歌舞伎座改築中でもスクリーンで歌舞伎を満喫

2011.04.04 Vol.504
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『大江戸りびんぐでっど』配給:松竹©松竹株式会社



東銀座発


 2005年からスタートした人気シリーズ「シネマ歌舞伎」全作品が、4月9日から東劇(東銀座)にて一挙アンコール上映される。歌舞伎を上演する機会の少ない地域や、歌舞伎鑑賞になじみのない世代も、気軽に映画館で歌舞伎を楽しめるとして、日本全国はもちろん、海外でも上映され好評を博している本シリーズ。今回は、シリーズ全作が一挙アンコール上映される。


 野田秀樹が作・演出した第1弾『野田版 鼠小僧』に始まり、山田洋次が監督した『人情噺 文七元結』、ドキュメンタリー篇と舞台篇で見せる特別篇『牡丹亭』、そして宮藤官九郎が作・演出した最新作の第13弾『大江戸りびんぐでっど』まで、多彩な16演目の他、歌舞伎座さよなら公演記念ドキュメンタリー『わが心の歌舞伎座』も特別上映。また、5月6日はイタリア語、7日は英語字幕版の上映あり。


 見逃した人、もう一度スクリーンで見たい人、歌舞伎座の再開が待ちきれない人に、おススメした特集上映だ。



シネマ歌舞伎 全作品アンコール上映
【期間】4月9日(土)〜5月20日(金) 【場所】東劇 【URL】http://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki



工藤静香らブッダ描く

2011.04.04 Vol.504
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東京タワー発


 映画『手塚治虫のブッダ-赤い砂漠よ!美しく-』(5月28日公開)の公開にあわせて、東京タワー・フットタウン3階ギャラリー333で、「鎮魂と慈悲 ブッダの素顔展 −手塚治虫と四大巨星−」が開催中だ。絵心のある著名人、片岡鶴太郎、工藤静香、八代亜紀らが「お釈迦様=ブッダ」の素顔を描いた絵画を展示するもの。会場ではそれぞれの絵画のポストカードを販売、収益は東日本大震災被災者への義援金として寄付する。17日まで同所で。



新しい野外フェス

2011.04.04 Vol.504


上野発



 今の東京はヒガシがアツい! 野外音楽フェス「道との遭遇ヒガシトーキョーミュージックフェスティバル」が17日、上野恩賜公園水上音楽堂で開催される。文京区湯島の「MUSIC BAR 道」ゆかりのアーティストが集まるもので、同バーで音楽監督の権藤知彦氏が行うセッションイベント「道との遭遇」がベース。出演アーティストは、いとうせいこう、勝手に観光協会(みうらじゅん&安齋肇)、コトリンゴ、坂本美雨、白根賢一(GREAT3)×LEO 今井、さらに奥田民生、鈴木慶一(ムーンライダーズ)、高橋幸宏らが出演する。13時開演、19時30分終了予定。チケットは、全席指定で、前売4900円、当日6000円。売り切れ間近。詳細は(http://mitifes.com/)。



ファームルームが教えてくれたこと

2011.03.28 Vol.503


小学校に畑を作り、子どもたちが農業体験をできる仕組みを提供するファームルーム。2010年には、千代田区の2つの小学校で実践された。2年生から5年生までの計200名ほどの子どもたちが1年を通し野菜の世話をし、毎日水をやる苦労、成長の速さへの驚き、収穫して食べる喜びなどを体験した。そんな子どもたちを見守ってきた千代田区立九段小学校の川島丈典先生に話を聞いた。



生徒の植物への興味・関心が高まった―千代田区立九段小学校



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 子どもが野菜の成長や実のなり方などを見て、多くのことを学ぶことができたようです。日々の成長を喜ぶ子どもの姿が多く見られて、とてもうれしく感じました。四季を通じて野菜を育てたことで、子どもたちなりに「野菜の旬」を知ることができたのではないでしょうか。



