閉鎖されていた屋外での喫煙所も最近では多くが使用可能となっている。

 これで喫煙者も一安心なのだが、これは東京に限った話なのかもしれない。

 というのも現在、大阪市では2025年大阪・関西万博を見据え、同年1月を目途に大阪市内全域を路上喫煙禁止地区とする方針を明らかにし、その禁止地区に120カ所の喫煙所を設置する意向も示しているのだが、「そもそもその数で足りるのか?」という声があがっているのだ。

 現在の大阪市の路上喫煙に関する状況を説明すると、市が平成19年に制定した「大阪市路上喫煙の防止に関する条例」に基づき、御堂筋や市役所本庁舎周辺、JR天王寺駅周辺など6地区が路上喫煙禁止地区に指定されており、そこでタバコを吸った場合、1000円の過料が徴収されることとなっている。

珍しく喫煙者に優しい!? 二子玉川に全体の半分が喫煙可能なサテライトオフィスが誕生

2022.03.28 Vol.Web Original

全26室中13室で加熱式たばこの使用が可能

 2020年4月の改正健康増進法の全面施行に伴い、喫煙者には肩身の狭い世の中となった。新型コロナウイルス感染症防止のための緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が出されると、街角の喫煙所の閉鎖も相次ぐなど喫煙者を取り巻く環境は悪化するばかりだ。

 そんななか喫煙者には朗報ともいえる施設が3月18日に誕生した。

 その施設というのは東急東横線 二子玉川駅徒歩6分にできた「REALab power by point0二子玉川」。同所は昨年10月に立川市にできた個室型のサテライトオフィス「REALab(リアラボ)」の第2弾拠点。コロナ禍におけるリモートワークの普及や働き方改革が叫ばれる中、必然的に生まれたサービスだ。

 今回のREALabで特筆すべきは「喫煙可能なフロア」を設置したということ。2フロアのうち、2階は喫煙不可フロア、3階が喫煙可能フロアとなっている。全部で個室が26室あるのだが、3階の13室は全て加熱式たばこの使用が可能。さらに紙巻きたばこも吸える喫煙所も用意されるなど、喫煙者には珍しく優しい施設になっている。

普通の感覚でいることは大事だけど、それ以上に芸人は浮世離れてなんぼってところもある<徳井健太の菩薩目線第119回>

2021.12.23 Vol.Web Original

 

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第119回目は、喫煙所でのある出来事について、独自の梵鐘を鳴らす――。

 

『菩薩目線』でもたびたび触れているお金のこと。やっぱり思うところが多分にある。

 その日は、ABEMAの競輪番組の収録日だった。ゲストとして参加するグラビアアイドルの女の子が退屈にならないように、それでいて競輪ファンが楽しめるようにできれば――、そんな気持ちでやらせていただいている。グラビアファンと競輪ファンの潤滑油になればと、時折、笑いを織り交ぜながら収録しているわけだけど、当たり前だがギャラが発生している。

 出番を控えていた俺は、スタジオの近くにある喫煙所でタバコを吸っていた。喫煙者には世知辛い世の中。スタジオの近くには、小さな喫煙所が一つあるだけ。これから番組に出る、あるいは関わっているという人は、すべからくその喫煙所にやってくる。

 若手芸人……といっても年頃は、俺とそんなに変わらないくらいだろうか。ほとんど接点を持ったことがない芸人たちが、喫煙所にぞろぞろとやってきた。吉本所属ではないことはたしかだった。

 何かのオーディションでもあったのだろうか。ABEMAの収録でやってきただろう彼らは、世間的に言われている「売れていない」という領域に属する芸人たちだと思う。俺も、世間的には同じように見られているだろうから、彼らをくさす気持ちは一切ない。描写をするとき、「売れていない」と書くのがもっとも伝わるだけであって、それ自体どうかと思っている。

