「黒服ドレッサー」が示したもの【田口桃子の「死ぬまでモテたい」 第20回】

2018.11.23 Vol.Web Original
 11月8~11日に、劇団Rexy第7回公演「黒服ドレッサー」が上演されました。  TOKYO HEADLINEさんにはゲネプロの様子も紹介してもらいましたね。  私の記事を見てくださっている方は、劇団Rexyの名前は何度も聞いたかもしれませんが、念のため補足すると、我々GIRL’S CHとSILK LABOに出ている男性出演者を中心に、2015年に立ち上げた劇団です。  ですので、出演者も女性向けのアダルトコンテンツに出ている「エロメン」「ラブメン」と呼ばれる人を中心に、イケメン揃いの舞台を展開してきました。  今回の「黒服ドレッサー」でいうと、立ち上げからずっと出演している有馬芳彦さんはもちろん、先週ご紹介した長瀬広臣さん、SILK LABOのエロメンとして活躍していて今回舞台初挑戦の及川大智さんなどです。 「舞台上で必ず裸になる」というのも売りです。  昨年から取り組んでいる「風呂ダンサーズ」シリーズでは、出演者がほとんどパンツ一丁の状態で物語が繰り広げられます。  揚げ句の果てに、桶や手ぬぐいで股間を隠しながらのダンスまで披露。  ところが今回は、それらのRexyの特徴を封印した作品でした。  ギャグシーンを除き脱ぎのシーンはありませし、出演者も本番中はちゃんと服を着ています。(当たり前ですが…)  また、これまでの男だらけの集団から一転、女性キャストがふたりも登場。  主人公が本格的な女装をするなど、イケメンを見て楽しむ舞台から方向転換を図ろうとした作品と言えるかもしれません。  これまでの劇団Rexyのような作品を期待してきた観客の方にとっては、意外な内容だったことでしょう。  それでも今回は、いつも以上に劇団Rexyの“生もの感”の強い作品だったと思います。  何よりその“生もの感”を強く感じる存在は、有馬芳彦さんの体を張った表現に起因するものではないだろうかと。  今回の有馬さんは、物語中で登場人物の男たち全員に敵視されているNo.1キャバ嬢を打ち負かすために、女装してNo.1を奪取しようとするという役どころ。  作品中では実際にフル女装をして登場するのですが、これがなんとも美しい。  登場シーンでは観客から歓喜のため息がこぼれました。  また、いつもは作りこんだ芝居が多い有馬さんが、今回は一発芸やモノマネなど、アドリブ的なパフォーマンスにも体当たりで臨んでいました。  まさか有馬芳彦がふなっしーになる日が来るとは…。  こんな有馬さんの姿は、長年のファンの方も初めて見たのではないでしょうか。  舞台は、セリフや動きや舞台美術など、あらかじめ決められている部分が大きいと思いますが、一方AVでは、決められないまま出演者や技術スタッフの対応力に支えられる部分も大きいです。  もちろんドラマ作品などで、セリフや設定が細かく決められているものもありますが、カラミの撮影では、女優さん男優さんの反応や、アクシデントなどによって、予期せぬ展開になることも。  そんな生生しさがAVの特徴であり良さだと思うのですが、今回の劇団Rexyでは、そのAVの良さが活かされた、ライブ感のある舞台だったなと思います。  裸もなくセクシーな要素も極めて少ない作品でしたが、そういった意味で最もアダルトコンテンツと近い作品になったような気がしています。

今回は女装で勝負! 劇団Rexy『黒服ドレッサー』公開稽古

2018.11.07 Vol.Web Original
有馬芳彦がガチ女装を披露
 女性向けアダルトコンテンツで活躍するセクシー男優を中心に結成された劇団Rexyの第7回公演『黒服ドレッサー』のゲネプロが11月7日、東京・下落合のTACCS1179で行われた。  同作はキャバクラを舞台とした黒服たちとキャバ嬢たちの物語。ナンバーワンキャバ嬢モエのわがままに耐えかねた黒服たち。なんとかモエに一泡吹かせようと彼らが練りに練った作戦は女装してキャバクラ嬢になってナンバーワンを取り、モエの鼻っ柱をへし折ろうというもの。  女装することになった黒服の海斗はメンバーの助言を受け徐々にいっぱしのキャバクラ嬢になっていくのだが、果たしてナンバーワンの座を奪い取ることができるのか…といったストーリー。  今回は劇団初の女性キャストを迎えての公演となっている。  女装する海斗を演じるのは劇団の看板俳優である有馬芳彦。作品の序盤こそ黒服で登場するが、途中からはドレスをまとい化粧をし、とガチ女装を披露する。

「見せたい」男たちが「見えない」ように踊るダンスがとにかく凄い! 劇団Rexy『風呂ダンサーズ』

2017.12.20 Vol.Web Original
「エロメン」を中心とした異色の劇団
 劇団Rexyの第5回公演「風呂ダンサーズ」が12月14~17日に上演された。  RexyはSILK LABO、GIRL'S CHといった女性向けのアダルトコンテンツで活躍する「エロメン」を中心として2015年に旗揚げされた異色の劇団。  旗揚げ公演では一徹、月野帯人といった人気エロメンが初舞台を踏むといった話題もあり、連日満員の大盛況だった。  ある意味、出演者、関係者すべてが手探りの中での旗揚げだったが、第2回公演以降はエロメン以外の舞台俳優も出演者に名を連ねるようになり、コンスタントに上演を重ね、今回で5回目の公演となった。  今回のお話は銭湯を舞台とした家族の物語。父親が亡くなり、銭湯を閉める決意をした息子たちの前に死んだはずの父が幽霊となって現れる。成仏できずに戻ってきた父の望みは「四十九日までに親戚の男全員で銭湯に活気を取り戻せ」というもの。その願いをかなえるべく息子と甥を含めた14人の男たちが立ち上がるのだが、失踪中の者もいれば引きこもりもいたりとなかなか全員が揃うことは難しい。果たして彼らは父を無事成仏させることができるのか…という家族をテーマとしたコメディーが繰り広げられた。

劇団Rexy第4回公演は人気BLコミックが原作

2017.03.23 Vol.686
 女性向けのアダルトコンテンツに出演するイケメン俳優「エロメン」たちを中心に結成された劇団Rexyの第4回公演『晴れときどきわかば荘』の上演が23日から始まった。  本作は羽生山へび子原作の人気BLコミックが原作。  物語の舞台となるのは女装ママが管理するアパート「わかば荘」の前でママが経営する小料理屋「わかば」。このわかば荘の住人たちは、夢をあきらめていたり、借金取りに追われていたりと、ちょっと癖のある男たちばかり。ある日、そこに入居希望のリーゼントの男子高校生がやってくる。彼は実は同級生の男子高校生に恋をしているのだった…。  この男子高校生ばかりではなく、昔の友達、先輩後輩など至るところで繰り広げられるイケメンたちのボーイズラブは必見もの。  とはいえそればかりではなく、同性ゆえのすれ違いや思い込みといった感情の揺れを描きながらも、カラッとしたラブコメディーに仕上がっている。  出演は有馬芳彦、井深克彦、北野翔太、鶏冠井孝介、深澤恒太、矢島八雲、金子直弘、浅井陽登、松原隆司、染川祐一郎、島津健太郎。  26日まで、渋谷のDDD青山クロスシアターで上演している。公演の詳細は劇団Rexyホームページ(http://rexy.tokyo/)で。

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