NODA・MAP新作に主演の妻夫木聡が「なんのこっちゃ分からない」

20120721a.JPG NODA・MAPの第17回公演『エッグ』の制作発表会見が20日、都内のホテルで行われ、作・演出・出演の野田秀樹、主演の妻夫木聡、深津絵里、仲村トオルら8人の出演者が顔を揃えた。
 今回の作品で描かれるのは20世紀の大衆を魅了した「スポーツ」と「音楽」の世界。NODA・MAPとしては初めての「スポーツ音楽劇」となる。
 野田のラブコールにこたえ、椎名林檎が劇中歌を担当。野田が作詞を手掛け、椎名が作曲、シンガーソングライター役の深津が歌をうたうということでも注目を集めそうだ。
 3つの時代をまたにかけ、スポーツの紀元に関わるお話が展開されるのだが、そのスポーツは「まだ誰も見たことのない、この世にないスポーツ」とのことで、観客も舞台を見るまでは頭の中で想像するしかない。
 野田は作品について「不可解にして愉快、爽快で若い、そして老獪な作品」と解説。常連の出演者も「なんのこっちゃ分からない」(妻夫木)、「何を準備していいかも分からない」(深津)、「奇っ怪」(橋爪功)と口にするなど、いつもの野田ワールドがさらにパワーアップされているようで、まさに「ここでしか」見られない作品となりそうだ。
 出演は他に橋爪功、秋山菜津子、大倉孝二、藤井隆。公演は9月5日から、改修された東京芸術劇場のプレイハウス(元中劇場)で上演。同劇場の柿落とし公演となる。