なでしこジャパンに国民栄誉賞 沢らには都栄誉賞も

 東京都は17日、「なでしこジャパン」ことサッカー日本女子代表で都出身者と都内チーム所属の沢穂希選手ら4人に都栄誉賞と都民スポーツ大賞の表彰式を新宿区の都庁で行った。式典ではW杯表彰式を再現、約2300人が詰めかけた都民広場に金のテープの“ゴールドシャワー”が舞い、1カ月前の喜びを呼び戻した。

 両賞が贈られたのは、ほかに岩清水梓、丸山桂里奈、岩淵真奈の3選手。式典では石原慎太郎知事が「明るい夢と希望、活力を与えてくれてありがとう。都民の誇り」などと語りかけ、表彰状を授与。沢選手には「こういう“番長”が日本にほしい。あなた、総理大臣やりなさいよ」と話しかけた。

 9月からロンドン五輪に向けたアジア地区最終予選が始まることを受け、沢選手は「みんなで力を合わせて頑張り、ロンドン五輪でも金メダルを取る」と決意を語った。

 4選手は石原知事にサイン入りサッカーボールをプレゼントした。

 式典には都教育委員の川淵三郎日本サッカー協会名誉会長も駆けつけ、「ロンドン五輪予選にはどうしても勝ってほしい。なでしこはアジアのチームの強さを知っている。油断したり、甘く見たりすることはない」と語った。

 また18日午後には首相官邸で国民栄誉賞の授与式が行われた。同賞は19例目で、団体の受賞は初めて。政府は「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与える顕著な業績があった者」として、栄誉賞にふさわしいと判断した。副賞として、筆の生産地として有名な広島・熊野町で作られている、数万円相当の筆のセットが贈られた。