 自分たちでも野菜が育てられたこと、とれたての野菜はみずみずしくておいしいこと。そして自分たちで育てた野菜はさらにおいしいことを実感できたと思います。また、ファームルームでの体験を通し、食べ物に対する意識、特に植物に対して興味を持つようになった子どもが多いと感じます。自分たちが育てた野菜は、残さず食べられるようになったとか、家族に実のなり方を説明する姿が見られるようになったという話を聞きました。また小松菜の花がアブラナと同じような花を咲かせたことで、植物の仲間を調べるようになるなど、植物への興味・関心が高まったように思えます。



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 今後は、種植えから成長の過程、収穫までを全部子どもたちでできるように、1〜3月に種をまきや苗植えをして、4〜7月に収穫できる野菜を育てたいです。取り入れ時期が夏休みだと、みんなで頑張ってお世話したものを一緒に収穫できないから。



 ファームルームをきっかけに、学校でも学年ごとに収穫祭をしたり、サラダを作って食べたり、大豆を使ってきな粉を作ったりするなどの活動を行いました。一年間やってみて、おおよその見通しが立ったこともありますので、今後も継続的に続けていければと思っています。




ファームルームとは……



官民が協力し、「野菜を育てる体験」を広め、「食」へ参加する場を提供する「ファーミングプロジェクト」。その活動の一環として、小学校に畑という教室を作り、子どもたちが自ら種をまき、育成、収穫、そして食べるという学びを体験する場。




畑の先生がやって来た!

2011.03.28 Vol.503


Farming Garden in 生命の森リゾート



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都内では東京マラソンが行われていた2月27日、今年2度目となるファーミングイベントが開催された。今回のイベントには、自産自消ができる社会作り、そして全国の耕作放棄地問題の解消を目指し活動するマイファームの西辻一真さんも参加。畑と作物について詳しい西辻さんに野菜の事を教えてもらいながら、じゃがいもとそばの植え付けを行った。分かりやすい説明と豊富な知識に参加者たちも興味を持ってその話に耳を傾けた。



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じゃがいもを慎重に植える。切り口はちゃんと下にできたかな?(写真《1》)。そばの種を筋蒔き。腰が痛い!という声も…(写真《2》)。大根を収穫。かなりの大物を掘り当てた(写真《3》)。これもファーミングのお楽しみのひとつ。手作りピザをほおばる子どもたち(写真《4》、《5》)。最後は全員で恒例の記念写真を撮影。みんな笑顔でパチリ。収穫の時にもこのメンバーで喜びを分かち合いたい(写真《6》)




 この日、用意されたじゃがいもは4種類。肉じゃがなどの煮物に最適な「キタアカリ」、最近流行している「ベニアカリ」、ポテトチップスの原料としておなじみの「男爵」、そして多くの農家で作られている「メークイン」だ。参加者は、思い思いの種イモを取って種類ごとに並ぶ。「種イモは、病虫がつきやすいので、しばらく天日干しにして芽が出たら植えます。じゃがいもには上下があり、へそみたいにへこんでいるところが下。そこから斜め上144度のところに、芽があり、またそこから144度のところに芽があるというように、野菜はすべて線対称になっています」と西辻さん。初めて聞くじゃがいもの秘密に参加者は大人も子どもも興味津々。小さい種イモはそのまま、そして少し大きいものは半分に切るのだが、ここにも秘訣が。おへその部分が発芽をつかさどるということで、おへそに沿って、おへそが2つに別れるように切るのがポイント。そして切り口には、殺菌作用がある灰をつけて、ばい菌が付くのを防ぐ。そのままのものは、おへそを下に。切った人は切り口を下にして、土を10センチほどかぶせれば終了。6月の中旬には、待望の新じゃがが収穫できるはず。



