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万博でこどもたちが「未来のお菓子」「未来のお金」について考える。 お菓子で社会問題を解決、戦争で使うお金を平和のために

2025.08.07 Vol.Web Original

 一般財団法人ピースコミュニケーション財団が8月6日、大阪・夢洲で行われている「大阪・関西万博」のEXPOメッセ「WASSE」で「大阪・関西万博 国連を支える世界こども未来会議 FUTURE SUMMIT みらい総会」を開催した。

 このイベントは「こどもまんなか社会」の実現に向けて、こどもが大人社会や世界に向けたメッセージを発言する、こどもが主役のプロジェクト。

「未来のお菓子」(森永製菓株式会社協賛)、「未来のお金」(野村ホールディングス株式会社協賛)というテーマを設定し、こどもたちが各テーマについて事前にワークショップを行い、この日、各6組のこどもたちがさまざまなアイデアを発表した。

 冒頭には元防衛副大臣兼元内閣府副大臣元外務副大臣の中山泰秀氏が開会宣言。その中で「なぜ8月6日の今日、この場所でこのイベントをやることを決めたか。80年前の今日、みんなもご存知の通り、原子爆弾が広島に投下され、そして9日には長崎に投下されました。 たくさんの方々の尊い命が奪われました。 20世紀から21世紀になって、今日現在でもニュースを見れば、いろんなことが起きています。 私、結婚して夫婦ですけども、家の中でも、昨日もちょっと夫婦喧嘩してしまいました。一つの屋根の下にも、夫の正義もあれば、妻の正義もあるということです。すなわち、夫の正義と妻の正義をお互いに理解すること、それが一番重要だ。正義は一つじゃないんだ。正義は複数あるということ。このことをぜひ学びとっていただく。体験型の学習が実はこのピースコミュニケーションだと私は思っています。子供には無限の発想能力があります。ぜひそういったものと段階段階で学び現実を吸収していくこと。その二つが大事なことだと思います。皆さんには今までの固定概念を捨ててまた新たな技術をどんどん学び取って情報を集めてほしいなと思います。情報はただで入るものはただの情報です。コストをかけ時間をかけ、勉強をして情報をつかみ取ってください。それが皆さん方が生きるうえでの、必ず知恵の背骨になると思います。みんなでお互いの正義を確認し合ってください」などと子どもたちに呼びかけた。

広島平和記念日に万博で平和に向けたこどもたちの声を集めた「ピースコミュニケーション宣言」を国連に提出

2025.08.07 Vol.Web Original

 広島平和記念日となる8月6日、大阪・夢洲で行われている「大阪・関西万博」で平和をテーマとした「ピースコミュニケーション宣言」のセレモニーが行われた。

 これは一般財団法人ピースコミュニケーション財団によってEXPOメッセ「WASSE」で行われた「大阪・関西万博 国連を支える世界こども未来会議 FUTURE SUMMIT みらい総会」の中で開催されたもの。

 同財団では世界のこどもたちが集まり、SDGsを軸に平和で豊かな世界について語り合うピースコミュニケーションの場として「国連を支える世界こども未来会議」を開催。今回、その特別版として「FUTURE SUMMIT みらい総会」を開催するにあたり、日本と世界のこどもたちから自分たちの目指す平和と将来世代の平和とをつなぐため、一人ひとりが具体的などんな行動を取ることを約束するのかということをこどもたちによる「ピースコミュニケーション宣言」として集めることとなった。

ノープランでも楽しめた!大阪・関西万博をふらっと体感

2025.05.30 Vol.762

 大阪・関西万博のポジティブとは言い難い見出しやリポートが目に入る一方で、「本当にそうなのだろうか」「他の人と自分の感じ方は一緒ではないしな」という気持ちも湧いてきた。大型連休の週末に大阪で仕事が入った。チャンス!と、早めに大阪入りして万博の雰囲気を感じてみることにした。

 旅に予定を詰め込まない主義。万博を訪れたい目的も万博の雰囲気を感じることで、どうしても見たいパビリオンもない。そんな記者にとって、まるまる1日は体力が持たない。そこで選択したのは夜間券だ。17時から22時まで滞在できる。ただパビリオンは21時で終了なので何を優先するかがポイントだ。

