第三舞台が封印解除&解散公演

果たしてかつてのファンはチケットを入手することができるのか…

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左後方から高橋一生、山下裕子、小須田康人、筒井真理子、大高洋夫、主宰の鴻上尚史、筧利夫、長野里美

 演出家の鴻上尚史が主宰を務める劇団「第三舞台」の封印解除&解散公演『深呼吸する惑星』の製作発表会見が5日、都内で開かれ、鴻上ほかキャスト陣が勢揃いした。

 第三舞台は1981年に早稲田大学の演劇研究会で旗揚げ。スピード感あふれる台詞回しや場面転換、ギャグの応酬といった表層的な面白さに加え、現実の一歩前を行くストーリー、社会への鋭い風刺を含んだ作品性で、80年代から90年代にかけ絶大な支持を集めた劇団。2001年の20周年記念公演を期に、その活動を10年間封印していた。

 鴻上はその10年目を迎えるにあたり、2年ほど前から再開に向け動き出し、復活公演を行うことになったのだが、その過程で劇団員と話し合ううちに、「それぞれが次の新たなところに行くために解散したほうがいいだろう」という結論に至った。

 復活公演が発表された段階でかつてのファンからチケットの問い合わせが殺到。なかには10年前の封印公演以来、演劇を見ていないというファンもいるというが、鴻上は「10年を重ねてしまうほどのものでは…。あんまり過剰に期待しないで」と苦笑い。そして9月17日の一般発売に先駆け、すでに追加公演も決定するなど、チケットの入手が困難となることが予想され「明らかに席が足りなくて、10年待っていたのにチケットが取れない人も出るかもしれない。ケアしたいと思っているんですが…」とファンに対する気遣いを見せた。

 同公演は大阪、東京、福岡の全4会場で公演予定。東京では11月26日〜12月18日の新宿・紀伊國屋ホールと来年1月6日から9日の池袋・サンシャイン劇場で上演される。