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4・24「K-1」代々木大会に卜部弘嵩が連続参戦

2016.03.11 Vol.662

 3月4日に開催された「K-1 WORLD GP 2016 〜−65kg日本代表決定トーナメント〜」は金曜という平日にもかかわらず、超満員札止めの4800人の観衆を集め、大きな盛り上がりを見せた。次回大会は4月24日の「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜−60kg日本代表決定トーナメント〜」。実はもうすぐなのだ。

 大会の軸となるのは−60kg日本代表トーナメント。60kgに階級を上げ王座を目指す大雅、かつての輝きを取り戻すことができれば再浮上も可能な山本真弘など難敵は多いが、絶対の本命は前K-1−60kg王者である卜部功也であるのは間違いない。

 しかし功也にとって厄介なのは1回戦で対戦する皇治。対戦カード発表の会見では徹底的に功也を挑発。クールを売りとする功也がいつになく熱くなり、周囲をあ然とさせた。このヒートをよもやリング上まで持ち越すことはないとは思うが、万が一リング上で熱くなりすぎることがあれば番狂わせもあるかもしれない。

 スーパーファイトではゲーオ・ウィラサクレック、武尊、そして卜部弘嵩(写真)のK-1王者3人がそろい踏みする。
 武尊は「強いタイ人選手と戦いたい」という希望通り、タイ国プロムエタイ協会スーパーフライ級元王者ヨーセンチャイ・ソー.ソーピットと、ゲーオは−65kg初代王者決定トーナメントにリザーブファイトで参戦し、泰斗をKOしたイリアス・ブライドとそれぞれ対戦。

 弘嵩は8日なって参戦が決定。3月4日のヨハネス・ウルフ戦で不完全燃焼の判定負けを喫したことから連続参戦を直訴。ブラジルのハードパンチャー、パウロ・テバウと対戦する。2連敗は許されない弘嵩は発表会見では昨年の功也戦の前を思わせる怖い表情を見せた。

 トーナメントのリザーブファイトに今年1月までRISEで戦っていた郷州征宣(郷州力)が名を連ね、プレリミナリーファイトには昨年のK-1甲子園−65kg王者の篠原悠人が登場と今大会も豪華なカードが並んでいる。

4月3日に東京スカイツリーで恒例の「K-1大決起集会」

2016.03.08 Vol.661

 K-1が8日会見を開き、4月3日に東京スカイツリータウン・ソラマチイーストヤード5FのJ:COM Wonder Studioで「『K-1ワールドグランプリ2016~-60kg日本代表決定トーナメント~』4.24代々木大会・大決起集会!」を開催することを発表した。

 大会前の恒例行事ともいえるイベントで、大会出場選手が登場し、ファンの前でK-1公式サポーターの関根勤、前田憲作K-1プロデューサーらと試合の見所から現在の調整具合といったさまざまなトークを繰り広げる。
 イベントは午後1時から。出場選手は後日改めて発表される。

K-1王者の武尊と卜部弘嵩がサイン会&撮影会

2016.03.08 Vol.661

 K-1 WORLD GP -55kg王者・武尊とK-1 WORLD GP -60kg王者・卜部弘嵩のサイン会&撮影会が13日に東京・神保町の書泉グランデで開催される。
 これは2月29日にゴング格闘技増刊号として発売された「K-1×Krush YEAR BOOK 2016」の発売を記念してのもの。

 同日10時より書泉グランデBFにて「K-1×Krush YEAR BOOK 2016」を購入し、イベント参加を希望する先着50名に参加券が配布される。
 イベントは17時から。残券がある場合のみ13時から電話受付を行う(TEL:03-3295-0017=直通)。