 あまり大きくはない喫煙所だから、全員は入れない。列を成す形で彼らは待っていた。

 紫煙が舞う静かな空間。ポツリと、俺の隣にいた芸人の一人が、「どうですか最近? 水道管の仕事って入れてます?」と話し出した。

 『いや~あんまり入れてないんだよね』

 「あれってマックスどれくらい入れるんですか?」

 『月20は行けると思う。その合間に Uber もやってるから、合わせると月30万円ぐらいは稼げるんだよ』

 「そうなんですか。 Uber ってコツとかあるんですか?」

 『ああ、あるよ』

 ――。耐えられず、タバコをもみ消した俺は、外に出ていた。水中にいるような息苦しさ。よりによって喫煙所。これが営業の楽屋などであれば、ハレの雰囲気が充満している場だから受け止め方にもバラエティ性が生まれる。

 だけど、静寂に包まれた世界の片隅で、芸人のリアルを聞くのは覚悟がいる。たまたま聞いてしまった実情ほど、苦しいものはない。

 本人が幸せだったらそれでいいんだ。もしかしたら達観しているのかもしれない。お笑いは生業じゃなくて趣味――そう割り切っている可能性だってある。お笑いは、たしかに楽しい。だから、やめるタイミングがなかなかわからなくなる。でも、趣味として続けるなら、こんなに幸せなものはない。そう割り切れたら。

 番組収録でお金をもらう仕事に対して、俺は「ありがたい」と口にしているけど、喫煙所の残響が跳ね返ってくる。本当の意味でそう思っているんだろうかと自問自答してしまった。

 この収録を何回か行えば、バイトに明け暮れながらもお笑いを愛してやまない彼らの一カ月と同じになる。でも、それは言いっこなし。それが人生だ。 明日は我が身。

 普通の感覚でいることは大事だけど、それ以上に芸人は浮世離れてなんぼってところもある。

 1時間で終わる仕事だけど、たった5000円か……なんて考えることもある。でも、時給1000円の仕事だったら5時間働かないといけない。

 1日1万円を稼いだとしても、飲みで15000円を使ってしまったら5000円のマイナスになる。「だから今日は1万円以内で収めよう」。若い頃は、そういう生き方はしたくないと心に決めていた。

 歳を重ねていくと、世の中のことが分かってくるからか、時間やお金に対してぐるぐると考えてしまう。ぐるぐるぐるぐる考えるのは必要なことだと思いたい。でも、貧乏臭くならずに。

 

 

※徳井健太の菩薩目線は、毎月10日、20日、30日公開予定です

受動喫煙対策の公共喫煙所に新たな選択肢 地方自治体が導入する「喫煙コンテナ/喫煙トレーラー」とは?

2021.08.09 Vol.744

 東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県と北海道、福島で無観客開催となった東京オリンピック・パラリンピック。受動喫煙対策に加えて感染拡大「第5波」が首都圏を襲い、閉鎖されたままの公共喫煙所の周辺では路上喫煙やタバコの吸い殻のポイ捨てが横行している。そうした中で注目を集める取り組みが、今年に入って都内で続々オープンした「喫煙コンテナ/喫煙トレーラー」だ。コンテナ建築やトランクルームに関する事業を手がける株式会社ランドピアの小佐野宇志取締役に話を聞いた。

「改正健康増進法」施行から1年 喫煙者をめぐる環境はどうなった!?

2021.04.14 Vol.740

 昨年、新型コロナウイルスが発生してから対人関係の中で最も忌み嫌われてるのが「飛沫」。この飛沫を防止するために今ではほとんどの人がマスクをしている。そのちょっと前までは「受動喫煙」というものが槍玉にあげられて、昨年4月には喫煙環境を著しく制限する「改正健康増進法」という法律が施行されたのだが、皆さん覚えていますか? 新型コロナに頭がいっぱいで忘れちゃってはいませんか? ということであれから1年経って、喫煙者をめぐる環境を探った。

喫煙所は単にたばこを吸う場所から別の付加価値を持った施設に発展する予感

2020.12.25 Vol.web original

 2020年4月1日に「改正健康増進法」が全面施行され、喫煙者には厳しい時代が訪れた…のだが、今年はそれより大きな問題「新型コロナウイルスの感染拡大」が起こってしまい、この話題は瞬間最大風速で大きな話題となったものの、すぐにコロナに取って代わられた。