 そしてプロジェクト初となるそばの種植え。そばの種を植えるには、花咲じいさんのように蒔く「バラ蒔き」、収穫量が多い「筋蒔き」、そして「点蒔き」の3つの蒔き方がある。今回大人チームが体験した「筋蒔き」は、畝の真ん中に人差し指を第二関節まで入れ、そのまま移動し、畝に筋をつけるというもの。その筋に指でつまんだ種を指でねじりながら蒔く方法だ。こうすることで、種が確実に、そして均等に畝に蒔かれるので、効率がいいという。本来、そばは4月に種を撒き、夏に刈り入れ、そして秋に新そばとして市場に登場するのだが、これは長野県を基準にしているので、ここ、千葉県ならこの時期でもいいとのこと。ちなみに「点蒔き」は、大根などの種を植える時の方法で、指で土に穴を空け、そこに4粒の種を落とす。確実に芽が出るが、複数の芽が出たら、一番いいのを残して他の芽は抜いてしまうという。



 じゃがいもとそばの種まきが終わったら、大根の収穫が行われ、そのあとは西辻さんによる野菜教室が開かれた。なぜ白菜は葉っぱを巻くのか、おいしいブロッコリーの見分け方、そして甘いトマトを作る方法など、とても身近な野菜を上げて、分かりやすく説明してくれる。例えば、“旬の野菜”と言われても、ピンとこない人には、冬野菜なら、鍋に入っているものや、煮物に使われているものを思い浮かべればいいという。白菜、ねぎ、水菜、大根、かぶ、にらなど…。そして夏野菜は、夏にカレーを作る時に入れるかぼちゃ、じゃがいも、ナス、トマト、オクラ、とうもろしこし、ピーマンなど。



 ハウスにより一年中食べられる野菜もあるが、旬の時期にそれらの野菜を摂ることは、体のためにも理にかなっていることなので、意識して旬の野菜を食べることが大事だと語る。もちろん健康のためにも大切なことだが、旬の時期の野菜は何より安い!というのもオススメポイントのひとつだとか。



 今回のファーミングイベントは、いつも以上に野菜のおもしろい話が聞けて、楽しみながら体験でき、知識やウンチクが増えたと大好評のうちに終了。もちろんいつものように、おいしいランチ(今回はピザ、パエリア、スープ)で、寒さも吹き飛ぶほっこり笑顔が満開のイベントとなった。



東京都知事 石原慎太郎

2011.03.21 Vol.502


東日本大震災!緊急事態に東京は何をするべきか?



三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の巨大地震が日本を襲った。太平洋沿岸を中心に津波が発生し、東北から関東の太平洋沿岸が大きな被害に見舞われた。そのうえ福島第一原子力発電所は、いまだ予断を許さない状況となっている。この緊急事態の中、東京都知事 石原慎太郎氏に話を聞くことができた。東京都は、この緊急事態に何ができるのか。すでに都庁では節電を実施し、薄暗い知事室の中での取材となった。



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 都内でも計画停電が実施された。東京都では不測の事態に備えて、引き続き対策を進めるとのことだ。石原慎太郎 東京都知事は冷静な対応を呼びかけている。



東京での放射線は?



 気になることは、福島原子力発電所の影響だ。東京都では健康安全研究センター(東京都新宿区百人町)で年間を通して測定している放射線量を公開している。15日に、一時高くなったが、その後は安定している。「数値が上がったといっても、すぐに健康に影響が出るレベルではありません。現地、福島の方にはもっと深刻な問題となっています。太陽が輝いているだけで、自然の中で、常に放射線を浴びています。基準値の1000倍の値になったからといっても、基準値は十分低い数値に設定しているので」と心配ないレベルとしている。さらに、政府が福島原子力発電所の現状に関して会見を行っているが、それに対しても苦言を呈している。「何を言っているのかよく分からない。受け売りで話すからたどたどしくて、不安を煽ってしまうんです。専門家が説明したほうがいいと思うのだけど」と、もっと分かりやすい説明をメディアを含めてするべきだとした。