 イベントに関する問い合わせは神保町・書泉グランデBF プロレス&格闘技コーナー(TEL:03-3295-0017=直通)まで。

4・24「K-1」武尊がタイの元スーパーフライ級王者と対戦

2016.03.05 Vol.661

 K-1は5日会見を開き「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」(4月24日、東京・代々木競技場第二体育館)のスーパーファイトに出場するK-1-55kg王者の武尊の対戦相手がタイのヨーセンチャイ・ソー.ソーピットに決まったことを発表した。
 ヨーセンチャイはタイ国プロムエタイ協会スーパーフライ級元王者。
 前田憲作K-1プロデューサーは「K-1のリングなので組む選手ではなく、パンチと蹴りで戦える選手を選んだ。ムエタイの選手はミドルキック、ヒザ蹴りが強いのは当たり前。それ以外にパンチができるというのが特徴」と話した。
 武尊は「やっと来たなという感じ。モチベーションが上がっている。K-1最強をアピールするためにタイ人をぶっ倒したい。映像で見たんですが、蹴りは見たことがないようなスピードとキレがあった。そこは警戒しないといけない」と話した。
 また4日の大会に出場したゲーオ・ウィラサクレックが4月大会にも連続出場し、イリアス・ブライドと対戦する。ブライドは2014年に行われた-65kg初代王者決定トーナメントにリザーブファイトで参戦。泰斗をKOで破っている。

 この日は-60kgトーナメントのリザーブファイト「島野浩太朗vs郷州征宣」も合わせて発表された。
 郷州は「郷州力」のリングネームでRISEを主戦場に戦っていたが、K-1ジム総本部チームペガサスにジムを移籍し、K-1に参戦。心機一転の意味もありリングネームも本名に戻した。

3・4「K-1」 山崎が左右田、久保、野杁下し−65kgトーナメント優勝

2016.03.05 Vol.661

「K-1 WORLD GP 2016 ~−65kg日本代表決定トーナメント~」(3月4日、東京・国立代々木競技場第二体育館)で行われたトーナメントで山崎秀晃が決勝で野杁正明を2-0の判定で破り優勝。6月24日に行われる「世界トーナメント」への出場権を獲得した。

 山崎は1回戦で左右田泰臣と対戦。2R開始早々にガードの隙間から左のパンチを4連打。ダメージを受けた左右田が反撃に出たところ、右アッパーから右フック、左フック、とどめの右ストレートで左右田をマットに沈めた。
 準決勝の相手は久保優太。山崎は1Rにカウンターの右フックでダウンを奪われる。やや大振り気味のパンチを久保に交わされ、苦しい展開となったが、3Rに秘密兵器ともいうべくサイドからの変則のかかと蹴りでダウンを奪い返す。トーナメントは1R2度のダウンでKO負け。かさにかかって攻め込む山崎は残り10秒でまたも変則のかかと蹴り。もろに食らった久保はバランスを崩しダウン。3R2分57秒、KOで山崎が決勝に駒を進めた。

 決勝の相手、野杁は1回戦で木村“フィリップ”ミノルを膝蹴りで1RKO。準決勝ではHIROYAを3R判定で破り勝ち上がってきた。
 ガードを固めプレッシャーをかけてくる野杁に対し、山崎はガードの上から強烈なパンチを放つ。キックとヒザを主体に攻めてくる野杁に対し、山崎は久保戦で見せた変則のかかと蹴りで応戦。コーナーに追い込まれてもパンチを放ってから回り込み、連打を許さない。
 試合は判定に持ち込まれたが、29-29、30-28、29-28で手数で優った山崎が2-0でものにした。
 山崎は左右田、久保、野杁という強豪を3タテ。一夜にして-65kgの頂点に駆け上がった。

3・4「K-1 WORLD GP」−65kg日本代表は誰だ!?

