なでしこジャパン W杯連覇ならず

決勝進出もリベンジに燃えるアメリカの猛攻に2−5敗退
 サッカーの女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会が5日(日本時間6日)幕を閉じた。連覇を狙ったなでしこジャパンは決勝に駒を進めたものの、アメリカの前に2−5で敗れ、準優勝に終わった。

 決勝に進んだことで左足首を骨折し無念の戦線離脱となっていた安藤梢の合流が実現。23人が揃い、決勝へ向け準備は整った。

 しかしキックオフから猛攻を仕掛けてきたアメリカに開始2分、コーナーキックを献上。意表を突いたラピーノのグランダーのコーナーキックからロイドがゴール。いきなり得点を許しゲームプランが大きく狂った。そこから5分にロイド、14分にホリデー、16分にはGK海堀のポジションを見たロイドにセンターサークル付近から50メートルのロングシュートを決められ、0−4と大きくリードを許してしまった。

 しかしなでしこはキャプテンの宮間を中心に立て直し、前半27分には川澄のアーリークロスをペナルティーエリア内で受けた大儀見が反転して左足で振り抜きゴール。反撃ののろしを上げる。

 ベンチも積極的に動き、前半33分に澤、39分に菅沢を投入。得点への執念を見せた。

 後半7分には宮間がクロスを入れると澤がDFと競り合いオウンゴールを誘う。これで2−4となり反撃ムードが盛り上がった。しかし日本の踏ん張りもここまで。その2分後にヒースに決められ2−5。14分には岩渕を投入しなおも食い下がるが、前半で負ったビハインドを跳ね返すことはできなかった。

 4年前のドイツ大会では華麗なパスサッカーで世界を取った。しかし以降は世界中のチームから研究され尽くし、国際大会で苦戦する場面もあった。実際、W杯の前哨戦の意味合いもあった今年3月のアルガルベカップでは出場12チーム中9位に終わるなど、今大会のなでしこは決して下馬評は高くはなかった。

 しかしなでしこは1次リーグから準決勝までの6試合をすべて1点差で勝つ勝負強さを見せ、決勝まで勝ち上がった。準決勝ではこれまで勝てなかったイングランドを下しもした。

 試合後、佐々木監督は「この4年間、チャンピオンとしてプレッシャーがある中で、このステージまで上がってきた。選手はよくやってくれた」と選手を称えた。主将の宮間は「やることはやったので、本当に仲間を誇りに思う」と胸を張った。