注目のALA(5-アミノレブリン酸)がカラダを健康にする

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ALAを解説する齋藤真嗣氏

 ALAサイエンスフォーラムが1日、最近注目を集めている「ALA(5-アミノレブリン酸)」の最新研究報告会をプレス向けに開催した。ALAとは、生命の誕生に関与したとされるアミノ酸で、生命活動を活性化させる働きがあるという。

 会場ではまず、齋藤真嗣氏(ニューヨーク州医師/腫瘍内科・感染症専門医)が、ALAの概要について説明。ALAがミトコンドリアの機能を強化させることで、アンチエイジング効果、体温を上げ、代謝を高めることが期待できるとした。さらに、がん予防の可能性についても言及した。


 引き続き、木戸康博氏(京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 教授)がALAのエネルギー代謝へ及ぼす影響についての最新研究を報告した。

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研究成果を報告する木戸康博氏

 ラットの研究では、酸素消費量が増え(酸素を使うことでエネルギーが消費されていることが分かる)、体温が上昇するなど、基礎代謝が向上することが知られている。今回は、健康な男性9名を被験者にALAの影響を研究。ラットと同様に酸素消費量が増え、体温が上昇しながら、血圧と心拍数には影響しないことを確認した。つまり、エネルギー代謝が高まるが、神経系には作用しないことが分かったのだ。
 日本人の基礎代謝は約35年前と比較すると、大幅に低下していることが分かっている。低下することで、免疫力が落ち、太りやすくなり、老化が進みやすくなる。ALAはこのようなことに効果があると推測できるとした。