 金曜日の夕方。まだオフィスアワーということもあって人はまばら。会場の東ゲートではさすがに列ができたもののスムーズに入場。地下鉄を降りてから会場に入るまで10〜15分といったところだろうか。

 太陽が傾いて大屋根リングの格子から差す夕日がまぶしい。アイルランド、ドイツ、韓国、イタリア……人気パビリオンを横目に歩いていると、巨大な立像が目を引くアゼルバイジャン館の行列が一気に短くなったのを確認。列に加わってみるが一向に進まない。いくつかパビリオンを見学して分かったが、映像コンテンツの上映時間に合わせて人を館内に案内していくところが多い。だいたいの行列は映像コンテンツ待ち……なのかもしれない。

掘ったら意外に面白い!? 気になる万博イベントをピックアップ

2025.05.24 Vol.762

「大阪・関西万博」が開幕して2カ月弱が過ぎた。初日から悪天候に見舞われるというアンラッキーなスタートを切ったかと思えば、スマホの電波状況が悪くQRコードが提示できず入場にあたり行列ができてしまったり、子ども用のトイレの話題で炎上したりとアンチが小躍りしそうなニュースが流れている。

 しかしその一方で公式サイトを目を皿のようにして、じ~っくり見てみるとなんだかよう分からん気になるイベントもちらほら。そんな「なんかよう分からんけどおもろそう」なイベントをピックアップしてみた。万が一、大阪に行く用事ができちゃった人はついでにいかが?

◆「ベーカリー・エキスポ・ジャパン」
(6月4日9~20時、西ゲートゾーン EXPO メッセ「WASSE」)※予約なし
 日常食である「パン」を切り口に、次世代への技術・文化の継承やエネルギーをはじめとする環境問題などさまざまな課題解決に向けた取り組み、パンを取り巻く環境のイノベーションなど「パンの未来」や「パンの可能性」を感じることができるイベント。
 パン職人世界一の座を競う国際ブーランジェコンクール「第5回 ベスト・オブ・モンディアル・デュ・パン」が行われ、昨年、フランスで開催された「第9回モンディアル・デュ・パン」の上位6つの国・地域の代表チームがパン職人世界一の座を競う。

◆「絵師100人展 大阪・関西万博篇」
(6月11日10~20時、フューチャーライフゾーン ギャラリー WEST)※予約なし
 漫画やアニメ、ゲーム、ライトノベルの挿絵などポップカルチャーの第一線で活躍するイラストレーターらの描き下ろし作品を一堂に展示。

◆「ブラジルの伝統格闘技カポエイラを知ろう・やってみよう!」
(6月22日11~12時、フューチャーライフゾーン ジュニアSDGsキャンプ)※事前予約・当日登録 
 ブラジルの伝統格闘技「カポエイラ」を体験できるイベント。その歴史に触れながら、体を動かし、楽器を奏で、みんなで歌って楽しむ。

◆「O-MU-TSU WORLD EXPO」
(6月23日 終日開催、東ゲートゾーン EXPO ホール「シャインハット」)※事前予約のみ

◆「ラジオ体操100万人プロジェクト!」
(6月26日10~21時、フューチャーライフゾーン フューチャーライフヴィレッジ(フューチャーライフエクスペリエンス&「TEAM EXPOパビリオン」)※予約なし

◆「LaLaLaよさこい」
(6月26日12~19時、東ゲートゾーン EXPO ホール「シャインハット」)※予約なし
 高知が本場のよさこい祭りを世界中の人たちと国境を越えて踊りまくるイベント。

◆「おもろい大阪、高齢者もワクワクする未来の暮らしプロジェクト」
(6月28日10~21時、フューチャーライフゾーン フューチャーライフヴィレッジ(フューチャーライフエクスペリエンス&「TEAM EXPOパビリオン」)※予約なし
 NPO法人希望の居場所による、高齢者がWell-beingになり、社会が元気になる共創イベント。

