五味生涯初のKO負け 堀口がスカッと3連勝

2014.09.26 Vol.627
 世界最大級の総合格闘技『UFC FIGHT NIGHT JAPAN 2014』が20日、さいたまスーパーアリーナで開催された。今大会は全12試合中、メーンのマーク・ハントvsロイ・ネルソン戦以外の11試合に日本人選手、あるいは日本に縁のある選手が出場した。  なかでも大会前、最も注目を集めたのは五味隆典。昨年の日本大会で不可思議な判定負けを喫したものの、今年4月のアイザック・ヴァリーフラッグ戦で復帰。ライト級の王座を目指し、ランキング9位のマイルス・ジュリーとの対戦にこぎつけた。勝てばランキング入りは確実で、王座挑戦も見えてくるとあって期待は高まったのだが、10歳年下で、「10代のころから五味のファンだった」というジュリーの前に1R1分32秒、TKO負けを喫した。  前日の公開計量からいい具合に気合が乗っていた五味。ジュリーのタックルも突き放し、さあこれから得意のスタンドで勝負を!! といったところで、ジュリーが右フック一閃。しりもちをついた五味に一気に襲い掛かったジュリーはパウンドの連打。五味はガードしたまま全く動けず、レフェリーが試合を止めた。五味は総合格闘技のキャリアの中で初めてのKO負け。試合後の会見で「効いちゃったんでね。相手が対戦を受けてくれたことに感謝して、今後のことをゆっくり考えたい」と引退をも予想させるコメントを残した。  大会を通じて最もインパクトを残したのはフライ級戦の堀口恭司。堀口は昨年10月にUFC参戦以来2連勝でランキング入り。今回はUFC1戦1敗のジョン・デロスレイエスと対戦となったが、1R3分48秒でTKO勝ち。3連勝を飾り、今後ランキング上位者との対戦が予想される。  試合は開始早々、堀口の大きく踏み込んでの左ミドルがボディーに決まり、デロスレイエスは大きなダメージを受ける。グラウンドになっても有利なポジションをキープ。最後はローキックに左フックを合わせると、デロスレイエスはぐらり。パンチで追撃しダウンさせたところでパウンドの連打を浴びせ試合を終わらせた。  堀口は試合後「誰でもいいんですけど上位ランカーとやりたい。できるだけ早く」とタイトルへの意欲を見せた。

9・20『UFC JAPAN』公開計量で五味がジュリーをひとにらみ

2014.09.19 Vol.626
 ケージで行われる世界最大級の総合格闘技『UFC FIGHT NIGHT JAPAN 2014』(20日、さいたまスーパーアリーナ)の前日公開計量が19日、さいたまスーパーアリーナで行われ、出場選手全員が計量をパスした。
 セミファイナルでライト級9位のマイルス・ジュリーと対戦する五味隆典は多くの選手が計量後にガッツポーズなどで観客にアピールするなか、淡々としたたたずまい。しかしジュリーとの“フェイス・トゥ・フェイス”ではひとにらみ。明日の大一番に向け静かな闘志を燃やした。
 明日のメーンはマーク・ハントとロイ・ネルソンによるヘビー級ランカー同士の対戦。
 ネルソンは「とても楽しい試合になると思う」とやや控えめなコメントだったが、ハントは「パワフルな選手同士のぶつかり合いになるのでお楽しみに。どこで終わるか分からないが、どうなるにせよ勝つのは自分だと思っている」と勝利宣言を放った。

UFC日本大会全カード発表 ハント、五味、堀口…KO決着必至のカードがずらり

2014.08.16 Vol.624
 世界最大級の総合格闘技イベント『UFC』。その約1年半ぶりの日本での開催となる『UFC FIGHT NIGHT JAPAN 2014』(9月20日、さいたまスーパーアリーナ)の全対戦カードが11日発表された。  メーンはマーク・ハントとロイ・ネルソンのヘビー級戦(5分×5R)。ハントは2001年のK−1WORLD GPを優勝。その後、PRIDEなどでも戦ったことからご存知のファンも多いだろう。2010年にUFCに参戦して以降着実に白星を重ね現在ヘビー級の8位にランクされ、ベルトが手に届く位置までやってきた。  過去2回の日本大会ではともにKOで勝利、日本のファンを熱狂させた。  対するネルソンはMMA21勝9敗の実績を誇り、現在ヘビー級の9位。6月に来日し会見を行った際にはプロモーションも兼ねて大相撲の出羽の海部屋に出げいこに出掛け、まわしをつけて稽古に参加するようなキャラクターなのだが、実力は折り紙つき。ミルコ・クロコップ、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラという日本でもおなじみの実力者に完勝している。  ともに強打の持ち主で打たれ強さにも定評がある。ヘビー級の王座を狙う立場ではあるが、試合が始まってしまえば細かいことは気にせず目の前の相手を叩き潰すことに集中する2人だけに、空前絶後の打撃戦になることは間違いない。  今大会はメーン以外の11試合すべてに日本人、もしくは日本にゆかりのある選手が出場する。  最も注目を集めるのはやはり五味隆典。五味はUFCにおいては4勝4敗なのだが、昨年の日本大会での不可解な判定負けがあり、実質現在4連勝といっても過言ではない。6月の会見でもUFCのデイナ・ホワイト社長に「日本のファンが納得する相手を用意してほしい」と要求。そして用意された相手はMMAで13連勝中、UFCでも4連勝中の超新星マイルズ・ジュリーだ。ジュリーはライト級の9位に位置するトップファイター。勝てば五味のランキング入りも確実で、念願の王座も見えてくる。  日本人女子で初めてのUFCファイターとなった中井りんにも注目が集まる。中井はデビュー以来、16勝1分け。満を持しての参戦となる。対戦するミーシャ・テイトは女子バンタム級2位の強豪。一筋縄ではいかないどころか、キャリア初の敗戦もありうる戦いだ。しかし勝利した場合は王座挑戦も時間の問題。多くの男子の日本人格闘家が目指し夢破れてきたUFCの王座を女子の中井がひょいとさらっていってしまうかもしれない。  修斗の世界王者という実績を引っ提げ、昨年10月にUFCに参戦し、ここまで2連勝を飾っている堀口恭司は当初ランク上位のクリス・カリアソとの対戦が予定されていたが、カリアソが8月31日のUFC 177で世界フライ級王者デメトリウス・ジョンソンへの挑戦が決まってしまったため、ジョン・デロスレイエスと対戦することとなった。しかしデロスレイエスはMMAでの7勝はすべてKOもしくはサブミッションによる完全決着で、5試合を1ラウンドで勝利というアグレッシブなファイター。ランキング外とはいえ油断のならない選手だ。  このほかにも、初代戦極フェザー級王者の金原正徳が念願のUFCデビュー、秋山成勲の2年半ぶりの復帰戦など見どころの多いカードが揃っている。

