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世界バンタム級王者・岡田遼が元DEEP王者・大塚隆史を相手に初防衛戦【修斗】

2021.02.13 Vol.Web Original

「修斗愛」の岡田と「修斗!うるせーな」の大塚のイデオロギー闘争

 プロフェッショナル修斗公式戦「PROFESSIONAL SHOOTO 2021」(3月20日、東京・後楽園ホール)の第1弾対戦カードが2月13日、発表された。

 世界バンタム級王者・岡田遼(パラエストラ千葉)が初防衛戦で元DEEP王者・大塚隆史(T-GRIP TOKYO)を迎え撃つ。

 DEEPを主戦場にしていた大塚は昨年11月に修斗初参戦。いきなり環太平洋王者の安藤達也と対戦し、TKO勝利を収めたことから世界ランキング1位に認定され、一気にトップコンテンダーに躍り出た。

 大塚は参戦前から「修斗!修斗!うるせーな」と発言。安藤戦後のマイクでは「上の2人、ベルト賭けなくてもいいからやりましょうよ」と当時世界王者だった佐藤将光と暫定王者だった岡田遼との対戦をアピールした。

 その後、ONE Championshipへの参戦が続く佐藤が王座を返上したことから岡田が正規王者となり、今回の対戦が実現することとなった。

 これまでの大塚の発言や態度はかねてから「修斗愛」を口にする岡田にとっては許しがたいもの。互いの信念がぶつかり合うイデオロギー闘争といった一面も含んだタイトル戦となる。

世界バンタム級王者・佐藤将光が王座返上で暫定王者・岡田遼が正規王者に【修斗】

2020.12.02 Vol.Web Original

佐藤と岡田による統一戦は幻に

 日本修斗協会が修斗世界バンタム級王者・佐藤将光(坂口道場一族)が同王座を返上したことを発表した。11月30日付となる。

 これにより暫定王者である岡田遼(パラエストラ千葉)が正規王者となった。期待されていた佐藤と岡田による統一戦は幻に終わった。

 佐藤は2017年10月に行われた「第10代世界バンタム級チャンピオン決定戦」で石橋佳大を破り、王座を獲得。トリスタン・グリムズリー、齊藤曜を相手に2度の防衛を果たした。修斗とONEチャンピオンシップのパートナーシップ契約を機に2019年5月からONEに参戦し、同年7月の修斗でノンタイトル戦でファン チャンファンに勝利して以降、ONEでの戦いが続いていた。

 佐藤は今回の王座返上にあたり「この度、私、佐藤将光は修斗世界バンタム級の王座を返上させて頂くことになりました。修斗関係者の方々にはパンクラスから来た自分に多くのチャンス与えて頂き、そしてファンの皆様にはたくさんの応援をして頂き、修斗のチャンピオンにまでひきあげてもらい感謝でいっぱいです。ONE Championshipへの参戦が決まってからはなかなか修斗で試合をするタイミングが作れず、心苦しくもありました。王座を返上することで修斗のバンタム級が更に盛り上がっていくこと願っています。これからは第10代修斗バンタム級世界王者として精進していきますので変わらず佐藤将光を応援して頂ければうれしく思います」とコメントした。

岡田遼が倉本一真をKOし悲願の世界王座を獲得【5・31 修斗】

2020.06.01 Vol.Web Original

修斗初の暫定王者決定戦

 プロフェッショナル修斗公式戦「PROFESSIONAL SHOOTO 2020 Vol.3 ABEMAテレビマッチ」(5月31日、無観客)のメインで行われた「世界バンタム級暫定王者決定戦」で同級環太平洋王者の岡田遼(パラエストラ千葉)と倉本一真(修斗GYM東京)が対戦した。岡田が2RでKO勝ちを収め、暫定世界王者となった。修斗31年の歴史の中で暫定王者決定戦が行われるのは初めて。

 岡田は昨年1月に当時の王者・祖根寿麻を破り念願の環太平洋王座を獲得。昨年9月には難敵・安藤達也を相手にドローながら初防衛を果たしている。

 対する倉本は昨年のMVPとベストバウトをダブル受賞。プロデビュー以来7戦全勝でタイトルに手をかけた。

 レスリングをバックボーンに持ちグレコローマンで全日本3連覇の実績を持つ倉本は“投神”の異名を持ち、昨年11月にはジャーマン8発で根津優太をTKOで下すなど、その勝利のほとんどが投げによるダメージからフィニッシュにつなげたもの。