2016.02.24 Vol.661

 

「K-1 WORLD GP 2016 〜−65kg日本代表決定トーナメント〜」(3月4日、東京・国立代々木競技場第二体育館)で−65kgで活躍する8人によるトーナメントが開催される。

 1回戦の第1試合は「野杁正明vs木村“フィリップ”ミノル」。これまで何度か対戦の機運が高まったものの、怪我などがあり実現せず、今回は待望の初対決。

 組み合わせ発表の会見では、かねてから「有力な日本人選手にはだいたい勝っているから、トーナメントには興味がない」と発言していた野杁は「日本トーナメントはこれで最後にして、世界に専念したい」と語る。一方、木村は「(野杁は)正真正銘、日本のトップクラスなんで、やれて光栄。思いっきり戦います」といつになく神妙な発言に終始。しかし2月11日に行われたイベントでは「みんな、華がなさすぎ」「野杁は意地悪そう」といつもの言いたい放題の木村に逆戻り。

 第2試合は「寺崎直樹vs. HIROYA」。2人は2014年7月にKrush −65kg級王者HIROYAに寺崎が挑戦するという形で対戦。大方の予想は「HIROYAの初防衛」だったのだが、1R開始早々に寺崎が「人生をかけた右フック」でHIROYAを粉砕。この大番狂わせに後楽園ホールが揺れた。HIROYAはあの敗戦以降、左右田、木村に連敗するなどいまいち乗り切れない状況が続く。1年8カ月越しのリベンジマッチに勝利を収め、真の復活を果たしたいところだ。

 第3試合は「左右田泰臣vs.山崎秀晃」。現在K-1 −65kg王座に君臨するゲーオ・ウィラサクレックに人生の歯車を狂わされた2人によるリベンジへの権利をかけた戦いという側面もある。

 左右田は2014年の「−65kg初代王座決定トーナメント」決勝でゲーオに敗れたものの、木村、HIROYAを破り、昨春「−65kg日本人頂上決戦」ともいわれた久保戦でも勝利を収め、取りあえずその時点では“頂上”の座を手に入れた。しかしその称号をひっさげ臨んだゲーオとの再戦になすすべもなく敗れ、昨年11月には野杁にも敗れ、現在崖っぷちに立たされている。

 一方の山崎はそのトーナメント初戦でゲーオに敗れ、その時に負った額の陥没骨折と眼窩底骨折で長期欠場に追い込まれた。昨年6月に復帰し、Krush −63kg級王座を防衛。ゲーオへのリベンジのために−65kgに階級を変更し、NOMANの持つKrush−65kg王座に挑戦。KOでベルトを奪い取り、このステージに這い上がってきた。ともにこれまでの汚名をそそぐにはトーナメントで優勝し、世界大会に出場。そして世界の列強相手に結果を残すことしかない。

 第4試合は「久保優太vs NOMAN」。このカードだとどうしても久保の動向に目がいってしまうのはしようがないところ。その久保はトーナメントでゲーオに敗れた後、左右田にも敗れ、しばらくリングから遠ざかっていた。その間に現役選手としては異例のK-1ジム設立、代表の座に就くなど、大きな環境の変化があった。ジムを始めたことで責任感も増し、年末にはジムオープンの準備もそこそこに山ごもりを敢行するなど気合入りまくり。

 対するNOMAN は昨年、Krush参戦4年目にしてやっと王座を獲得した苦労人。2度目の防衛戦で山崎に敗れてしまったものの、トーナメント参加が発表された時に「僕が出てガッカリ感があると思いますが…」と語るなど、その飄々としたキャラクターは異質。その後も「僕に求められているのはサプライズ。勝つ可能性が低くても特攻して勝ちたい。僕の人生の中でも最大の挑戦」と語るなど、8人の中でも明らかに異質なオーラを発する。こんな男が波乱を起こすのかもしれない。

 このトーナメントの優勝者には6月24日に行われる「K-1 World GP2016 −65kgトーナメント」(代々木競技場第二体育館)への出場権が与えられる。

スーパーファイトには2王者とヘビー級の“ラスボス”上原が登場

4・24 「K-1」-60kg日本代表決定トーナメントの組み合わせ発表で功也と皇治が一触即発

2016.02.22 Vol.661

「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-60kg日本代表決定トーナメント~」(4月24日、東京・代々木競技場第二体育館)で開催されるトーナメントに出場する8選手と組み合わせが21日、発表された。
 1回戦の組み合わせは①山本真弘vs大雅、②レオナ・ぺタスvs. 闘士、③大沢文也vs. 明戸仁志、④卜部功也vs 皇治。①と②の勝者、③と④の勝者で準決勝を行う。優勝者には9月19日に行われる世界最強決定トーナメントへの出場権が与えられる。なお世界王者の卜部弘嵩は世界大会へのエントリーとなる。