◆「メタ寄席~日本の落語文化を世界に発信~」
(6月28日13~14時、東ゲートゾーン ポップアップステージ 南)※予約なし
 日本の落語を世界へ発信。落語家の桂福丸よる外国語落語の実演。落語家の桂源太が学生と一緒に大喜利を開催。メタバースのVRChatによるアバター落語も放映。

路上喫煙禁止が市内全域に広がった大阪市の今。市は350カ所を設置したというが、繁華街における喫煙所はいまだ不足。見かねた格闘家の朝倉未来が自身で喫煙所を設置

2025.05.03 Vol.Web Original

 大阪・関西万博が4月13日に開幕してから約3週間が経った。初日から悪天候に見舞われ、スマホの電波状況が悪くQRコードが提示できず入場にあたり行列ができてしまったり、子ども用のトイレの話題で炎上したりとある意味、予想通りの展開を見せている。

 とはいえ、全く話題に上がらないよりはまだましか…。今回の万博が成功したかそうでないかといった評価は10月13日の終了後まで持ち越しといったところ。

 そんな大阪でもう一つ現在進行形で一部の府民を悩ませているのがたばこにまつわる問題だ。

 大阪市では御堂筋や市役所本庁舎周辺、JR天王寺駅周辺など6地区が路上喫煙禁止地区に指定され、そこでたばこを吸った場合、1000円の過料が徴収されることとなっていたのだが、この禁止エリアが今年1月27日から市内全域に拡大された。

 また大阪府では2018年7月の「健康増進法」の改正を受け、法を上回る基準の「大阪府受動喫煙防止条例」を2019年3月に制定。現行の「健康増進法」では2020年(令和2年)4月1日時点で営業している飲食店、個人経営または資本金が5000万円以下、客席面積が100平方メートル以下の3つの条件を満たす飲食店は店内喫煙可能を選択できるが、大阪府条例においては2025年4月から客席面積が30平方メートルを超える飲食店は喫煙可能を選択できなくなった。

 この2つの施策は万博開催にあたって大阪のイメージアップを図るもの。「国際観光都市にふさわしい環境美化の推進」という壮大な目標のもと展開されている。

万博開幕の4月から大阪は原則屋内禁煙に。飲食店の現場はルールのややこしさ、条令発令後に実際どうなるかが読めないことに困惑

2024.12.19 Vol.Web Original
 2025年は大阪にとってどんな年になるのかーー。言わずもがななのだが、4月13日には「2025年大阪・関西万博」が開幕する。
 
 万博についてはどんどん増え続ける費用、パビリオン等の工事の遅れ、全国的な関心の低さといったさまざまな問題が露呈しながらも粛々と開幕に向けて作業が進められている。
 
 こういった話題は全国区のニュースでも流れているので多くの人は認識できているだろうが、大阪以外の人にはあまり知られていない問題がある。それは大阪府における受動喫煙防止対策。いや、実はこの問題、実は大阪の人もあまり理解していないのだ。
 
 大阪府では2018年7月の「健康増進法」の改正を受け、法を上回る基準の「大阪府受動喫煙防止条例」を2019年3月に制定。同条例に基づき、現在、大阪市では御堂筋や市役所本庁舎周辺、JR天王寺駅周辺など6地区が路上喫煙禁止地区に指定されており、そこでタバコを吸った場合、1000円の過料が徴収されることとなっている。この禁止エリアが2025年1月から市内全域に拡大される。
 
 ちなみに国より厳しい「受動喫煙対策」を売りにしている小池百合子知事が治める東京都でも路上喫煙は全面禁止ではない。この来年1月からの大阪市内全域での路上喫煙禁止は、万博開催にあたり大阪のイメージアップにつなげるという目標を中核としたもの。
 
 そして4月からは2020年(令和2年)4月1日時点で営業している飲食店、個人経営または資本金が5000万円以下、客席面積が100平方メートル以下の3つの条件を満たす飲食店のうち、客席面積が30平方メートルを超える飲食店は「原則屋内禁煙」になる。2020年4月から従業員を雇用する飲食店は客席面積に関わらず原則屋内禁煙になっていたのだが、あくまで努力義務だった。来年4月からは「罰則あり」となる。これも「国際観光都市にふさわしい環境美化の推進」という壮大な目標のもと実施されるものだ。

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