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「格闘DREAMERS」出身の宇佐美がダウンを奪っての判定勝ちも「こんな泥臭い試合をしてすみません」【VTJ 2021】

2021.11.07 Vol.Web Original

 5年2カ月ぶりの開催となる「VTJ 2021」(11月6日、東京・USEN STUDIO COAST)の第1試合で「格闘DREAMERS」出身で9月に修斗でプロデビューを果たした宇佐美正パトリック(EXFIGHT/LDH martIal arts)がプロ2戦目に臨んだ。

 対戦相手は同じくプロ2戦目の野村駿太(BRAVE)。野村はBRAVEの中では伝統派空手をベースにする変わり種。宇佐美は高校時代にボクシングで「6冠」を達成し、今年行われた東京オリンピックでも有力候補となっており、ボクシングと伝統派空手という異なる打撃競技をバックボーンに持つ者同士の対戦となった。

 1R、宇佐美は野村の空手独特のステップからの出入りの速い打撃に手こずりながらも、パンチの連打から組み付いてケージに押し込んでヒジ。次の一手が出ず、離れて打撃の攻防に戻した宇佐美は野村の打撃を浴びながらも距離を詰めてボディーへのヒザと左のボディーブローを連打。そして首相撲からボディーにヒザを打ち込んでいく。ボディーを効かされた野村はグラウンドに誘うと宇佐美は上を取る。

修斗世界王者・西川大和が青木真也に宣戦布告。青木は「ちゃんと場所作っておけよ」と対戦受諾【VTJ 2021】

2021.11.06 Vol.Web Original

 5年2カ月ぶりの開催となる「VTJ 2021」(11月6日、東京・USEN STUDIO COAST)で修斗世界ライト級王者の西川大和(日本/西川道場)が菅原和政(日本/マスタージャパン福岡)と対戦し、1R3分40秒、リアネイキドチョークで一本勝ちを収めた。

 西川は修斗の9月大会で川名TENCHO雄生を破り、修斗ばかりでなくMMAに枠を広げても史上最年少の世界王者となった。王者となった直後のマイクで世界進出を口にした西川にVTJ実行委員会は国際戦を用意すべくスポーツ庁、外務省、厚生労働省をはじめ各省庁に働きかけ入国許可が下りたのだが、相手選手が来日直前に新型コロナウィルスに感染していることが判明。国際戦は消滅。大会3日前になって西川の相手が菅原となることが発表された。

 試合は今成ロールを仕掛け、足関節を取りに行った西川に菅原が強烈なパウンド。この一撃で右目を大きくはらした西川は片足タックルからバックに回り菅原の背中に乗る。がっちりと4の字ロックでバックをキープし、スリーパーを狙う西川だったが、顔面はみるみるはれあがり、このチャンスを逃せばドクターチェックが入ってもおかしくない状況に。それでも焦ることなくリアネイキドチョークを取り切ると菅原は後ろに倒れタップ。西川が一本勝ちを収めた。

GRADIATOR王者の原口央が判定ながらも“宇野薫超え”果たす【VTJ 2021】

2021.11.06 Vol.Web Original

 5年2カ月ぶりの開催となる「VTJ 2021」(11月6日、東京・USEN STUDIO COAST)に“ミスターVTJ”宇野薫(日本/UNO DOJO)が出場。現GRADIATORフェザー級王者の原口央(日本/BRAVE)と対戦するも0-3の判定で敗れた。

 宇野は「VTJ」の前身である「VALE TUDO JAPAN」にも出場経験があるレジェンド。2012年に「VTJ」が新たにスタート後には「VTJ 2nd」を皮切りに4大会に参戦し4連勝している。

 対する原口は宮田和幸率いるBRAVE所属。前日会見では「小学生のころから総合格闘家になるという夢を持っていて、当時、テレビで見ていたヒーローが山本KID選手、所英男選手、そして宇野薫選手でした」と語り「明日はそのヒーロー、宇野薫を超える瞬間を見ていてください」と“宇野超え”を宣言していた。

修斗世界王者・平良達郎がチリのMMA王者を完封。一本勝ちでプロ10連勝【VTJ 2021】

2021.11.06 Vol.Web Original

鮮やかなリアネイキドチョークでフィニッシュ

 5年2カ月ぶりの開催となる「VTJ 2021」(11月6日、東京・USEN STUDIO COAST)のメインイベントで修斗世界フライ級王者の平良達郎(日本/THEパラエストラ沖縄)がアルフレド・ムアイアド(チリ/BLACKHOUSE SANTIAGO)に1R4分12秒、リアネイキドチョークで勝利を収めた。