 この日も否が応でもそのジャーマンが試合を分けるポイントになると思われていた。

修斗史上初の暫定王者決定戦で岡田遼と倉本一真が対戦【5・31 修斗】

2020.05.06 Vol.Web Original

環太平洋王者vs2019年MVPの好カードが実現

 無観客大会で「ABEMAテレビマッチ」として開催されるプロフェッショナル修斗公式戦「PROFESSIONAL SHOOTO 2020 Vol.3」(5月31日)の一部対戦カードが発表された。

 第8代環太平洋バンタム級王者・岡田遼(パラエストラ千葉)と倉本一真(修斗GYM東京)が世界バンタム級暫定王者決定戦で対戦する。修斗31年の歴史の中で暫定王者決定戦が行われるのは初めてのこと。

 岡田は昨年1月に当時の王者・祖根寿麻を破り念願の王座を獲得。5月の「修斗30周年記念大会」では王者としてチーム・ラカイとの交流戦に出場しジアン クラウド サクレッグに判定勝ち。9月には難敵・安藤達也を挑戦者に迎え初防衛戦に臨み、激闘の末ドローで初防衛を果たした。

 岡田は今年に入り、元修斗世界王者でRIZIN、ベラトール2冠王にも輝いた堀口恭司が所属している、米国の名門ジム「アメリカントップチーム(ATT)」のトレーニングキャンプに参加しさらなるレベルアップを果たしている。

 対するは昨年のMVPとベストバウトをダブル受賞した“投神”倉本一真。レスリング出身の倉本はグレコローマンスタイルの強烈な投げを武器にプロデビュー以来7戦全勝の成績を誇る。7勝中5勝がKO、TKOなのだが、そのほとんどが投げによるダメージからフィニッシュにつなげたもの。

 昨年の年間ベストバウトに選出されたのは11月の根津優太戦。スタンドスキルで勝る根津の打撃を食らいながらも、倉本は高角度ジャーマンを連発。3R開始直後に危険と判断したセコンドがタオルを投入し、TKO勝ちとなった試合は記憶に新しい。

 同級の正規王者は現在「ONE Championship」に参戦中の佐藤将光。この一戦を制した者は佐藤との統一戦が控える。どちらが勝つにしても好カードなことは間違いなく、今年も修斗バンタム級は目が離せない試合が続きそうだ。

 また今大会は新型コロナウイルス感染防止の観点から無観客大会として行われる。大会を主催するサステインは4月17日に同様の形式で開催された「Road to ONE:2nd」の運営に協力。そこでの経験を生かしさらなる安全対策を協議したうえで大会を開催する。

 会場全体の消毒や手洗い・うがい・試合前から2週間後までの体調&検温報告の義務化などの基本的な対策に加えて、ソーシャルディスタンスに極力配慮した控室の設置や試合数を検討。そして選手の免疫力の低下を防ぐため水抜きなどによる体重調整を極力排除した「通常階級より1階級上での当日計量」等を実施する。

王者・岡田遼が難敵・安藤達也を相手にドローながら初防衛【9・22 修斗】

2019.09.23 Vol.Web Original

1Rから一進一退の攻防を展開
 プロフェッショナル修斗公式戦「SHOOTO 30th ANNIVERSARY TOUR 第7戦」(9月22日、東京・後楽園ホール)のメインイベントで「環太平洋バンタム級チャンピオンシップ」が行われ、王者・岡田遼が安藤達也を相手に1-1のドローで初防衛を果たした。

 1R、岡田が左のローを放てば、安藤は距離を詰めて左ストレート。岡田が右ローからケージに詰めてパンチの連打を放てば、安藤もプレッシャーをかけて距離を詰め左のパンチから連打を放っていく。

 岡田は三日月蹴りからパンチにつなげ、組み付いてケージに押し込むが安藤が大勢を入れ替え逆に押し込んでいく。岡田はケージ伝いに脱出を図るが安藤は体を預け、それを許さない。ここで膠着となりブレイクがかかる。

 再開後も岡田は右の三日月蹴りに右ハイと立て続けに放っていく。安藤は脱力した独特の構えから右アッパーで飛び込み左のフックを放つが岡田はバックステップで交わす。安藤がタックルに行くが岡田はここもバックステップでかわし、がぶって逆にスタンドでバックをキープする。

