真剣にバカバカしさと人間臭さを追求 動物電気『タイム!魔法の言葉』

 昨今ではメンバーの多忙につき2年に1回の本公演になってしまった動物電気。気がつけば来年で25周年という。主宰の政岡はじめ中心メンバーは40代半ば。しかしそんな年齢なんてものを感じさせないパワーとテンションで毎回、腹の底から笑わせてくれる。

 彼らの作品では政岡のおばさん、小林健一の“やられ役”、辻の全身タイツ、森戸のうさんくさい男といった毎回登場するキャラクターやお約束の展開がある。こう書くとマンネリと取る人もいるかもしれないが、もうマンネリなんて言葉を超越したもので、その面白さは年々磨きがかかり、いわば熟練の域。むしろ年齢を重ね、多くの時間をともに過ごしたことで、人情喜劇の人情の部分の表現が年々味わい深いものになってきた。

 今回は彼らが大好きな「プロレス」を題材に、『おじゃまんが山田君』『めぞん一刻』といった懐かしい“下宿物”へのオマージュを込めた作品。

 おっさんたちが住み着いている東京郊外にある下宿屋にある日、巨大な女性が入居する。女性は一世を風靡したプロレスラーだった。諸々の事情で金に困っている住人たちはこの元プロレスラーを巻き込んで新設プロレス団体を立ち上げようとするのだが…。

“近所のおもしろいおじさん”たちが真剣にバカバカしさと人間臭さを追求する。
【日時】6月3日(土)?11日(日)(開演は月?土19時30分、日14時30分。7日(水)は14時30分の回あり。10日(土)は14時30分/19時。11日(日)は19時の回あり。開場は開演30分前。当日券は開演45分前前)【会場】駅前劇場(下北沢)【料金】自由席 前売3300円、当日3500円(整理番号付)/指定席 前売3800円、当日4000円【問い合わせ】動物電気(TEL:090-3212-4403 [HP] http://www.doubutsu-denki.com/ )【作・演出】政岡泰志【出演】小林健一、辻修、森戸宏明、高橋拓自、松下幸史、石崎和也、ヨシケン改、吉田麻生、姫野洋志、政岡泰志/帯金ゆかり、坂本けこ美、尾崎桃子、松本D輔、宮下今日子