お正月の準備はアメ横で!

年末ムードが楽しめる

JR上野駅とJR御徒町駅間の高架下に伸びるアメヤ横町。食料品のほか、衣料品、生活用品の店がひしめき合う同商店街は、近隣の人だけではなく、日本各地から観光客が訪れるスポット。年末には、正月用品が揃うアメ横へ!

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 年末の風物詩となっているアメ横の大混雑。約400件の商店が連なる通りが人で埋め尽くされている様子は、毎年テレビなどで紹介されている。しかし、正月用の食品を買いに来る人でごった返しになることは分かっていても、毎年ここで買い物をしないと年末気分にならないという人も多く、正月準備には外せないスポットになっている。

 戦後の闇市が発端だというアメ横の名前の由来には諸説あり、アメリカ軍の払い下げを流通させていたため「アメリカ屋」と呼ばれていたという説と、当時貴重品だった砂糖を使った「飴屋」が多く集まっていたという説の2つが合わさったというのが、有力だ。

 現在は、魚介類や乾物を代表とする食品が多く扱われており、年末ともなると、魚屋にはお正月用の数の子などの加工品や鮭、マグロ、カニといった生鮮食品が安く並ぶ。

 夕方から夜にかけては、値引きやサービスをつけてくれる店が多くなり、混雑が激しくなるので、少しでも混雑を避けるには、8時ごろから午前中が狙い目。ただし、ラストスパートにかけての熱気と盛り上がりを体験するなら、夕方から夜がオススメ。年末気分が味わえるこの時期のアメ横、一度体験したら病みつきになるかも。

日本の食文化を伝える天然だし

 アメ横商店街の御徒町駅寄りにある「伊勢音(いせおと)」は、天然だしの専門店。安全性の高い国内産の鰹節、しいたけ、昆布、スルメ、干し貝柱、煮干しなど、伝統的な天然のだしが揃う。特に本枯鰹節は、通常3回しか行わないカビ付けの工程を7回繰り返した最高級品。水分を徹底的に除去しているので冷凍しても凍らないのが特徴だ。その本枯鰹節を削った「本枯削り節」は、家庭でも簡単に使える人気商品。

 これらの乾物は、保存がきくだけではなく、うまみと栄養が凝縮された健康食品。水でもどす、お湯を沸かしてだしをとるなど、ほんのひと手間で、豊富な栄養を吸収できる。味わいも優しい天然だしをお正月料理に使ってその味覚、日本の食文化の伝統にふれてみては?

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(1)鹿児島枕崎産の「本枯鰹節 本節」は計量販売なので、重さによって一本一本値段が違う (2)北海道日高産の天然最上昆布 (3)すべて素材から厳選した「きくらげ」、「ひじき」、「桜えび」、「田作り」 (4)ビタミンやミネラル、食物繊維さらにはコレステロールや血圧を下げる成分を豊富に含む「椎茸」は、特別厳選の超高級品「天白冬茹」など、用途に合わせて数種類。ほかに「干瓢」、「貝柱」、「数の子」なども販売
【伊勢音】台東区上野6-4-10(9〜18時30分、無休) http://www.iseoto.com/