武尊、迫力のミット打ちにファン大歓声

2016.02.20 Vol.661

 出場選手が顔をそろえた「GAORA SPORTS presents『K-1 WORLD GP 2016 ~-65kg日本代表決定トーナメント~』3.4代々木大会・大決起集会!」が11日、東京スカイツリータウン・ソラマチイーストヤード5F、J:COM Wonder Studioで開催され、前田憲作K-1プロデューサー、K-1公式サポーター関根勤とともに、トークを繰り広げた。同イベントには、「K-1 WORLD GP 2016 ~-60kg日本代表決定トーナメント~」(4月24日、国立代々木競技場第二体育館)に出場が決定しているK-1 WORLD GP -55kg王者・武尊も登場。

 -65㎏のベルトの行方を聞かれた武尊は、「強いだけじゃなく、運やケガの具合に左右されるのがトーナメント。持論だけど、一発のある選手が有利だと思う。KOで勝つ戦いじゃないと、勝ちあがってもダメージが大きい。そういう意味では、すごい一発を持っている山崎選手や一発のある木村選手あたりが優勝を狙えるのかなと思う」とコメントした。その後はスカイツリーイベント恒例のミット打ちを披露。「いつミット打ちの順番が来るんだろうとビクビクしていました」と笑顔を見せていたが、実際に始まるとものすごい迫力でパンチやキック、膝蹴りを連発。最後はミドルキック20連発で、詰めかけたファンを驚かせた。

「筋肉アイドル」才木玲佳が無念の判定負け―― K-1アマチュア

2016.02.19 Vol.661

 K-1のアマチュア大会である「第9回K-1アマチュア」(14日、東京・GENスポーツパレス)でKrushガールズとしても活躍中の才木玲佳がK-1チャレンジ女子−50kgのワンマッチに出場。若林弥由と対戦し、判定で敗れた。

 才木は昨年8月にも「第1回K-1チャレンジ全日本大会 〜アマチュア日本一決定オープントーナメント〜」に出場したが、敗戦。それをきっかけに猛トレーニングを積み、最近では「筋肉アイドル」としてバラエティーでいじられるほど。

 3人のジャッジのうち2人が有効と認められる攻撃があれば一本となるルールで、先に1本旗が上がったものの、後半、若林に反撃を許した。

 前回は敗戦に号泣した才木だったが今回は「もちろん悔しい気持ちはあるんですが、8月の試合の時は緊張でゴングが鳴った時に頭の中が真っ白になって、練習でやっていたことが全然できなかった。そういう自分への情けなさなんかですごく悔しかったんですが、今回はリラックスできて、相手もよく見えた。練習でやってきたことも出そうと頑張れたので、悔しいけど晴れ晴れした気持ちです」と振り返った。そして「今回はちゃんと距離を取りながら試合をする作戦だったんですが、相手がすごく前に出てくる選手だったので、私がロープを背負うことが多くなって常に押されている印象を与えちゃったかな」と敗因を分析。これで2連敗となってしまったが「勝つまでやります(笑)」と継続参戦し初勝利を目指していくことを誓った。

格闘家イケメンファイル Vol.29 新生K-1の申し子 平本蓮(ひらもとれん)

2015.07.26 Vol.647

 昨年『K-1甲子園2014〜高校生日本最強決定トーナメント〜』の王者となり、今年1月にK-1のリングでデビュー。現在3戦3勝と勝ち星を重ね、俄然注目の高校2年生平本蓮。格闘家のDNAは父親から受け継いだものだった。