「望まない受動喫煙」を防ぐための法律である改正健康増進法なのだが、ある時期は人と人との接触が制限されていたこともあり、受動喫煙というケース自体が減っていたことも事実。

 しかし新型コロナによる緊急事態宣言が解除され、徐々に街に、オフィスに人が戻ってくると、またぞろ喫煙者への風当たりが強くなってきた。

 現在、喫煙者をめぐる状況は、この法律が施行されるにあたり外での喫煙所が減ったことで路上喫煙をしてしまう喫煙者が増えたり、新型コロナの感染拡大防止で密になる状況を防ぐために、閉鎖される喫煙所が出てきてもいる。やっと見つけた喫煙所も、やはり密にならないようにするために人数制限をかけたり、喫煙者同士の密にならないための自主規制により、順番待ちが起こってしまうといった事象が起きている。

「それなら吸わなければいい」というのは乱暴な意見で、非喫煙者への受動喫煙等の配慮がなされていれば、タバコを吸うこと自体は何ら問題はない。ということで現在はさまざまな工夫を凝らした喫煙所が生まれている。

 最初のうちは施設の管理者も「2人まででお使いください」といった張り紙などで密にならない状況を作っていたのだが、そのうち足元に1メートル間隔にシールを張り、並んでいる状況で密にならないような施策が施された。それは喫煙所内にも及び、立ち位置にシールを張ることで適切な間隔が取れるようになった。

 しかし喫煙所は「第2の会議室」と呼ばれるように、喫煙者同士でどうしてもコミュニケーションを取ってしまうもの。それを防止するために、そのシールの足型を同じ方向や壁側に向かうように張ることで、向き合わないでの喫煙を促すような工夫が講じられた。

 また一部施設での原則敷地内禁煙などが進められた昨年には六本木にデジタルサイネージ(電子看板)付きの屋外喫煙所がオープン。新型コロナ禍では、画面を見る=同じ方向を見る、ということで向かい合っての飛沫感染が防止できるだけでなく、画面を見ることで喫煙しながらの会話を抑制する効果もあった。そしてそこに流れる広告等は企業にとっては一つのビジネスチャンスともなっていた。

 その他にもゲートシティ大崎などでは、スマホから喫煙所の待ちの行列を確認することができるシステムを導入し、行列での密の回避と、喫煙者の待ち時間のロスの解消も行っている。

 新型コロナの影響で、今後も喫煙所にはさまざまな新しい技術が導入されそうで、2021年以降は単にタバコを吸う場所から、別の付加価値を持った施設に発展を遂げていく可能性もありそうだ。

今田美桜「もういらない」、千鳥大悟「距離を保とうぜ」であるある! ウェブCMで「スーシャルソング」

2020.12.21 Vol.Web Original

 今田美桜と千鳥の大悟が出演するJTのウェブ動画CMが好評だ。

 CMは、吸う人と吸わない人の距離を、喫煙所によってつくろうという「スーシャルディスタンス」キャンペーンをPRするもの。今田は「治療中にやたら世間話をしてくる歯医者、いらない」、大悟は「目の前でいちゃつきまくるカップルが実の姉ちゃん、距離を保とうぜ」など、「もういらない」と「距離を保とうぜ」の“あるある”を心地よいメロディーにのせて歌う。少しレトロな雰囲気も印象的だ。

 さらっと毒も混じるが思わず頷いてしまう「もういらない」あるあるに「何か共感してくれるところがあると思います」と、今田。さらに「素敵な美術セットと、ちょっと濃いめなヘアメイクは普段なかなかやらないので、世界観がすごい楽しかったです。こういうファッショナブルな髪型やヘアメイクも楽しんでいただけたらなと思います」とコメントする。

 キュートなあるあるも交えながら「距離を保とうぜ」と歌う大悟。「ノブが見たら何しとんって言われる」という普段は見せない表情も。愛煙家の大悟は「たばこ吸う人もいれば、吸わない人もいるし、吸う人はちゃんと吸わない人との距離を取ろうよと、今後たばこを愛す人間としては、そのよりを守ってくれることによって、たばこを数場所も守ってもらえると思うので、みんなで守りましょう」と呼びかけている。