 平良は今年7月に王者・福田龍彌に挑戦し、1Rに三角絞めで一本勝ちを収め王座を獲得。今回が王座戴冠後の初戦だった。この日の勝利でプロ戦績を10戦10勝とし、10勝のうち5つの一本勝ちと3つのKO勝ちとなった。

 対するムアイアドはチリで開催されているMMAプロモーション「LFN(Live Fight Night)」を主戦場に同団体のエースとして活躍。ムエタイの技術をベースに80%を超える高いKO率を誇り、デビューから8戦で同団体のフライ級王者に輝いている。今回はVTJ実行委員会がABEMA、RISEと外国人選手招へいに向けてのアライアンスを構築。関係各所への粘り強い交渉の末にムアイアドの来日を成功させた。

メインを務める平良達郎「しっかり倒し切って勝ちたい」、対するムアイアドは「素晴らしい私のショーをお見せしたい」【VTJ 2021】

2021.11.05 Vol.Web Original

 5年2カ月ぶりの開催となる「VTJ 2021」(11月6日、東京・USEN STUDIO COAST)の前日計量が11月5日、都内で開催され、全選手が計量をクリアした。

 今大会は新型コロナウイルスの影響による入国規制で招聘が難しかった海外からの選手の招聘に成功。大会協力の修斗を通じても約1年9カ月ぶりの海外からの選手の出場となる。

 メインでは修斗世界フライ級王者の平良達郎(日本・THEパラエストラ沖縄)がアルフレド・ムアイアド(チリ/BLACKHOUSE SANTIAGO)と対戦する。

 平良は今年7月に王者・福田龍彌に挑戦し、1Rに三角絞めで一本勝ちを収め王座を獲得した。現在、プロ戦績は9戦9勝。9勝のうち4つの一本勝ちと3つのKO勝ちがある。

 対するムアイアドはチリで開催されているMMAプロモーション「LFN(Live Fight Night)」を主戦場とするファイター。デビューから8戦で同団体のフライ級王座を獲得しエースとして活躍。ムエタイの技術をベースに80%を超える高いKO率を誇り、グランドの攻防にはほとんど付き合わず、打撃でプレッシャーをかける典型的なストライカータイプの選手。

挑戦者SARAMIの「私のほうがスタミナも技術も上」に王者・黒部三奈「1R目からどろどろの対決にしていこうと思う」【修斗】

2021.11.05 Vol.Web Original

黒部が初防衛戦

 プロフェッショナル修斗公式戦「PROFESSIONAL SHOOTO 2021 Vol.7」(11月6日、東京・USEN STUDIO COAST)の前日計量が11月5日、都内で開催され、全選手が規定体重をクリアした。

 メインイベントで行われる「女子世界スーパーアトム級チャンピオンシップ」に出場する王者・黒部三奈(マスタージャパン東京)は49.9kg、挑戦者のSARAMI(パンクラスイズム横浜)は49.8kgだった。

 黒部は元DEEP JEWELSアトム級王者。修斗の女子王座設立に伴い戦場を修斗に移し、初代王者決定トーナメントに出場するとターニャ・アングラー、大島沙緒里、杉本恵を破り王座を獲得した。今回が初防衛戦となる。

 対するSARAMIもDEEP JEWELSを主戦場に戦い、2019年にはONEのトライアウトにも出場。しかし新型コロナ禍などの影響でONE進出が困難な状況となったこともあり、昨年11月に修斗に初参戦。黒部と初代王者の座を争った杉本に1Rで一本勝ちし、中村未来との次期挑戦者決定戦でも2RTKOで勝利を収め、今回の挑戦となった。

元修斗世界王者・佐藤将光が電撃参戦。 FighthingNEXUSバンタム級王者・河村泰博と対戦【VTJ 2021】

2021.10.27 Vol.Web Original

 約5年ぶりに開催される「VTJ 2021」(11月6日、東京・USEN STUDIO COAST)の追加対戦カードが10月27日、発表された。

 ONE Championshipを主戦場にバンタム級トップ戦線で戦う元修斗世界王者・佐藤将光(坂口道場一族)の参戦が電撃決定した。

 佐藤は日本での試合は2019年10月12日に行われた「ONE:CENTURY」修斗vsパンクラス対抗戦でのハファエル・シウバ戦に勝利して以来、約2年ぶり。ONEでは今年2月にファブリシオ・アンドラージに敗れるまで6連勝を飾り、現在でもタイトルに手が届く位置にいるトップファイターだ。

 対するはFighingNEXUSの新エース、現バンタム級王者・河村泰博(和術慧舟會AKZA)。河村はパンクラス、ZSTなど数々の国内プロモーションを渡り歩いてきた苦労人でFightingNEXUSを主戦場にするとその才能が開花。7月に渡部修斗が返上したバンタム級王座決定戦では対戦相手を得意の寝技地獄に引き込み三角絞めで見事にタイトルを奪取した。