「小学校4年生になる前のある日、父親に“近くにキックボクシングのジムができたから行くぞ”って言われて半強制的にやらされたのが格闘技との出会いです(笑)。もともと父親はプロボクサーを目指していたんですが、規定の厳しいプロボクサーになる前のCT検査で、ちょっと引っかかるところがあったらしく、ボクシングを続けるのをあきらめたそうです。それまで一生懸命努力してきた夢が一気に消えて絶望したと思うので、その分頑張りたいなという気持ちはあります。自分自身も格闘技が大好きなので、託されているというより、パンチの技術などもすべて父に教えてもらったので、夢を代わりに叶えてあげたいなという気持ちですね」

 きっかけは父親でも平本自身、格闘技のおもしろさにのめり込んでいった。

「最初に入ったジムがすごくアットホームで楽しかったのもありましたが、やり始めて1週間ぐらいでスパーリングをやらせられたんです。相手の子は正道会館で空手をやっていてすごく強かったので、思いっきりボコボコにされた(笑)。その時に不思議とやり返したいという気持ちがわきおこり、その子が2時間練習したら、自分は5時間とか、とことんのめり込んだ。そうするとどんどん実力がついてきて、1年後には僕のほうが何倍も強くなっていました。それで努力することの大切さ、そして努力すれば報われるという楽しさを知った気がします。そして始めて1年半後の小学校5年生の時にアマチュアジュニアのワンデートーナメントに出場して、何年もやっている子を差し置いて圧勝で優勝しちゃった(笑)。その時に、俺ってやればできるのかも知れないと思いプロ、そしてチャンピオンを意識しました。ただ、小学校を卒業したあたりからK-1がテレビで放送しなくなったのと、中学時代に体が大きくなって子どもの階級がなくなり、あまり試合に出られないこともありアマチュアボクシングを目指そうかなと思ったこともあったんです。東京オリンピックも決まったし。でもボクシングは素晴らしいスポーツなんですけど、キックボクシングをやっていた自分的には何か物足りなさを感じてしまって…。それで迷っている時に、K-1とK-1甲子園が復活になり、一気に目標が定まり、今につながっています」

 こうと決めたら一直線!かと思えば、意外にも多趣味とか。

「ほかにもやりたいことがたくさんあるんです。とにかくいろいろなものに影響を受けやすい(笑)。熱しやすく冷めにくいタイプですね。遊びならスケートボードとか、ギターも弾けますし、料理も好き。器用? 逆ですね。不器用だからどんどんのめり込めるんです。できることはすぐ飽きるけど、できないことほどはまりますね。女性の趣味ですか? 不器用なので生活していてできないことが多いし、普段はぼーっとしているので、リードしてくれる優しい人がいいです(笑)。見た目は同じ年で今人気の広瀬すずさんとかかわいいですね」

 9月にはK-1の本選に出場する。

「ずっと夢見てきた舞台ですが、当時あこがれていた舞台とはまた違うと思うんです。新生K-1はまだ生まれたばかりですし、僕もプロ格闘家として生まれたばかり。だからK-1と一緒に成長して行きたいですね。ですから9月は自分らしい試合をします。早くてキレのある攻撃で、きれいなパンチ、きれいな蹴りでKOを取る。モハメド・アリじゃありませんけど、“蝶のように舞い、蜂のように刺す”。そんな戦いをしたいといつも意識しています。バチバチ打ち合う試合も楽しいですが、僕の場合はきれいに戦い圧倒的に勝つ。その姿を見てほしいですね。目標?近いところではファイトマネーでスポーツカーを買いたい(笑)。そして将来的にはK-1とともに自分も大きくなって、ラスベガスとかで試合をしたいなと思います」

