エボルタくん鉄人になる。

WORLD CHALLENGE IV トライアスロン

パナソニックの「充電式エボルタ(単3形)」3本のみで動くロボット、エボルタくんが9月23日、「大磯ロングビーチ・ファミリートライアスロン大会」に出場、危なげなく完走した。10月24日(日本時間)には、ハワイ島で世界で最も過酷とされるトライアスロンコースに挑む。エボルタくんのチャレンジに世界が注目している。

10.24にハワイ島 アイアンマンレースに挑戦
前哨戦ファミリートライアスロンで健闘

SWIM

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小学生に負けず好調な滑り出し
エボルタくんがエントリーした小学校4年生のレースがスタート。最初こそ、元気に泳ぎだす小学生たちが立てる波にあおられていたが、力強いストロークで好調に泳ぎだした。ただ、「防水はしてあるが、湿気でセンサーが読み取りにくくなる」という課題が明らかに!


 前哨戦は、小さな子どもたちから大人までが参加するアットホームなレース。力走する子供たちとともに、エボルタくんも泳ぎ、ペダルを踏み、走った。

 今回のチャレンジのために登場したのは「スイム」「バイク」「ラン」に対応する3種のロボットだ。「あらゆる困難を乗り越えられるように開発してきた」(ロボットクリエイターの高橋智隆さん)という新しいエボルタくんは、子供たちに混じって大健闘。子供たちが立てる波に行く手を阻まれながらも確実なストロークで泳ぎ切り、バイクでは厳しい路面状態に悩まされながらもペダルを踏み続け、ランでは安定した走りで、大会に参加していた子供たちやその家族の視線をクギ付けにした。

 10月24日(日本時間)にハワイ島で挑戦するトライアスロンコース「Ironman」は、スイムが3.8キロ、バイクが180.2キロ、ランが42.2キロの総距離約230キロメートルに及ぶ。選りすぐりのトップアスリートしか出場できない鉄人レースを1週間で完走を目指す。

「課題も見つかったが、ハワイも大丈夫」と高橋さん。エボルタくんの新たな挑戦に大きな声援を送ろう。

BIKE

ph_feature0101.jpg ル・マンを彷彿とさせる力強い走り
路面状態が悪く慎重なコース選びが必要になった。想定時間を大幅にオーバーしてのフィニッシュだったが、しっかりと最後のランへつないだ。「エボルタくん頑張れ!」と声を掛けながら、子どもたちが3キロに及ぶコースを併走。途中「エボルタくんにガールフレンドを作ってあげたら」なんていう提案もあった。

RUN

ph_feature0102.jpg 東海道で鍛えた足腰で駆け抜ける!
ラストのランでは終始、危なげない走りを見せた。太陽が照りつけ、風にあおられながらも、プールサイドを抜けて高低差のある約1キロのコースへ。眼下に青い海を臨みながら、爽快なペースで駆け抜ける。ゴール前には、競技を終えた選手やその家族たちが大集結。エボルタくんには惜しみない拍手が送られた。


大磯で新たな課題も発見 それでも「ハワイは大丈夫」

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エボルタロボット開発者・高橋智隆氏
これまでスイム、バイク、ランで別々にテストを重ねてきましたが、三種を通すトライアスロン形式では今大会(大磯ロングビーチファミリートライアスロン大会)が初めてでした。スイムロボットのセンサーの読み取りや、バイクでの下りなど、新たな課題も見つかったので、10月24日からのチャレンジに向けて対策をしていきたいと思います。ハワイでも大変にはなると思いますが、大丈夫だと思います。

ハワイでの勇姿も生中継!!
evolta.jp

特設サイト(evolta.jp)では、ハワイ島でのチャレンジをUSTREAMで生中継するほか、高橋さんのインタビューやこれまでの会見などの様子をYouTubeで配信している。