矢地と未来が静かに火花
「RIZIN.17」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の前日計量が27日、都内で開催され、全選手が規定体重をクリア。全12試合が予定通り行われることとなった。
メーンで対戦する矢地祐介と朝倉未来はともに厳しい表情でステージに上がる。先に秤に乗った朝倉は69.85kgでパス。続けて秤に乗った矢地に朝倉が視線を投げたが、矢地は正面を見据え秤に乗る。その後は視線をかわすことはなかった2人だが、フェイストゥフェイスでは静かに火花を散らす。
矢地と未来が静かに火花
「RIZIN.17」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の前日計量が27日、都内で開催され、全選手が規定体重をクリア。全12試合が予定通り行われることとなった。
メーンで対戦する矢地祐介と朝倉未来はともに厳しい表情でステージに上がる。先に秤に乗った朝倉は69.85kgでパス。続けて秤に乗った矢地に朝倉が視線を投げたが、矢地は正面を見据え秤に乗る。その後は視線をかわすことはなかった2人だが、フェイストゥフェイスでは静かに火花を散らす。
ヒョードルの「日本ラストマッチ」も開催か
米格闘技団体「Bellator」が今年の年末に日本に初進出する可能性が浮上した。
これは「RIZIN.17」(7月28日日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の前日計量が行われた7月27日、計量後にRIZINの榊原信行CEOが語ったもの。
榊原氏によると、12月29日にさいたまスーパーアリーナでBellatorの日本進出第1弾大会を行い、RIZINの選手が参戦。大晦日にはRIZINの大会を開催し、こちらにはBellatorの選手が参戦。この2大会で5vs5、7vs7といった形でRIZIN vs ベラトールの全面対抗戦を行うプランがあるという。この場合、29日にはケージ、31日にはリングで試合を行う。また29日大会については全米での生中継が実現すれば12時といった早い時間からの開催となる。
これまでは堀口恭司、RENAという部分的な交流だったが、「もっと規模の大きいスケールでの交流を」という榊原氏とBellatorのスコット・コーカー代表の思惑が一致したもの。
Bellatorにはエメリヤーエンコ・ヒョードル、クイントン・ランペイジ・ジャクソンといった日本でもおなじみの選手が参戦しており、PRIDE時代に実現しなかった夢のカードが実現する可能性もある。
ヒョードルについては「日本ラストマッチ」といった形の試合が考えられるという。
榊原氏は実現の可能性としては「5割以上」と慎重な言い回しながらも「放送環境とか経済的な環境が整えば十分実現できる」とも語った。
実現した場合、RIZINとBellator両団体のバンタム級王者である堀口はどちらの大会に出るのかといった問題もあるが、それも含めどの選手がどの大会に出るのかという「興味」は尽きない。
また那須川天心についても榊原氏は「天心ももちろん絡みます。そこはサプライズをスコット側とも考えている。まだ言えないことが多いが楽しみにしてほしい」と話した
今後の交渉の展開が注目される。
大雅「後がないことは自分でも分かっている」
「RIZIN.17」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の前々日会見が7月26日、都内で開催された。
キックボクシングルールで大雅が“居合パンチャー”町田光と対戦する。
大雅はRIZINではいまだに勝ち星がない。他団体を合わせても2017年6月以来、約2年勝ち星がない状況だ。
4月の「RIZIN.15」でもまさかの逆転KO負けを喫したが、今回は短いスパンでの出場となった。
大雅はコンディションについては「いつもより重い契約なので体調はいい」と話す。
長く不調が続いていることについては「1カ月前にタイに行っていた。最近は自分のスタイルで(試合が)できていなかったので、向こうで練習しながら自分に合ったスタイルを見つけるようにやってきた。勝ててなくて、勝ちたいという思いが強くて、どうすれば強くなれるのかとか考えすぎて型にはまっていたというか自分の動きができなくなっていた。タイで1人で考える時間も多かった。自分には自分のやり方があるということを大切にしてやってきた」などとやっとトンネルを抜けるきっかけをつかんだよう。
