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アフガニスタン戦は岡崎が先制ゴールで5−0圧勝

2016.04.10 Vol.664

 サッカーのワールドカップ(W杯)アジア2次予選のアフガニスタン戦が24日、埼玉スタジアムで行われ、日本が5−0で勝利を収めた。

 本田、香川といった主力が23日に合流。コンディションも鑑みてこの日は控え組が先発に名を連ね、4−4−2というフォーメーションも試された。

 前半、圧倒的に攻め込むもののなかなかゴールが決まらず、なんとなくシンガポール戦の悪夢が頭をよぎり出すが、終了間際の43分、岡崎が清武からのパスをゴール前で受けるや反転して相手DFを置き去りにすると左足で見事なシュートを決め、この嫌なムードを振り払った。

 後半に入ると15分に清武が金崎からの縦パスを左足で押し込み、代表では2012年11月以来のゴール。この日は1得点2アシストと、長く代表のトップ下に君臨する香川を脅かす動きを見せた。終始、ゴールへの貪欲な姿勢を見せ続けていた金崎も後半22分に相手GK、DFと競り合い体ごとゴールを決めるなど結果を残した。またハリルホジッチ監督体制で初めて招集されたハーフナーも後半27分から出場。金崎のゴールはハーフナーのポストプレーから生まれており、こちらも少ないチャンスの中でしっかり存在感をアピールした。

なでしこの佐々木監督が退任会見「メディアの方々もあまりプレッシャーをかけないで」

2016.03.18 Vol.662

 サッカーの女子日本代表(なでしこジャパン)の佐々木則夫監督の退任会見が18日、都内で行われた。

 会見の冒頭、日本サッカー協会の大仁邦弥会長から、オリンピック予選終了後の3月10日に佐々木監督から辞任の申し入れがあり、その後の理事会で決定したことが報告された。

 大仁会長は「今回の予選は残念だったが、それまでの佐々木監督の足跡は素晴らしいもの。決して今回の結果をもってこれまでの業績が陥れられるものではないと思っている。特になでしこのスタイルを世界で戦えるものにした。なでしこスタイルを世界が真似ている。佐々木監督が女子のサッカーを変えたと思っている」と佐々木監督をねぎらった。

 佐々木監督は「女子の指導者として11年、監督として9年間。これまで世界を目指して仕事ができた。最終的にはリオ五輪出場という結果は残せませんでしたが、僕自身は満足して充実した11年間を経験できた。これは僕の大きな宝物として、今後どういうふうに生きていくかは分かりませんが、この経験が自分自身の人生のプラスになると確信して新しいステージに向けて頑張りたい」と挨拶した。

 

 質疑応答の中では女子の指導について「選手たちひとりひとりの志が高い選手たちだったので、僕自身は男子を指導している時と変わらなかった。特別に鎧を着て肩ひじを張って指導したつもりはなかった。大変なことは特に感じなかった」と話した。

 また11年間を振り返っての「理想的な環境を与えていただいたことに感謝している。こういった経験をして、まさか退任会見でこんなにたくさんの皆さんに来ていただけるなんて。最終的にリオへの結果が出なかったにしても、こうやって会長に隣りに座っていただいて退任会見をしていただけるとは」という言葉の中に、この11年間での女子サッカーの環境の激変ぶりが見て取れる。

 そして今後のなでしこについては「僕がスタートしたころは(日本の)ランキングは11位くらい。20位くらいのチームとは明らかに差があった。しかし今は4位ですが20~30位のチームでも層が厚くなってきた。そういう意味でも世界で戦うのは厳しいという現実はある。(2020年の東京オリンピックに向けても)本当にこれからが大変なのでメディアの方々もあまりプレッシャーをかけないでいただければ」と最後まで選手への心配りを忘れなかった。