節電で福島に恩返しを



 都内でも計画停電が実施された。大規模な停電が起こる不測の事態が起きないように、節電への協力を呼びかけている。「東京の電力は、福島原子力発電所にはお世話になっていました。今度は東京が恩返しをする番だと思っています。使っている暖房を1度でも、2度でも下げるだけで違ってきます。都民の方だけでなく、東京で働いている方にもご協力をお願いしたいですね」と都民にできることをお願いした。特に首都圏の鉄道は通常運行にはほど遠い状況だ。都でも都庁舎の照明を消すだけでなく、職員の時差勤務を進めているという。



 その中で、政府の対応にも注文をつけた。「政府は節電を呼びかけるだけでなく、10時以降はネオンを全部消す、自動販売機は夜の稼動を止める、コンビニエンスストアは10時に閉店させるとか。政府も何ができるかを考えて行動してもらいたいですね」と政令での執行にも言及した。



 東京都では現場として、警視庁と連携して警察官による交通整理、病院での自家発電の点検といった必要に応じたできる限りの対策を実施している。電力は被災地の医療活動、復旧活動でも必要なものだ。節電も被災地の復旧を後押しすることにつながるのだ。



買いだめは控えよう



「買いだめしても仕方ありません。東京は日本最大の消費地のため、過敏になることは分かりますが、冷静に行動してください。停電になると、買いだめした食料が使えなくなるかもしれません。各製造工場もフル生産体制に入っているという報告も受けています」と買いだめを慎むように呼びかけている。



 食料品や飲料水以外に、都内ではガソリンの品切れという状況が引き起こされている。被災地の救援・復旧のためには、物資やガソリンが欠かせない。もちろん電力もそうだ。被災地のためにも、買いだめの自粛やガソリンや電力の節約が必要なのだ。



大規模な支援を開始



 被災地支援のために百億円単位で準備を始めている。「東京都トラック協会の協力で、物資を運ぶ準備を進めています。第一弾として衣料品などの支援物資を緊急搬送するのです。まずは岩手県、宮城県気仙沼市からの直接要請に応えます。宮城県、福島県とも調整中です」と財政再建を果たした東京都ができることから進めようとしている。あわせて、都民からの義援金の受け付けを開始している。



 さらに、省庁への提言として「総務省の役人は、地方の役所で働いたことがある人が多いから、土地勘がある人もいます。そういう人たちを支援に送ったらいいと思っています。都の役人にも募集をかけています。何百人かで支援に行こうと考えています」と人と物資を中心にした支援のほか、被災者に都営住宅約600戸を提供しようとしている。



 世界的に見ても地震大国の日本は、常にこのような危機に直面しているといっていい。東京がリーダーシップを果たして、被災地に対して行えることを考え、支援を進めることが大切なのだ。



TOKYO TOWER EVENT INFORMATION

2011.03.21 Vol.502


最終回 2010年度東京タワーイメージガール梅田彩佳(AKB48)



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東京タワーに恐竜上陸!



 段々暖かくなってきて「やるぞー!!」という気分の梅田です(笑)。メンバーの秋元才加、増田有華、宮澤佐江、そして私がDiVAというユニットでデビューすることになりました! 梅田も艶っぽい女のイメージに挑戦しているので、応援よろしくお願いします。



 さて、東京タワーでは今「大恐竜展」が行われています。初めて会場でみたときには「怖っ!」と叫んでしまうほどの大迫力。恐竜たちがいた時代のの情景が浮かんでくるようです。鋭い歯を間近にみると肉食って感じで...。つくづく恐竜のいる時代に生まれなくて良かった(笑)。ところで、日本で一番恐竜の化石が発掘されている県ってどこか知っていますか?答えは、福井県です。日本全国で発掘されている恐竜化石の大部分は福井県で産出されているんです。そんな福井で発掘された「フクイラプトル」や「フクイサウルス」などの骨格標本やアジア産の恐竜もたくさん展示されるので、恐竜好きの人は見逃せませんよ(笑)。恐竜の生態をCGで描いた映像をスクリーンで上映する「ダイノシアター」、恐竜に関する素朴な疑問に答える「恐竜学入門」の解説パネルなどもあるので、家族や友達と来たらきっと楽しいと思います。6月12日まで開催しているので、梅田も絶対にまた来ます!