対戦相手の町田については「いつも変わった技を出してくるので、それだけ気を付けたい」とし、町田の居合パンチについては「居合パンチは打つときに手を下げてくると思うんですが、その瞬間にカウンターを取りに行きます」と対策はばっちりのよう。そして「自分の力をしっかり出せれば勝てると思う。最近ずっと負けていてなめられているのは分かっている。後がないことは自分でも分かっている」と話した。
その「後がないこと」がプレッシャーとなる可能性もあるのだが「多少はありますけど、今回はリラックスして思いっきりぶちのめしていきます。楽しみます」と吹っ切れた表情を見せた。
元谷「スタンドでもグラウンドでも倒すスタイルでいく」
「RIZIN.17」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の前々日会見が7月26日、都内で開催された。
今大会では「バンタム級四天王」といわれる元谷友貴、扇久保博正、石渡伸太郎、佐々木憂流迦の4人による2試合がマッチメイクされた。
なかでもRIZIN内の生き残りとは別に団体の威信を背負った戦いとなるのが修斗世界フライ級王者・扇久保と元DEEPフライ&バンタム級王者・元谷の一戦。
この2人、2014年に「VTJフライ級トーナメント」を優勝した扇久保が元谷に対戦を呼びかけたという過去がある。今年5月に扇久保がタイトル防衛後に改めて対戦をアピールし、今回の対戦が実現した。
元谷はこの日の会見で扇久保について「タックルから寝かしつけるところがしつこい」と評し、試合については「1R目からアグレッシブに倒す試合をしたい」と話す。
展開については「あっちがしたい攻防は多分、グラップリングだと思う。自分はどっちでもいいが打撃でも、グラウンドだったらパウンドで倒すスタイルでいきます」と話した。
元谷は前戦のジャスティン・スコッギンスとの試合では下からの洗濯ばさみ(決まり手はネックシザース)という珍しいパターンで一本勝ちしたのだが、今回については「下からはあまり…。判定では下からの攻撃はどうなるのか…。できるだけ上を取って殴りたい。(扇久保には)下からのサブミッションはかからないと思っている」と話した。
そして「相手はずっと修斗のチャンピオン。自分はずっとDEEPでやってきた。DEEPとしてしっかりと勝ちたい」と団体の威信をかけての戦いであることを強調した。
ケース「北岡は下り坂の選手」
「RIZIN.17」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の前々日会見が7月26日、都内で開催された。
今大会では10月の大阪大会から始まるライト級GPの査定試合ともいえるカードが並ぶ。
昨年大晦日に矢地祐介を破り、一気に注目を浴びる存在となったジョニー・ケースと北岡悟が対戦する。
ケースは相手の北岡については「非常に素晴らしいレジェンド。70戦以上も戦っている相手と戦えることを楽しみにしている」と話すが「自分のほうが総合的なコンプリートな選手だと思うし、若さとハングリー精神がある。北岡選手はレジェンドだが、たぶんもう下り坂。自分は上り坂。彼がチャンピオンになるのは多分難しいと思う」。
試合については「すごくエキサイティングで楽しみ。サブミッションでもノックアウトだろうが決着をつけたいと思っている」「エキサイティングなノックアウト。1Rで仕留めることができれば」などと語った。
ライト級GPについては「今のところ、私もそのトーナメントに参加できるとは聞いている。ベラトールからも強い選手が来るとも聞いている。世界クラスの選手と戦えること、自分が世界クラスの選手であるということで世界の皆さんににショッキングな戦いを見せたい」などと話した。
佐々木はシューズを履くかは「まだ内緒」
「RIZIN.17」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の前々日会見が7月26日、都内で開催された。