サッカーU‐23日本代表ポルトガル遠征のメンバー発表

2016.03.14 Vol.662

 日本サッカー協会は14日、都内で会見を開き、3月下旬よりポルトガルに遠征するU‐23日本代表のメンバーを発表した。
 会見には霜田正浩技術委員長(強化担当) とU‐23日本代表の手倉森誠監督が登壇。
 メンバー発表は手倉森監督の「神がかり的な勝ち方でオリンピックを決めただけに、今日の発表は“紙”で発表させていただきます」という言葉でスタート。
 今回の遠征では3月25日にU‐23メキシコ代表と国際親善試合で対戦。28日にはポルトガルの強豪クラブ、スポルティングリスボンと練習試合を行う。
 手倉森監督は「メキシコは前回のチャンピオンチーム。世界で戦ううえでの(日本ンの)現在地が分かるいい相手。スポルティングも外国人と戦えるということ、年齢が上の選手、いろいろなタイプの選手が交じったクラブチームとやれるというのは非常にいい経験になる。中2日のスケジュールも本戦を見据えて組んでもらった」と語った。
 メンバーの中で目を引くのがオランダのFCドルトレヒトでプレーするファン・ウェルメスケルケン・際。ファンについて手倉森監督は「オリンピックの最終予選のエントリーにもすでに入れていた。映像を集めてもらって見た時にものすごく興味がわいた。ヨーロッパに行ってメキシコと対戦するというタイミングはオランダでプレーしている彼を招集するチャンス。縁があるのではないのかと思って選んだ。ファンは両サイドもボランチもこなせる。ロングスローもある。U‐23が武器として持てなかった部分を彼が可能性として落とし込んでくれるのではないかと期待している」と語るなど期待の大きさが感じられる。
 また室屋、松原らが怪我で離脱したこともあって、今回は6人の新顔が名を連ねたが「最終予選が終わった1回目のキャンプでこれだけ多くの選手が入れ替わるということは、今回選ばれなかった選手にも可能性があるということを示唆しているということをぜひ感じてほしい」と多くの選手の競争意識を刺激した。
 この日発表されたのは22人だが、「これからは18人に絞っていかないといけない。本戦では間違いなくフィールドプレーヤーは2試合でまるっきりメンバーを代えるターンオーバーはできるわけではないので、連戦をさせたいという狙いもある。一気に減らすよりは今回は22人でやらせてもらいたいという話を俺のほうからしました」とより本番に近い条件での戦いを志向しているよう。また選手の選考については「さらなるクオリティーを高めたいという狙い。アジアでの割り切った戦いを覚悟したメンバーがあの23人。世界では違った持ち味で戦わないといけない。例えばアジアでは浮いたボールが多かったかもしれないが、世界では地上戦が増える可能性がある。そうなったときに、下のパスで崩せるようなクオリティーを高めておきたい。そういう観点で鎌田、関根という選手はアジアでは起用できなかったが世界と戦ううえでは起用する可能性も出てくる。そういったところも探っていきたい」と語った。
 FWは3人だけの選出だが、これについても4-4-2以外のシステムも念頭にあるようで、「4-4-2をベースに戦ってきたアジア予選から違うオプションを本大会に向けて作っていかないといけない。トップ下を置くオプションというのは本来、A代表でもある。これを準備することによって、よりA代表とつながる強化をすることができる」と話した。

なでしこ4大会連続の五輪出場逃す 佐々木監督退任へ

2016.03.12 Vol.662

 サッカー女子の「リオデジャネイロオリンピック2016 アジア最終予選」が大阪で、2月29日〜3月9日の日程で行われた。日本代表のなでしこジャパンは2勝1分け2敗、勝ち点7の3位に終わり、4大会連続の五輪出場を逃した。

 なでしこは初戦のオーストラリア戦(2月29日)に1−3で完敗。前半41分に日本のパスが審判に当たり、相手への絶妙なパスとなり2点目を失うという不運もあったが、日本を研究してきたオーストラリアに試合を支配された。

 第2戦の韓国戦(2日)もゴール前の決定力に欠き1−1でドロー。第3戦の中国戦(4日)にも1−2で敗れ崖っぷちに立たされた。前半14分にはMF川村のバックパスをDF田中とGK福元の連係ミスで中国のMFジャン・ルイに奪われ先制されるという、これまでのなでしこでは考えられないミスが出るようでは勝利は難しかった。