 最後になりましたが、東京タワーのイメージガールを務めさせていただいて2年。TOKYO HEADLINEの紙面で毎月イベントインフォメーションをしてきましたが、今回が最終回になってしまいました(泣)。今まで連載を読んで下さってありがとうございました。またどこかでお会いしましょう!!




大恐竜展 in 東京タワー ―福井県立恐竜博物館コレクション―

【会期】開催中〜6月12日(日)会期中無休

【会場時間】10〜18時(土・日・祝日、4/29〜5/5のGW期間中は20時まで。入場は閉場の30分前まで)

【会場】東京タワー フットタウン1F 特設会場

【入場料】大人〈高校生以上〉1000円、子ども〈中学生以下〉500円 ※3歳以下無料。障がい者手帳をお持ちの方と介護者1名は無料

【URL】http://www.dino2011.jp/










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Ume's Check!!



 今回は私の大好きなヒカリモノです(笑)。キラキラが嫌いな女の子なんていませんよね。ネックレスとイヤリングは、お揃いで付けたいな。写真の11点のうち、いずれか1つを抽選でプレゼント! 「東京タワーの○○(グッズの名前)」。

〈写真左上〉ネックレス(1200円)、〈写真右上〉ピンバッジ(600円)、〈写真左下〉ジュエリーストラップ(450円)、〈写真右下〉イヤリング(1200円)





電車でのベビーカー利用をサポートしよう

2011.03.21 Vol.502

ちょっとした配慮が未来の日本を背負う子供たちを育てる!


街を歩くと、ベビーカーでお出かけしている若い夫婦をよく見かける。こうした子供連れでお出かけしやすい環境づくりをサポートしているのが、東京都の「子育て応援とうきょう会議」。誰もが子育てを楽しめる街づくりをすすめている。


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写真:ベビーカーの鉄道利用は、周りのサポートが重要。万が一、ドアに挟まれると危険だ。
(昨年、父親を対象に開催したベビーカー安全教室)



 子供を連れてベビーカーでお出かけする際に鉄道の駅を利用することもある。


 子供を連れての外出には荷物が増えることはもちろん、エレベーターがない駅では、ベビーカーを折りたたんで、子供を抱いて階段を上がらないといけない状況もありえる。電車に乗るときには、他の人の乗り降りを待っていて、いざベビーカーで乗ろうとしたらドアに挟まりそうになるなんてことも。駅員に手伝ってもらえることもあるが、業務の状況によっては難しいこともある。このときにこそ、周囲の人の温かな手が必要なのだ。


 駅の階段で困っている人がいたら「手伝いましょうか?」「困っていることはありませんか?」と一声をかけてみよう。また、電車の乗り降りでベビーカー利用者がいたら、「お先にどうぞ」と声をかけてみよう。このような声がとても心を和ませてくれる。


「みんなで赤ちゃんを守ろう」をコンセプトに、「子育て応援とうきょう会議」と各鉄道事業者で作成したポスターにより、駅でのベビーカーの安全利用と周囲への理解を呼びかけたことで、ここ数年、雰囲気は少しずつ高まってきているのだ。


 大手私鉄では、以前は折りたたむことを奨励していた時期もあったが、現在では「他のお客さまのご迷惑とならないよう、お客様の自己責任の下でご使用いただくこと」とし、混雑していない車内では周りに配慮した上で、ベビーカーを利用するようお願いしている。


 子育て応援とうきょう会議ではJR東日本と協働して、ベビーカー利用者に対する安全教室や講座を開くなどしながら周知をしている。あとは周囲の理解とちょっとした手助けが子供たちを危険から守るのだ。