 CMは、You Tubeの「スーシャルディスタンス Ch」で公開中。

縮小する喫煙環境に挑む“初の公衆喫煙所ブランド”

2020.08.11 Vol.732

「喫煙所ってトイレと同じだと思うんです。例えば公園のトイレって使いたくないけど他に場所がないから…というイメージがありますよね。公衆喫煙所も快適とは言い難い場所が多いんです。ちゃんと喫煙所で吸っている人というのは、いわばマナーのよい喫煙者。なのに肩身の狭い思いをしながら環境の悪い喫煙所でセカセカと一服するこの状況は何とかならないかと(笑)」

 そう語る山下悟郎さん(株式会社コソド代表取締役)が立ち上げたのが「喫煙のあり方をイノベーションする」をコンセプトに掲げる公衆喫煙所『THE TOBACCO』。上質で落ち着いた店内空間、BGMや映像モニター、アート、ドリンクスタンドの併設など、快適にくつろげる喫煙空間を演出。スタッフによる清掃や排気・空調管理も徹底されており、利用は無料。

「空間デザインはもちろん、喫煙所としての機能面も追求しています。区の公衆喫煙所として認定を受けているので厳しい排気基準に準じているのですが、実際に検証し、喫煙所に出入りした後でも服などに匂いが残らない快適な環境を作るべく最大限のコストをかけています。またスタッフを置くことで、状況に合わせた排気・空調の調節やコロナ対策の人数制限なども行っています」

 社会性のある事業、そして文化的に面白いことをしたかった、と山下さん。

「健康増進法というパラダイムシフトによって、さらにシュリンクしつつある日本のタバコ文化をイノベーションできたら、と思ったんです」

 そこで都内数百カ所の喫煙所や、公衆喫煙所設置に関する法律や条例、自治体や商店街の方針などをリサーチ。

「自治体によって喫煙に対する見解がいろいろと違っていて、路上喫煙対策などのために喫煙所の設置に前向きで助成を行っている区もあれば、喫煙所そのものを閉鎖している区もある。出店場所としては、地域が設置を求めていること。そして喫煙所がなくて不便を感じている方が多いエリアであることを条件とし、まず神田と赤坂に出店しました。今年は東京駅近郊などさらに2~3カ所出店する予定です」

 喫煙者はもちろん、分煙化ができない近隣の店舗からも好評だという。

「以前アンケート調査を行ったときも、喫煙所設置については非喫煙者の方からも受容的な意見が多かったんです。受動喫煙やマナー・ルール違反、吸い殻ゴミなどの害が出ないように喫煙所はあったほうがいい、と。その地域と一緒によりよい環境を作っていくことが、公衆喫煙所の役割でもあると思っています。また、僕らの喫煙所は“月に2万人”を集めるファンクションとして、人の動線を作るという副次的な効果も期待できる。カフェなどとの共同出店や、大型商業施設の喫煙所のリブランディングなど、さまざまな展開を考えています」

 当初、マネタイズはそこまで意識していなかったと山下さん。

「有料会員制にすればという声もあったのですが、そもそも僕らの一番の目的は、クオリティーの高い喫煙所というブランドを作り、それを通して現状の喫煙環境にイノベーションを起こすこと。喫煙者の方にも非喫煙者の方にも応援していただいて、どちらにも快適な社会を作っていくことができればと考えています」

ラグビーW杯日本大会から学ぶ。 ホスト国の「おもてなし」どうする?

2019.11.15 Vol.724

 ラグビーW杯日本大会が11月2日閉幕。日本はアジアラグビー史上初のW杯8強進出を遂げ、歴史的な快進撃で幕を下ろした。代表選手のプレーに列島が湧き、ラグビーブームを巻き起こしたなか、W杯ホスト国としてのスタジアムの体制・整備も話題になった。日本は来年の東京オリンピック・パラリンピック、2025年の大阪万博などメガイベントの開催を控えており、今回のラグビーW杯は、日本のもてなし力を問う試金石となる。イベントホスト国としての「おもてなし」はどうだったのか。来場者の声とともに振り返りたい。

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