コンテンツとネットパワーで9万人超動員

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フードコートでは、アニメ『風の谷のナウシカ』にインスパイアされた「オームそば」が大人気だった

 人気動画配信サイト「ニコニコ動画」(5月1日から名称をniconicoに変更)の イベント「ニコニコ超会議」が4月28、29日、幕張メッセで開催され、9万2384人が来場。会場からの公式生放送を視聴したネット来場者数は347万人を超えた。  コンセプトは、「ニコニコ動画の世界をすべて(だいたい)を地上に再現する」。会場では、音楽ライブや、人気コンテンツである、ユーザーによる「歌ってみた」「踊ってみた」が行われ、ホリエモンと写真撮影ができるホリエモンブースも行列に。その裏では、政治やカルチャー、メディアの在り方などを議題にした討論も行われるなど、さまざまな企画が同時多発的に行われ、まさにコンテンツが噴出する「ニコニコ動画」そのものだった。  アーティストなどさまざまな著名人が参加したが、AKB48から原発問題まで幅広いトピックで討論や講演が行われた「言論コロシアム」は特に豪華だった。28日午後に行われた「クールジャパン作戦会議」には、枝野幸男経済産業大臣も来場。会場やインターネットを通じて寄せられた手厳しいコメントを拾い、「政治家では無理なこともある。こんなアイデアあるよとコメント寄せて」と呼びかけた。他にも、村上隆、田原総一朗らも出演した。  子どもから大人まで幅広い年齢層が来場、両日とも開場前には長い行列ができたほどの大盛況だったが、同サービスを運営するドワンゴの川上量生代表取締役会長は、「4~5億の赤字」とイベント内でポロリ。とはいえ、インターネットによる動員力の大きさを示した。