「vs世界」をコンセプトに世界を目指す選手の架け橋となるべく立ち上げられた「VTJ2021」プロジェクト。“世界と戦い”“世界を知る男”佐藤にNEXUSの新王者・河村が挑むという大会のコンセプトを具現化するカードとなった。

「格闘DREAMERS」出身の宇佐美正パトリックが宮田和幸率いるBRAVEの野村駿太と対戦【VTJ 2021】

2021.10.26 Vol.Web Original

 約5年ぶりに開催される「VTJ 2021」(11月6日、東京・USEN STUDIO COAST)の追加対戦カードが10月25日、発表された。

 LDHとABEMAがタッグを組んで企画された、世界に通じるMMAファイターを育成する格闘家オーディション番組「格闘DREAMERS」出身で9月に修斗でプロデビューを果たした宇佐美正パトリック(EXFIGHT/LDH martIal arts)が出場。宮田和幸率いるBRAVEの野村駿太と対戦する。

 宇佐美は高校生時代にボクシングで「6冠」を達成し、今年行われた東京オリンピックでも有力候補となっていたが、まさかの予選敗退。その後、総合格闘技に転向し「格闘DREAMERS」では並み居る有望選手としのぎを削りLDHとの専属契約を勝ち取った。9月のプロフェッショナル修斗公式戦で2019年修斗ライト級新人王のヨシ・イノウエ(パラエストラTB)を相手にデビュー戦を行い、1RでTKO勝ちを収めた。

 対する野村はBRAVEの中では伝統派空手をベースにする変わり種。全日本空手道選手権でも上位に入賞するなど実績も豊富。GRACHANで行われたデビュー戦でも独特の間合いから相手の隙間を縫う右の縦拳とそこから左右の連打を叩き込んで勝利。伝統派空手独特の突きをMMA用にアレンジしてニュースタイルを作りつつあるGRACHANのホープ。

 ボクシングと伝統派空手と同じ打撃でもベースの違うパトリックと野村。オープニングからKO決着必至のカードが組まれることとなった。

修斗世界フライ級王者・平良達郎がチリのMMA王者と対戦【VTJ 2021】

2021.10.23 Vol.Web Original

「VTJ 2021」(11月6日、東京・USEN STUDIO COAST)の追加対戦カードが10月22日、発表された。

 デビュー以来9連勝のパーフェクトレコードで修斗世界フライ級王者となった“スーパーノヴァ”平良達郎がVTJに参戦する。平良に用意されたのは南米チリのMMA王者「Mono Con Navaja(カミソリ猿)」の異名を持つアルフレド・ムアイアド。

 ムアイアドはチリで開催されているMMAプロモーション「LFN(Live Fight Night)」を主戦場に同団体のエースとして活躍。ムエタイの技術をベースに80%を超える高いKO率を誇り、デビューから8戦で同団体のフライ級王者に輝いている。グランドの攻防にはほとんど付き合わず、打撃でプレッシャーをかける典型的なストライカータイプ。コンプリートファイターの平良のほうがあらゆる展開に対応ができ、選択肢は広いが、立ち上がりで乱打線に持ち込まれると殺傷能力の高いムアイアドのパンチは相当厄介なはず。平良にとっては世界へ打って出るための資金石となる重要な一戦となる。

 今大会への参戦にあたり平良は「まずこの厳しい状況の中、海外選手の招聘にご尽力頂いた皆様へ感謝申し上げます。有難うございます。自分は修斗以外での試合は初めてなので新鮮だし、ワクワクしています。対戦相手のムアイアド選手はパンチが強いストライカーという印象です。コロナもあって海外の選手と戦えるのは貴重だと思います。このチャンスを無駄にする事なく、相手の打撃力、海外選手特有の身体の強さなどを肌で感じたいです。今回、このような厳しい状況の中、日本に来てくれるムアイアド選手の勇気に心から感謝します。そしてこれから“対世界”を実現する為、尊敬の念を持ってしっかり仕留めます。ベルトを巻いて、もう少し強くなった平良達郎の姿をぜひ見に来てください」とコメントしている。

“ミスターVTJ”46歳の宇野薫が“日本MMA界のホープ”GLADIATOR王者・原口央と対戦【VTJ】

2021.10.11 Vol.Web Original

 約5年ぶりに開催される「VTJ 2021」(11月6日、東京・USEN STUDIO COAST)の第1弾カードが10月10日、発表された。

 デビュー25周年を迎える宇野薫がGLADIATORフェザー級王者・原口央と対戦する。

 グレイシー一族最強の男といわれたヒクソン・グレイシーの初来日、中井祐樹とジェラルド・ゴルドーの伝説の一戦など、1994年から2回に渡って行われた無差別級トーナメント「VALE TUDO JAPAN オープン」を経て“世界の強豪を迎え撃つ”という新たなコンセプトで開始されたのが「VALE TUDO JAPAN」。その最初の大会となったのが1996年に行われた「VALE TUDO JAPAN’96」。