初防衛戦の岡田遼「このベルトが選んだほうが強い奴」【9・22 修斗】

2019.09.21 Vol.Web Original

挑戦者の安藤は「明日すべてが分かる」
 プロフェッショナル修斗公式戦 「SHOOTO 30th ANNIVERSARY TOUR 第7戦」(9月22日、東京・後楽園ホール)の前日計量が9月21日、都内で開催された。

 メインで行われる「環太平洋バンタム級チャンピオンシップ」に出場する王者・岡田遼、挑戦者の安藤達也はともに規定体重をクリアした。

 今回がタイトル初挑戦となる安藤は「今回、バッチリ体調を作ってきた。練習しているとかしていないとか気にしているっぽいが、俺は心身ともにバッチリ作ってきたんで、そこは問題じゃないと思う。明日すべてが分かる。心の準備をしておいてください」

 初防衛戦となる岡田は「この対戦が決まった時に、“このベルトが俺と安藤達也のどっちを選ぶのか見にきてください”と言った。練習しているとかしていないとか関係なく、このベルトが選んだほうが強い奴。それはどっちなのか明日見てください」などとそれぞれコメントした。

高谷裕之が12年ぶりに修斗参戦。環太平洋バンタム級王者・岡田遼が安藤相手に初防衛戦【9・22 修斗】

2019.07.16 Vol.Web Original

高谷「最後、修斗で暴れて、若い世代に何か伝えられれば」
 高谷裕之が7月15日に東京・後楽園ホールで行われた「プロフェッショナル修斗公式戦」で挨拶に立ち、9月22日の後楽園ホール大会で2007年11月8日のアントニオ・カルバーリョ戦以来12年ぶりに修斗公式戦に出場することを発表した。また修斗の後楽園ホール大会へは15年ぶりの出場となる。

 高谷は「メチャクチャお久しぶりの高谷裕之です。格闘技を始めたのが修斗のジムで、デビューも修斗だったので、修斗には思い入れがあって。他団体で試合をしてきましたが、僕もそんなにもう長くないと思うので、最後、修斗で暴れて、若い世代に何か伝えられればと思って参戦させてもらいます。当日は自分らしく真っ向勝負でバチバチに戦います」と意気込みを語った。

日比交流戦は修斗が全勝。チーム・ラカイを返り討ち【5・6 修斗】

2019.05.06 Vol.Web Original

黒澤が右フック一発でKO勝ち
 修斗のプロ化30周年記念大会となる「プロフェッショナル修斗公式戦SHOOTO 30th ANNIVERSARY TOUR 30周年記念大会 Supported by ONE Championship」(5月6日、東京・後楽園ホール)が昼夜興行で開催された。

 昼の第1部で行われた「日比交流戦 修斗vsチーム・ラカイ3×3」は日本が3連勝した。

 先鋒戦は黒澤亮平vsジェロム・ワナワン。

 1Rから鋭い打撃を繰り出し前に出るワナワン。しかし黒澤はワナワンのパンチをしっかり見切るとワナワンが前に出たところに右フック一発。ばったりダウンしたワナワンに追撃のパウンドを一発放ったところで自ら手を止める完勝だった。

30周年記念大会に現役王者の斎藤裕と岡田遼が参戦【5・6 修斗】

2019.04.05 Vol.Web Original

斎藤はオランダのアギー・サルダリと対戦。「自分と噛み合う。激闘できる相手」
 修斗のプロ化30周年を記念して行われる「SHOOTO 30th ANNIVERSARY TOUR 30周年記念大会」(5月6日、東京・後楽園ホール)の追加対戦カード発表会見が4月5日、都内で開催され、世界フェザー級王者・斎藤裕、環太平洋バンタム級王者・岡田遼の現役王者2人の参戦を含む6試合が発表された。

 斎藤はオランダから参戦のアギー・サルダリと対戦。サルダリはインド系オランダ人で、オランダ国内を中心にヨーロッパ諸国でキャリアを積む25歳。プロキャリア7勝の内訳が4つの一本勝ちと、2つのKO勝ちと打って良し寝て良しのファイター。

 斎藤は「映像を見たが、相手は面白いスタイル。手足が長くて打撃も寝技もできる選手なので、自分と噛み合う。激闘できる相手だと思う。完全決着ができるように頑張る」などと話した。

