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名作絵本『スノーマン』『風が吹くとき』著者、レイモンド・ブリッグズ氏死去

2022.08.11 Vol.Web Original

 絵本『スノーマン(The Snowman)』『風が吹くとき(When the Wind Blows)』で知られるイギリスのイラストレーターで絵本作家のレイモンド・ブリッグズ氏が9日、死去したことが明らかになった。88歳。英出版社のペンギン・ランダムハウス(Penguin Random House)が10日に発表した。

 1934年、ロンドン・ウィンブルドン生まれ。大学や美術学校で絵画を学んでからイラストレーターとなり、その後、児童書や漫画などに活動の幅を広げた。

 1973年『さむがりやのサンタ(Father Christmas)』で、最も優れた絵本作家に贈られる英ケイト・グリーナウェイ賞を受賞。少年が作った雪だるまに命が宿る代表作『スノーマン』(1978年)は、累計発行部数が550万部を超える世界的ベストセラーに。82年にはアニメが製作され、第55回アカデミー賞の短編アニメ賞にもノミネートされた。

 老夫婦に忍び寄る核戦争の恐怖を描いた『風が吹くとき』(1982年)は86年にアニメ映画となり、日本語版の監督は故・大島渚氏が務めた。自身の両親の人生を描いたグラフィックノベル『エセルとアーネスト(Ethel and Ernest)』(1998年)も2016年にアニメ映画化され、日本公開の際は岩波ホール初の2Dアニメとして上映されて話題となった。

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