【編集部オススメ舞台】虚構の劇団『もうひとつの地球の歩き方〜How to walk on another Earth.〜』

2018.01.16 Vol.702

 この「虚構の劇団」は作・演出家の鴻上尚史が自身の演劇観を若い俳優たちと共有しつつ作品を作り上げるために2008年に旗揚げした劇団。  今年で結成から10年目。節目となる今回の公演は劇団公演として約2年ぶりとなる鴻上の新作書き下ろし。  かねてから鴻上の作品の中には時代や科学の発展を先取ったものが多くあった。それはバーチャルリアリティーの世界であったり、核戦争後の世界であったり。そして軽妙な会話の裏に社会的な問題を忍ばせたり。  鴻上は新作を上演する際にストーリー的なものは一切外に出さない。ファンはタイトルとちょっとした抽象的な文言からその物語を想像する。  今回は「もうひとつの地球」「記憶」「シンギュラリティ」「天草四郎」といったところが作品のヒントとなる。さてどんな「地球の歩き方」を示してくれるのか。  今回は東京を皮切りに大阪、愛媛と回ってもう一度東京で凱旋公演を行う。鴻上の作品は観劇後に他人と話していたりするなかで気が付く部分も結構あるので、答え合わせのために2度見るというのもお勧めしたいところ。
虚構の劇団『もうひとつの地球の歩き方〜How to walk on another Earth.〜』 【日時】1月19日(金)〜28日(日)(開演は19・20・22・24・26日19時、21・23・25・27日14時/19時、28日14時。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前) 【会場】座・高円寺1(高円寺) 【料金】全席指定4800円(前売・当日共通)/学割チケット3000円(虚構の劇団HPでの予約販売のみ) 【問い合わせ】サンライズプロモーション東京(TEL:0570-00-3337=10〜18時[劇団HP]http://kyokou.thirdstage.com/ ) 【作・演出】鴻上尚史 【出演】秋元龍太朗/小沢道成、小野川晶、三上陽永、森田ひかり、梅津瑞樹、池之上真菜、溝畑藍/橘花梨、一色洋平 ほか ※東京凱旋公演は2月15〜18日に東京芸術劇場 シアターウエスト(池袋)で行われる。

今この作品を上演する意味とは… 虚構の劇団『天使は瞳を閉じて』

2016.07.10 Vol.670
 この『天使は瞳を閉じて』は鴻上尚史が1988年に第三舞台で作・演出を手がけた作品。  舞台は近未来。放射能に犯されて誰もいなくなった地球にはただ天使が残されていた。天使の仕事はただ人間を見つめることだったのだが、もう見つめる人間はいなかった。そんな時、天使は透明な壁に囲まれた街を見つける。そこでは壁に守られて人間が生活していた。喜び、傷つき、愛し、憎しみ生きる人々に感動した一人の天使は人間になる。もう一人の天使はただ黙って人間たちの人生を見つめていくのだが、時間が経つにつれ壁の中の生活も人間関係も徐々に変化していくのだった。  1991年にはロンドン公演、2003年にはミュージカルとして公演するなど再演のたびに進化を重ね、東日本大震災があった2011年秋の再演では、当時の日本が置かれた状況を描いたような作品となった。  かつて鴻上の舞台は常に時代を先取りし、ちょっと先のリアリティーのある近未来を描いてきたが、最近では時代が追いついてきて、この作品の世界観は限りなく“リアル”。  今度はどんなふうに進化した作品になっているのだろうか。そしてそれを今上演する意味は果たして…。 虚構の劇団『天使は瞳を閉じて』 【日時】8月5日(金)〜14日(日)(開演は19時。7・10・13日14時の回あり。※11・14日は14時開演。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前) 【会場】座・高円寺1(高円寺) 【料金】全席指定4800円(前売・当日共通)/学割チケット3000円(学生対象。当日劇場受付にて開演30分前から指定席券と引き換え。引き換え時に学生証提示。1人1枚まで購入可。チケットぴあでのみ取り扱い) 【問い合わせ】サードステージ(TEL:03-5772-7474=平日11〜18時 [HP] http://kyokou.thirdstage.com/ ) 【作・演出】鴻上尚史 【出演】上遠野太洸、鉢嶺杏奈、伊藤公一、佃井皆美/小沢道成、杉浦一輝、三上陽永、渡辺芳博、森田ひかり、木村美月(虚構の劇団)

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