今大会では「バンタム級四天王」の4人による試合が行われる。セミファイナルでは石渡伸太郎vs佐々木憂流迦の一戦が行われる。
佐々木は内臓疾患で4月大会を欠場したのだが、現在のコンディションについては「すごく良くて、前よりも動ける時期が多かったのでコンディションはばっちり」と完全復活を示唆した。
対戦する石渡については「何でもできる選手。どれも高いレベルを備えているので、強い選手だと思っている」と話し、試合については「お互いに相手のことを分かっていると思うので、どれだけ自分が攻め入るスキを作らせるかというような、細かい戦いになるのではないかと思う。見ている人が思うより、やっている2人は細かい戦いをするんじゃないかと思っている。結構精神的にも消耗する試合になると思う。15分間楽しみたい。これやって、“あ、ダメか。じゃあこれどうだろう”というものをバンバンやっていきたい」と高度なテクニックを駆使した攻防となることを予想した。
RIZIN初戦のマネル・ケイプ戦ではレスリングシューズを履いて戦った佐々木なのだが今回については「まだ内緒ですね(笑)」とすでに心理戦は始まっているよう。
また以前に一緒に練習した時に石渡は「憂流迦は先を見越して手の内は明かさなかった」といった旨の発言をしていたのだが、佐々木はそのときの石渡については「僕のイメージなんですが、彼は等身大で生きているイメージなので、そんなに隠している感じではなかったと思いますね」と振り返った。
RIZINでは8月の名古屋大会でも堀口恭司vs朝倉海の試合をはじめバンタム級の試合が3試合組まれるなどバンタム級の選手層が一気に厚くなったのだが、佐々木は「強い選手が多くなっている。やはり自分を試したいという気持ちがあるし、戦ってみたいという気持ちもあるので、楽しみが増えた」と歓迎ムードだった。
10kg減量で「中1ぶりくらいの体重」に
「RIZIN.17」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の前々日会見が7月26日、都内で開催された。
今大会ではKINGレイナが約1年ぶりのRIZIN参戦を果たす。
レイナはDEEP JEWELSでは白星を重ねているが、RIZINでは現在まさかの2連敗中。今回はプロ入り後、最軽量となる63.0kg契約での試合となる。
気になるコンディションについては「72kgくらいから減量し始めて、中1ぶりくらいの体重。最初は不安はあったが、やってみたら思ったより落ちるなという感覚があった。コンディション的にも悪くない。(取材を受けた)ゴング格闘技の写真を見て“こんなに痩せたかな”とびっくりしたけど、コンディションは悪くない。いつも通りに戦える。いつも以上にスピードのあるいい動きができるんじゃないかと思う」と順調な仕上がりのよう。
王者・浜崎の王座を狙ってハム・ソヒが初参戦
「RIZIN.17」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の前々日会見が7月26日、都内で開催された。
今大会では女子スーパー・アトム級王者の浜崎朱加の王座を狙うハム・ソヒがRIZIN初参戦を果たす。
ソヒはかつて日本でも長くファイトし、現在はROAD FC女子アトム級王者に君臨する。
ソヒは会見で「5年ぶりの日本でのカムバック戦。みなさんにいい姿を見せたい。以前よりバージョンアップしたハム・ソヒを見せたい」と話した。
対戦相手の前澤について「小柄でかわいい選手。試合に関しては粘り強い、最後まであきらめない選手」と評価した。
今回はデビュー時のコスチュームで試合に臨むのだが、それについては「5年ぶりの日本での試合ということもあり、これがRIZINでの新人としてのデビュー戦として臨みたいと思っている。昔のことも思い出しつつ、初心に返って頑張ろうという意味でもデビュー時の衣装を用意した」という。
試合については「いつも試合の時は自信をもって臨んでいるが、今回はいつも以上に自信をもって臨みたい」と話した。
ソヒは4月大会で浜崎が接戦を展開したジン・ユ・フレイにKO勝ちしており、この試合に勝てば一気に浜崎との対戦も見えてきそうだ。
メーンで矢地祐介vs朝倉未来
