亀田兄弟明暗分ける 興毅はV3、大毅は判定負け

 世界ボクシング協会(WBA)ダブルタイトルマッチ各12回戦が7日、大阪府立体育会館で行われた。バンタム級チャンピオンの亀田興毅(亀田)は同級12位のマリオ・マシアス(メキシコ)を4回2分4秒、KOで下し、3度目の防衛を果たした。

 亀田興は1、3回といずれも相手のガードをかいくぐって、強烈な左で相手の顔面をとらえてダウンを奪う。4回中盤にはコーナーでボディーの連打を浴びせると、マシアスは3度目のダウン。すでに立ち上がる気力は残っていなかった。KO防衛の亀田興だが、マシアスはランキング12位で世界初挑戦。打たれ弱く、とても歯応えのある挑戦者とはいえなかった。次戦は指名試合の可能性が高く、改めて真価を問われることになる。

 またスーパーフライ級王者テーパリット・ゴーキャットジム(タイ)に挑戦した同級1位の亀田大毅(亀田)は、0−3の判定で敗れフライ級に続く2階級制覇はならなかった。

 試合後、亀田大は「見た通り。やっぱりまあ、実力じゃないかな」と潔く完敗を認めた。