 この段階では他力本願ながらまだ2位に入る可能性がほんのわずか残されていたのだが、第4戦のベトナム戦(7日)の試合前に中国が韓国に勝利を収め、日本の3位以下が確定してしまった。

 残り2試合は五輪予選としては消化試合となってしまった。しかし佐々木監督は先を見据えキックオフ前にスタメンを変更。3戦にフル出場していた主将の宮間、大儀見、熊谷が先発を外れ、20歳のGK山下や、途中出場で攻撃の切り札を担ってきた岩渕が初先発。岩渕が先制ゴールを決め、後半に岩渕と交代出場した22歳の横山も終了間際に2試合連続ゴールを奪うなど、6−1で今予選初勝利を挙げた。

 最終戦となった北朝鮮戦(9日)も岩渕が後半35分に宮間のクロスを頭で押し込み先制。この1点を守り切り、1−0で勝利を収め、最終戦を飾った。

 予選の結果は1位・オーストラリア(勝ち点13)、2位・中国(同11)、3位・日本(同7)、4位・韓国(同5)、5位・北朝鮮(同5)、6位・ベトナム(同0)。結果的には中国戦の敗戦が響いた格好だ。

 予選敗退が決まった7日の試合後、「指揮官として一番責任は重い」と語っていた佐々木監督は最終戦を終え「責任を取らなきゃいけない思いはある。彼女たちとサッカーをやってきて本当に楽しかったし、本当に大きな宝物をいただいた」と退任を正式に表明した。

 後任には、2014年のU−17(17歳以下)女子W杯で日本を初優勝に導いた実績を持つ高倉麻子・U−20女子日本代表監督(47)らが候補に挙がっている。

こんなんありか!? メッシのトリックPK

2016.02.19 Vol.661

 スペインのサッカーリーグ、リーガ・エスパニョーラのバルセロナvsセルタ戦でバルセロナのFWリオネル・メッシが見せたトリックPKが話題となった。

 場面は後半36分。バルセロナがFWルイス・スアレスの2得点などで3−1でリードとほぼ勝敗は決まりかけていた。メッシの蹴ったボールはゴールへのシュートではなく、右への緩いパス。走り込んできたスアレスがシュートを決めハットトリックを達成した。

 ルール上は問題ないらしいのだが、いかんせんめったにお目にかかれないプレーとあって、物議を醸した。

武井壮 日本代表は「地球の名プレイヤーという気持ちで」

2014.06.12 Vol.619
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 武井壮が12日、マルイシティ渋谷の店頭プラザで開催中のブラジルW杯を楽しむためのイベント「2014 FIFA WORLD CUP BRAZIL Budweiser SQUARE」のキックオフイベントに出席、サッカー日本代表に「(日本代表であるということよりも)地球の名プレイヤーという気持ちで頑張ってほしい」とエールを送った。
 
 かつて陸上の十種競技で活躍した武井。W杯が開催されるブラジルにもマスターズの大会で訪れるなど、種目は異なるものの海外での試合経験もある。その経験について聞かれると、「海外というイメージがない」と、一蹴。どの国を代表していると気負うよりも、「地球の名プレイヤーという気持ち頑張ってほしい」と、話した。

 この日は、1998年のフランスW杯に出場した名波浩も登壇。大会優勝を「ブラジル。開催国であり、オフザピッチのストレスがない」と予想。日本代表については、グループリーグを突破したうえで、「決勝トーナメントで得点できるかも見どころ。これまで得点していないので」と、話した。

 イベントは、W杯の見どころや観戦時のマナー、渋谷エリアでW杯を楽しみながらバドワイザーを楽しめる飲食店の情報提供、リフティングトライアルなどの体験イベント、ステージイベント、さらには渋谷タウンクリーンなどを行い、健全なサッカー観戦を呼びかけるもの。15日まで毎日開催。11~21時まで。最終日は20時まで。

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