ロンドン五輪男女マラソンの代表決定

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藤原新(Photo/AFLO)

 ロンドン五輪男女マラソン代表6人が12日、決まった。女子は1月の大阪国際を日本歴代9位の2時間23分23秒で制した重友梨佐(天満屋)、昨年11月の横浜国際優勝の木崎良子(ダイハツ)、名古屋ウィメンズで日本人トップの2位に入った尾崎好美(第一生命)で、天満屋からは五輪4大会連続で代表入り。

 男子は、2月の東京で日本歴代7位の2時間7分48秒をマークして日本勢トップの2位に入った藤原新(東京陸協)、びわ湖毎日4位の山本亮(佐川急便)、同5位の中本健太郎(安川電機)に決まり、6人全員が初代表となった。

 藤原は会見で「日の丸のパワーを信じている。ロンドンでそれを示したい」と語った。長距離王国のケニア、エチオピアが送り出す快速無双のランナーとどう渡り合うかが勝負の分かれ目。25~30キロを14分30秒で飛ばすことが必要になってくると踏む。「僕が(ハイペースに)付き合うかどうかは別として、想定した練習をしないと」とロンドンをしっかと見据えた。山本は代表発表の瞬間は、京都市内の佐川急便本社でテレビで見届け、中野剛監督とがっちり握手。「うれしいとともに身の引き締まる思い」と緊張した面持ちで話した。

 発表は自室のテレビを見て知ったという女子の重友は「遠い、遠い夢のような感じに思っていた。本当にうれしい」と語った。天満屋勢としては4大会連続の代表輩出となるが、武冨豊監督は「厳しいレースになると思うが、今度は失敗できないという気持ちがある。メダルを獲得できる一人になってほしい」と語った。