安心・安全な利用のために


「子育て応援とうきょう会議」では、鉄道事業者やNPO、ベビーカーメーカー関連団体と協働して、ベビーカーでの安全な電車利用と、周囲の理解を促すための取り組みをしている。その事例を紹介していこう。


1)首都圏の鉄道駅構内へのポスターの掲示


 ベビーカー利用者は無理な乗車をせずに、余裕を持った乗り降りを心がけることを宣言した。このほか東京都および鉄道事業者が小さな子供を連れて気軽に外出できる環境を整備することを宣言。それぞれの立場で宣言した上で、ベビーカーの安全な乗り降りと周囲の方へのちょっとした配慮をお願いするポスターを作成・掲示した。


2)ベビーカー安全教室の開催


 ベビーカーを利用している父親および母親を対象として、JR東日本東京総合車両センターで安全教室を4月14日(木)に開催。現在参加者募集中だ。実際にベビーカーと車両を使ってどのような危険が潜んでいるのか体験できる。


3)ベビーカー利用のパンフレットの配布


 駅や電車でベビーカーを利用する際に注意するべき内容が書かれたパンフレットを東京都内の子育てひろばや保育所等のほか、一部のベビーカーメーカーを通して配布する。


 このようにベビーカーを利用する親への支援を行っている。子育てしやすい環境づくりは、周りの温かな手にかかってきている。



「子育て応援とうきょう会議」とは


 子供たちが心身ともに健やかに育つことができるとともに、子供を産み育てたいと望む人たちが、安心して子育てできる環境を整備することが、社会全体で取り組まなければいけない重要な課題。「子育て応援とうきょう会議」は、さまざまな分野の関係機関・団体が連携しながら、社会全体ですべての子供と子育て家庭を支援することのできる東京の実現に寄与することを目的に設置された会議体で、社会全体で子育てを支援する機運を熟成するための取り組みを行っている。



ランウェイにレトロな春が来た

2011.03.14 Vol.501
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「プレップ」もチェックしたいスタイル。ジャケットとミニスカートやショートパンツの組み合わせも目立った。写真は、GIRLS' DOORSのショー



 史上最大級のファッションフェスタ「第12回 TOKYO GIRLS COLLECTION 2011 S/S(TGC)」が5日、国立代々木競技場第一体育館で開催された。佐々木希や土屋アンナら人気モデルやタレントたちが最新のファッションで身を包んでウオーク。のべ2万3000人がその一挙手一投足に熱い視線を送った。


 TGCは、誰でも気軽に手に取って着て楽しめるリアルクローズの最新傾向が分かることで人気を集めるイベント。国内外のハイファッションブランドが参加するコレクションと同じように、春夏と秋冬の年2回開催されており、通算12回目を数える。


 今回のコレクションでは、今年の春夏シーズンのトレンドを凝縮、ランウェイはカラフルで華やかな雰囲気で包まれた。目立ったのは、花柄、エスニック柄などプリントを用いたワンピースやドレス。リゾートにピッタリな大振りな柄から、定番の小花柄など、参加ブランドそれぞれがオリジナリティーに富んだ最新作を披露した。


 今シーズンのキーワードとして挙げられる「レトロ」や「クラシック」なアイテムも登場。ふんわりした女性らしいラインが印象的なトップスやハイウエストのショートパンツ、ボウタイなどを取り入れたデザインも目立った。なかには、映画『アメリカン・グラフィティ』から飛び出たようなポップなものもあり、にぎやかなステージ演出もあって会場を沸かせた。