 現在、修斗とONE Championshipが提携関係にあり、修斗の王者は自動的にONEの契約選手になることができるのだが、これについては「ONEの盛り上がりにはすごものを感じている。いろいろな流れとかタイミングはあるがONEに出て勝負することはアリだと思っている」と話した。

「修斗愛」で勝った岡田遼が環太平洋王座獲得【1・27修斗】

2019.01.28 Vol.Web Original

祖根に1RKO勝ち
 プロフェッショナル修斗公式戦「SHOOTO 30th ANNIVERSARY TOUR 開幕戦」(1月27日、東京・後楽園ホール)のメーンで行われた環太平洋バンタム級チャンピオンシップで挑戦者の岡田遼が王者・祖根寿麻を1R4分58秒、KOで下し、悲願のベルトを巻いた。

 2人は戦前、岡田が口にした「修斗愛」という言葉をめぐり舌戦を展開。この試合は互いの価値観をめぐる戦いにもなっていた。

 試合は1R開始から真っ向ぶつかり合う展開に。岡田は序盤から右ローで祖根を翻弄。祖根はローで足をすくわれバランスを崩す場面もあった。岡田はそこから組み付きケージに押し込んでいくと、こつこつとヒザを当てては両足タックルに移行しテイクダウンを狙っていく。しのいだ祖根はケージを背にしながらもヒジやヒザで反撃する。

 最後は岡田の走りこんでの飛びヒザを祖根がバックステップでかわしたところに、着地した岡田が左フックをクリーンヒット。ダウンした祖根に岡田が追撃のパウンドを連打したところでレフェリーが試合を止めた。

バンタム級王座戦「祖根寿麻vs岡田遼」修斗に愛されているのはどっちだ?【1・27 修斗】

2019.01.26 Vol.Web Original

祖根の初防衛か? 岡田が悲願のベルトを巻くか?
 プロフェッショナル修斗公式戦「SHOOTO 30th ANNIVERSARY TOUR 開幕戦」(1月27日、東京・後楽園ホール)の前日計量が1月26日、東京都内で開催された。

 当日計量のキッズ・ジュニア修斗出場の2名を除く、24選手が揃って計量をパスした。

 計量後にはメーンの環太平洋バンタム級チャンピオンシップで王座を争う、王者・祖根寿麻と挑戦者の岡田遼が会見を行った。

 2人は2017年11月に対戦予定だったのだが、岡田が急逝肝臓疾患で欠場し、流れた過去がある。

 祖根は昨年1月大会で行われた王座決定戦でベルトを獲得したものの、8月にRIZINへ参戦したことなどから今回が初防衛戦となる。

 祖根は「防衛戦だからという気持ちはない。いつも通りいきたい。(岡田の試合は)2試合ほど見たくらい。ねちっこい。組んでからがパラエストラというイメージが強い。でもめちゃくちゃ強いというわけでもない。それにみんなああいう戦い方を求めているわけではないと思う。今回はコメントにイライラしたんで最初から行きたい」と話した。このイライラについては岡田の「修斗愛」という言葉なのだが、祖根は「選ばれているのは君じゃない」とこれまで同様に言い放った。そして「勝つのは当たり前。どうやって勝つか。僕はどこに出たいというのはなくて、目立てればいい。今回、修斗がONE Championshipと提携が組めたということもある。別にONEじゃなくても他でも目立てたらいい。それで修斗が盛り上がればいい」などと話した。

 一方、岡田は2016年11月に石橋佳大とフェザー級(現バンタム級)王座決定戦を行って、敗れて以来のタイトルマッチとなる。祖根戦の欠場から復帰後、外敵相手の2試合をいずれも好内容で勝利を収め、今回のチャンスをもぎ取った。

 岡田は「(祖根については)印象に残るところは特にない。実力差は普通にあると思っている。明日はその実力差を見せられれば。それは全局面。どこで勝負をしても僕のほうが上」と明日の試合について自信を見せた。そしてタイトル戦については「前回取りこぼしているので、今回は最後の挑戦くらいのつもりできている」と話した。

 また「祖根選手にあおりVでも“お前は修斗に愛されていない”と言われたんですけど、確かに俺は修斗に愛されていないからまだチャンピオンじゃないのかもしれないけど、俺が修斗を愛しているから、そんなことはどっちでもいい。修斗愛ということに関していえば、彼よりも絶対俺のほうがある。それは明日の試合で出ると思う」と改めて修斗愛について語った。

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