サッカー五輪アジア最終予選で日本がシリアに快勝

 サッカーのロンドン五輪アジア最終予選のC組「U−22(22歳以下)日本代表vs U−22シリア代表」の一戦が27日、国立競技場で開催され、日本が2−1で勝利を収め、勝ち点9とし同組のトップに躍り出た。この最終予選はA〜Cの各組の1位が出場権を獲得。2位のチームはプレーオフに回る。2試合を終えた時点でシリアとは勝ち点6で並んでいたが、得失点差で後塵を拝していただけに、大きな1勝となった。

 日本は前半から圧倒的にボールをキープ。得意の細かいパス回しから再三シリア陣内にボールを運ぶがなかなかシュートを決めきれない。一方シリアはミドルレンジからのシュートで日本DF陣をヒヤリとさせる。嫌なムードが漂い始めた前半45分、右コーナーキックを得た日本はショートコーナーから扇原が上げたセンタリングをDF濱田が頭で合わせ先制点をあげた。

 このまま逃げ切りたい日本だったが、シリアは後半30分、一瞬譲り合った日本DF陣の間をスルリと抜け出したスマがゴール右隅に流し込み同点に追いついた。引き分けでは得失点差で2位となってしまう日本だったが、その後も攻めの姿勢は忘れない。後半41分、それまでも再三チャンスを作ってきた左サイドから比嘉がクロスを上げるとファーで待ち構えた大津が豪快なダイビングヘッドで合わせ2点目。粘るシリアを振り切った。

 年内の予選はこの試合で終了。来年2月のアウェーでのシリア戦を皮切りに五輪出場権をかけた最後の戦いが始まる。