「RIZIN.17」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の前々日会見が7月26日、都内で開催された。
メーンで朝倉未来と対戦する矢地祐介はコンディションについては「絶好調」と笑顔を見せたが、対戦相手の朝倉については「最近勢いに乗っている選手という印象」とそっけない。
試合については「完膚なきまでに叩き潰す。レベルの違いを見せつけるというイメージで生活している」と話した。
矢地は現在、2連敗中なのだが「2連敗してすべてを見つめ直しているなかで、この試合が決まって、さらにクオリティーを上げざるを得ないいいきっかけになった。試合がない期間にひとつひとつレベルアップできたので、すごい自信があるし、どれだけ成長した姿を見せられるのか自分でも楽しみ」という。
今回の試合にあたっては階級差がたびたび話題となるのだが本人としては「そこまで戻すタイプじゃない。70kgでも、世界の相手と組み合っても組み負けたことはない」としたうえで「やっぱり70kgでやらなかったほうが良かったと、みんなも本人(未来)も思うと思う」と話した。
「RIZINに出たのが20歳くらい。気がつけば23歳になってて早いなと思う」
「RIZIN.17」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)に出場するKINGレイナが7月23日、都内で公開練習を行った。
レイナはRIZINには約1年ぶりの参戦。過去最軽量となる63kg契約でスイスのステファニー・エッガーと対戦する。
この日は2分間のシャドーに、2分×2Rのミット打ち。スピード感あふれるパンチとキックに重みのあるヒザとヒジ、そして豪快な上段回し蹴りをまじえるなど多彩な打撃のバリエーションを見せた。
前日に誕生日を迎え23歳となったレイナは練習後の会見で「格闘技を初めて4年目。RIZINに出たのが20歳くらいだったと思うんですが、気がつけば23歳になってて早いなと思う。少しずつですけど格闘技も盛り上がってきたと思うので、さらに頑張っていこうかなと思ってます」と振り返り、「今年に入ってから今回で2試合目。あと2~3試合はできたらいいなと思っています。もっともっと目立っていきたいし、新しい選手も出てきているので、誰よりも目立っていかないといけないと思っています。試合展開でもみんなが盛り上がる試合をしたいなと思ってます」などとこれからの目標を掲げた。
初めてのタイ人選手との対戦に「油断せずに迎え撃つ」
「RIZIN.18」(8月18日、愛知・ドルフィンズアリーナ)への参戦が発表されていた初代RIZIN女子スーパーアトム級王者・浜崎朱加の対戦カードが7月23日、発表された。
浜崎はRIZIN初参戦となるタイのアム・ザ・ロケットと対戦する。
ロケットはムエタイで80戦以上の戦績を誇り、2012年にWMC女子ミニフライ級王座、2013年にWPMF女子ミニフライ級王座を獲得。その一方で、JJIF柔術の黒帯を持ち、2017年アジア選手権を始め、数々の大会で金メダルを獲得するなど、立って良し寝て良しのファイター。
MMAデビュー戦となった2014年8月の「FMD.2」(Full Metal Dojo)では2Rに腕十字を極め勝利を飾る。今年3月には「DEEP JEWELS」に参戦し、佐藤絵実を相手に1Rにリアネイキッドチョークを極めて、わずか34秒の秒殺勝利で圧倒的な差を見せつけた。
MMAの戦績は4戦3勝1敗で勝利はすべて一本勝ち。極めの強さとムエタイで培ったロケット砲のような強力な打撃を武器とする強豪だ。
ロケットはRIZINを通じ「今回、憧れのRIZINで世界ランキング1位の浜崎選手と対戦できる事を光栄に思っています。しかし、 私は負けるつもり全くありません。勝って、タイの女子MMAのレジェンドになることは私の運命です」とコメント。
浜崎も「8月の名古屋大会で初めてタイ人選手と試合をすることになりました。対戦相手のアム選手はリズムが独特で打撃も寝技もできる印象です。RIZIN初参戦の選手ですが、油断せずに迎え撃ちたいと思います。『名古屋の試合浜崎が一番面白かった』と言っていただけるような、チャンピオンとして、圧倒的な強さと内容の面白さを見せつけて勝ちたいと思います。皆さんぜひ会場で応援してください」とコメントした。