 さらに、人気ブランドが、沖縄の伝統的な衣服「かりゆし」のブランドとコラボレーションしたステージもあり、観客の熱い視線を集めていた。


 TGCは、初めての開催から徐々に規模を拡大し、東京の年間イベントとして定着。現在では、沖縄や名古屋など地方でも展開している。さらに5月7日には、中国・北京での開催も決定しており、イベントが掲げる「日本から世界へ発信する」のスローガンもいよいよ本格化してきた。それに先立って今回のTGCでは、グーグルとコラボレーションしてショーの様子をYouTubeで世界にネット生中継する試みも行い、好評を博した。


 覇気がない、混迷を極めるといった、世界が見る日本のパブリックイメージを、パワフルな東京のリアルクローズが吹き飛ばしてくれそうだ。



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写真は左から、JILLSTUART、L.D.S.、 chesty、CECIL McBEE



日本の農業を元気にしよう!

2011.03.14 Vol.501

Farming Project 特別連載 vol.2


NPO
NPO法人農家のこせがれネットワーク 宮治勇輔


農業を楽しむ「Farming(ファーミング)」を提唱し、さまざまな取り組みを行っているファーミングプロジェクト。月に1回、千葉県市原市「Farming Garden in 生命の森リゾート」内で体験農業イベントを行うほか、都心の小学校で子どもたちに野菜の栽培と収穫を体験させるファームルームなどの活動を行ってきた。今後は、企業、自治体、団体、プロ、アマ、個人で活動している人々を結びファーミングのネットワークを構築していきたいと考える。それぞれの立場で日本の農業について考え、行動を起こしている人たちに話を聞き、ファーミングネットワークへの道を探る。


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宮治勇輔(みやじ・ゆうすけ)
1978年生まれ。2001年慶應義塾大学総合政策学部卒業後、パソナに入社。2005年退職。実家の養豚業を継ぎ、2006年9月に株式会社みやじ豚を設立、代表取締役に就任。生産は弟、自身はプロデュースを担当し、2年で神奈川県のトップブランドに。みやじ豚は2008年農林水産大臣賞受賞。2010年、地域づくり総務大臣表彰個人表彰を受賞した。



ここははじめの一歩を踏み出す場


 自身も養豚農家の長男として生まれ、現在は家業を継ぎながら、同じような農家のこせがれや、それを応援する人々を集め「NPO法人農家のこせがれネットワーク」を設立した宮治氏に立ちあげの経緯やその役割を聞く。


「“農家のこせがれネットワーク”っていうのは、都心で働く農家のこせがれをそそのかし、会社を辞めさせて実家に帰し、農家を始めてもらおうというのが、ミッションなんです。名刺にもうたってますが、“一次産業をかっこよくて、感動があって、稼げる3K産業に”というのが自分の使命だと思っています。では、そうするためにはどうしたらいいのか?いろいろ調べると日本の農業界が今危機的な状況にあるということが分かってきた。農家の高齢化や農家だけでは生活が成り立たない現状など、問題は山積みです。だったら、農家のこせがれを実家に帰すのがてっとり早いんじゃないかって思ったんです。だって実家に帰れば家賃も食費もタダ。土地もあるし、指導者はオヤジがやってくれる。しかも周りは小さなときから知っている人ばかり。農業をやるのに、こんなに恵まれている存在っていないんですよ。農家のこせがれを実家に帰すのが、日本の農家にとってインパクトがあり、ハードルも低い。それがスタートですね。


 そしてまた、ここの特徴であり、最大のいいところは、農業者だけのネットワークじゃないということ。結局農業者だけ集めても新しいことは生まれないんですね。ネットワークというゆるいつながり。だからそれぞれの地域でいろいろな出会いがあり、化学変化が起こり、おもしろい取り組みが行われる。自発性をうながし、何か実験的なことでもいいからやる。ここははじめの一歩を踏み出す場なんです。はじめの一歩を踏み出せば、たとえそれが失敗しても、次の一歩が踏み出せる。だから僕たちが全部提供するんじゃなくて、自分で考えて自分で行動する場所を作ってあげることが大事で、それがこのネットワークなんです。そこには、若くて元気な農業者がいますし、支援者もたくさん集まっています。マルシェや六本木農園のようなテストマーケティングの場所もあるので、全国各地の元気な農業者のチャレンジの場所になればいい。キラキラ輝いている若くて元気な農業者がいる。そして農業で生活ができて、幸せそうに頑張っているっていうのをイメージさせてくれる彼らの存在はこせがれにとってもすごく大きいものなんです。農家のこせがれが、胸をはって農家のこせがれだって言えるようになるのが、最初の成果だと思いますね」