格闘家イケメンファイル Vol.25 戦慄のブラジリアンフック 木村”フィリップ”ミノル

2015.05.24 Vol.643

 いつでも闘争心むき出しで、試合の前から相手への口撃が容赦のない噛み付きキャラの木村。しかし、最近はそのキャラが崩壊し、“本当はいい人説”も囁かれているが…。

「まあ、だんだんいい人だっていうのがバレてきているのは感じていますね(笑)。ただ全部作っているというのではなく、記者会見やカード発表で相手を見ると、自然にそうなっちゃう。絶対に倒してやるっていう思いが強い分、気持ちが抑えられなくなって、ガッと言ってしまう。でも注目してもらっている以上、本当の俺がどうであれ、横柄な態度をとって豪快でなければと思うんですね。それは格闘家として大切にしている心構えでもあるので」

 ビッグマウスのキャラクターに加え、とにかく試合が面白いと評判の木村。1月に行われた試合で、それまで9年間、対日本人戦無敗のK-1 −65kg初代王者のゲーオ・フェアテックスからダウンを奪い勝利したことは大きな話題をさらった。

「自分でいうのもなんですが、すごいっすよね。ストーリー性無限大です、俺(笑)。どんな試合でも絶対に負けない気持ちでやりますが、人間ですから負けることもある。でもその負けをいかにポジティブに変換して反省し、次につなげるかが大切だと思うんです。ですから昨年11月に大切なトーナメントの1回戦で負けたあと、その時の優勝者ゲーオ選手と1月にすることになった時に、これをストーリーにしてやろうと思った。自分がすぐに負けた試合の頂点に立ったチャンピオンに、次の試合で勝つ。そんなベタなドラマでも無いようなことを現実の世界でやる。そのストーリーを完成させようと思うのが自分の原動力ですね」

 21歳という若さながら、格闘技歴は12年目という木村は超ポジティブ。

「きっかけはテレビで見て、魔裟斗さんとかがかっこいいなって思ったこと。男の子って、絶対的な強さにあこがれる時期があると思うんですけど、僕の場合はそれがずっと続いている。リングにいる姿って単純に男としてかっこいいし、どんな展開になったとしてもリングにいる以上、かっこよくしか終わらないと思うんです。それが格闘技の一番の魅力じゃないかな。性格は超ポジティブで自画自賛タイプ(笑)。でも落ち込んだり反省したりすることも結構あるんですよ(笑)。辛いことや嫌なことがいっぱいあるし、日常生活で悩むことも多い。でもそんな時は開き直って堂々と胸を張っていようと。何があっても動じず、胸を張る。それで怒られようが別にいいんだって思うようにしています」

 そんな前向きパワーはどこからくるのか。

「海が大好で見ているだけで癒される。三浦半島はパワースポットなので、ゲーオ戦の前にも行って、海と自然からパワーをもらいました。太陽がめっちゃ照っていたので、太陽に向かって“勝ってくるからな!”って叫んで。で、実際に勝ったので勝利の報告にも行きましたよ。“勝ったよー”って(笑)」

 それは恋愛にも向けられる?

「基本一目ぼれ系で、ガツガツいくタイプ(笑)。人からはちょこちょこジャブをついて相手が来るのを待ちつつ1回よけて、またジャブを打って、効いたと思ったら攻めるんだよって言われますが、関係ないです。俺はマイク・タイソンなので、最初からガンガンいく(笑)。ガンガン行って、少しでも相手が揺らいだら、一気に仕留める。試合も恋愛も全部一緒です(笑)」

 7月4日に開催される「K-1 WORLD GP 2015 〜−70kg初代王座決定トーナメント〜」のスーパーファイト/K-1 −65kg Fightに出場。

「試合前からビッグマウスで大口叩きますが、それを有言実行できるかどうか、その目で確かめに会場に見に来てほしい。今度の試合もKOするって決めているので、お楽しみに。下手な勝ち方をしたら罵声をくれてもいいし、金返せコールもウエルカムなので。その前に記者会見やインタビューもチェックしてもらえれば。木村ミノルは記者会見とKOがお得なバリューセットになっておりますので(笑)。とにかくいろいろな意味で期待は裏切らないので、会場に足を運んで下さい」

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