6・22『VTJ 2nd』 堀口がKOで石渡との死闘を制する

2013.06.23 Vol.593
 ケージで行われる総合格闘技の大会である『VTJ 2nd』が22日、水道橋のTDCホールで開催された。
 メーンでは修斗の現世界フェザー級王者である堀口恭司とバンタム級キング・オブ・パンクラシストの石渡伸太郎が5分×5Rで対戦。史上初の修斗とパンクラスの現役王者同士の戦いは5R41秒、堀口がKOで勝利を収めた。
 打撃を得意とする両者だけにKO決着は必至。それも早いラウンドでの決着が予想されていた。カード発表の会見ではともにKOでの決着を名言。石渡は5R制での試合に「どちらかが死ねっていうこと」と決意を固めての試合だった。
 試合は1Rゴング早々から動き出す。いきなり飛び込んでのストレートの連打をヒットさせた堀口だが、勢い余ってつんのめったところを石渡がバックに回りチョークスリーパー。あわやの秒殺かと思わせたが、足のロックが甘く、まだ余力のある堀口は動き回り、回転して脱出する。
 スタンドに戻ってからは堀口は軽快なフットワークでケージを広く使い、石渡に的を絞らせない。すきをうかがっては、スピードのあるパンチと飛び込んでのストレートで攻勢に出る。一方、キャリアで上回る石渡は堀口の打撃にカウンターで応酬。距離が縮まったところを組み付いてはテイクダウンを狙う。
 とにかく動きが止まらない両者の攻防。1R終了時点で会場の多くのファンは早めの決着を予想したに違いない。しかし2人は驚異的なスタミナと現役の王者として団体を背負っているというプライドからか、大きなダメージを食らっても絶対に倒れず、勝負はまさかの5Rまで持ち越されることになる。

6・22『VTJ 2nd』に高谷裕之、宇野薫、所英男が参戦

2013.05.27 Vol.592
 6月22日に水道橋のTDCホールで開催される『VTJ 2nd』の記者会見が27日行われ、第2弾のカード発表が行われた。
 第1回大会に続き「JAPAN vs 北米」の対抗戦3試合が組まれ、高谷裕之、宇野薫、所英男の3選手の参戦が参戦する。
 総合の試合は昨年の大晦日以来となる高谷は「攻撃的ないい試合になりそうな相手。ヒジありのルールは久しぶり。いろいろ練習で試してみたい。大晦日にアメリカ人に負けているんで、相手は違うが借りを返すという意識はある」と勝利へのこだわりを見せた。  対戦相手のダニエル・ロメロは高谷と同タイプのガンガン打ち合うファイトスタイル。試合は5分3Rで行われるが、1Rから一瞬たりとも目の離せない試合となる。
 元UFCファイターでもある宇野薫は日本では初めての金網での戦い。  宇野は相手のアンソニー・アヴィラについては「若くて勢いのある厳しい選手。打撃も寝技も得意でバランスがいい」と分析。「(UFCでの)最後の試合では何もさせてもらえないでやられた印象。そこから階級を下げてチャレンジしていて、今のMMAというか金網の中で、どの程度自分ができるのかというところで、挑戦ではないが、いい試合をしたいなという思いが強いかもしれない」と雪辱を誓った。
 昨年末に行われた『VTJ 1st』ではメーンで佐藤ルミナと対戦し、秒殺勝利を飾った所は連続参戦。相手のテイラー・マコーストンは日本でもおなじみのダレン・ウエノヤマの練習パートナーを務めるグラップラー。変則的な動きも取り入れたファイトスタイルで、所とは“手の合う”相手。所は以前、ウエノヤマに勝利しており、テイラーにとってはリベンジの意味合いもある対戦。  所は「今年で36歳。選手としてもあと何試合できるか分からない状況なんですが、その中でも自分でも伸びている、強くなっているという感覚があるので、世界に向けて挑戦したい。1つ階級を下げて、どこまでできるのだろうかということも挑戦だと思っています」と語った。囲み会見でも「北米が主流になっている格闘技界で、挑戦しないと後々後悔するんだろうなって気持ちがある」と“挑戦”という言葉を繰り返した。なお所は今回は130ポンド(59.0kg)契約での試合となる。

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