農家のこせがれネットワーク2周年記念イベント


 自身も養豚農家の長男として生まれ、現在は家業を継ぎながら、同じような農家のこせがれや、それを応援する人々を集め「NPO法人農家のこせがれネットワーク」を設立した宮治氏に立ちあげの経緯やその役割を聞く。


 ネットワーク設立2周年を記念し、3月5日、6日に六本木でさまざまなイベントが開催された。マルシェへの参加や交流会、年次総会、分科会などプログラムが盛りだくさん。どの会場にも全国各地から若い農家、農家と交流をはかりたい生活者が多数参加。大盛況のイベントとなった。



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六本木農園で行われた交流会。20代〜30代の200名以上の参加者が全国から集まった。その模様はUSTREAMでも配信された(写真〈1〉)。アークヒルズ、カラヤン広場で開催されたマルシェに出店(写真〈2〉)。ワールドカフェで交流(写真〈3〉)。事業構想発表会第2部、「宮治勇輔講演会〜なぜ、宮治勇輔はこせがれネットワークを設立するに至ったのか〜」(写真〈4〉)



FarmingなAKBな人々

2011.03.14 Vol.501

AKB48 梅田彩佳さん 奥真奈美さん 小林香菜さん

“農業を楽しもう!”そんなファーミングの精神に賛同し、一緒に活動してくれている著名人にファーミング体験の感想や今後の展望を聞いてみた。

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目指せ野菜ソムリエ

 ファーミングに参加して、自然の中で体を動かすことが、とっても気持ちがいいなって実感しました。自分で野菜を植えて、収穫することを通して、食べ物一つひとつに感謝するようになりましたし、積極的に野菜を摂るようになりました。野菜ソムリエにも興味が出てきたので、真剣に勉強をしてみようかな(笑)。

 農業をすることって、自分が体験してみて、すごくいいことだと思ったので、どんどん広がっていけばいいなと思います。私も日々の生活の中で、農業や野菜について感じたことがあったら、つぶやいていきたいと思います。今年は、トマトとレタスとスイカを育ててみたいな。

(梅田彩佳)

ブログで農業の楽しさ広めたい

 初めて自分で育てた野菜を収穫して食べた時に、やっぱり愛着があったというか、愛情が違うなと思いました。農業がすごく身近に感じて、さすがに家で野菜は育てられませんけど、植物を家の中に飾ったり、育てるようになったりしました。旬の野菜とかも気になるようになったので、そういう野菜を育ててみたい!

 こういうお仕事をしているので、自分のブログとかでも、農業を体験したことや、感じたことを書いて、多くの人にその楽しさを伝えていきたいです。好きな野菜は、スイカ、トマト、白菜、カボチャ。育てて見たいのはスイカ!なぜ…って、なんか楽しそうじゃないですか?(笑)。

(小林香菜)

好きな野菜を育てたいな

 畑に行くまでは、農業って大変そうっていうイメージがあって、ちゃんとできるのかなって心配していました。農業どころか、土に触る機会もなかなかなかったので…。でもメンバーと一緒に、自分たちの畑作りをやって、またやりたい!っていう気持ちになりました。

 きゅうりとトマト、キャベツが好きなので、今度はそれを育ててみたいなとか、次はどんな野菜を植えるんだろうとか、考えたりして(笑)。チャンスがあったら、ぜひまたやりたいです。AKB48畑をもっともっと大きくしていきたいな。

(奥真奈美)

 

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