 宇野は1998年にVTJ初登場を果たすと、ブラジリアン柔術黒帯のヒカルド“リッキー”ボテーリョをパウンドアウトで下し、1999年に行われた“日本vsブラジル”7対7では副将を務め、アンドレ・ペデネイラスと死闘を展開した。

「VALE TUDO JAPAN」が「VTJ」として2012年に新たにスタートすると、宇野は「VTJ 2nd」を皮切りに4大会に参戦し4連勝。まさに“ミスターVTJ”といっても過言ではない存在だ。

 今回の大会はコンセプトの一つとして「世界で戦ってきた男達とこれから世界で戦うファイター」というものが掲げられているのだが、UFCでもタイトルをかけて戦ったこともある宇野はこのコンセプトに最もふさわしい選手。この“世界で戦ってきた”宇野に対するのはGRADIATORフェザー級王者の原口央。近年各団体のベルトを総なめにし、格闘界を席巻している宮田和幸率いるヘラクレス軍団の一員である原口は9月26日に大阪で行われた「GRADIATOR15」でMIKEが保持するフェザー級タイトルに挑戦。前回、ロープローによるノーコンテストとなった試合の再戦だったが、全局面で圧倒して完勝。GRADIATORの新王者に輝いたばかりのまさに今後に大きな期待をかけられている日本MMA界のホープ。

 宇野は今年5月に修斗で内藤太尊と対戦し、2RKO負け。46歳になった今も、ひたすら自らのMMA道に挑み続ける宇野が再起を果たすのか、それとも新星・原口が残酷な現実を突きつけるのか。第1弾のカード発表からVTJらしい残酷すぎるマッチメイクが決定した。

『VTJ 8 th』ISAOが修斗現役王者・斎藤との接戦を制する

2016.09.23 Vol.675

 総合格闘技イベント『VTJ 8 th』(9月19日、千葉・舞浜アンフィシアター)のメーンで現修斗世界ライト級王者の斎藤裕と第5代ライト級キング・オブ・パンクラシストのISAOが対戦。5Rを戦い抜き、48?47、47?49、48?47の2?1でISAOが判定勝ちした。

「修斗vsパンクラスの王者対決」とうたわれたこの一戦。ISAOはこれまで弘中邦佳、リオン武、冨樫健一郎といった修斗の王者・世界ランカークラスを撃破しており、これで対修斗4連勝となった。

 打撃を主体に攻める斎藤に対し、その間隙を突き、組みついてテイクダウンを決めるISAO。グラウンドでも的確にヒジを落とし、ポイントを奪った。

 昨年からアメリカの総合格闘技団体「Bellator」に参戦するも2連敗のISAOは試合後「自分はまだアメリカにリベンジしたい思いがある。内容的にはまだまだだったので、一本かKOで決められるようにやり直してきます」と話し、再度の海外進出に意欲を見せた。

 セミファイナルでは第5代、第8代修斗世界ライト級王者のリオン武と初代ZSTウェルター級王者の内村洋次郎が対戦。リオンが2R4分17秒、KO勝ちを収めた。

 リオンは修斗世界王座陥落後は当時の国内メジャーDREAMに参戦。しかし2011年大晦日の高谷裕之戦から6連敗を喫するなどどん底を味わった。昨年5月に修斗公式戦で3年半ぶりの勝利をあげ、復活の兆しを見せたが、またしばらく沈黙。今回はそれから約1年4カ月ぶりの試合となった。内村は今年6月にパンクラスで日沖発に敗れ、今回は「リオン選手に勝ってトップ戦線に生き残りたい」と背水の陣での出撃。

 ともに打撃を得意とするだけにKO決着が期待されたが、その期待を裏切らないアグレッシブな展開に。2Rに入ると打ち合いからリオンが右フックをクリーンヒット。腰を落とした内村だったが、パンチで反撃。しかしリオンは組みつき、テイクダウンに成功。一度は立ち上がって逃れた内村だったが、リオンはバックをキープしたまま再度グラウンドへ。マウントを奪い、強烈なパウンドを放つ。背を向けた内村に追撃のパウンドを放つとレフェリーが試合を止めた。

 リオンは5年ぶりのKO勝利。試合後「勝てない時期が続いたが、ようやく戻って来られた。しっかりまた強い選手になっていきます」と話した。本格復活に期待がかかる。

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