ノーマン・リーダス 『ウォーキング・デッド』でヒャッホー!

『ウォーキング・デッド』シーズン3
“ゾンビもの”という枠を超え、日本でもハマる人が続出しているサバイバルドラマ『ウォーキング・デッド』。ドラマで1、2を争う人気キャラクター、ダリルを演じるノーマン・リーダスが来日! 自分の役が“ゾンビ”にならないための秘策とは?

撮影・蔦野裕
「16歳くらいのころ母と一緒に富士山に登ったこともあるんだ。髪の毛が凍るくらいに寒くて“もうヤダ!”って嫌がってるところを母が面白がって撮った動画があるよ(笑)」と、懐かしそうに日本の思い出を語り始めてくれたノーマン。震災時に日本のために行動してくれたことについてお礼を言うと“日本は僕にとって特別な存在だから”と微笑んだ。

「母が仕事で日本に住んでた時期があって、僕もよく日本で過ごしてたんだ。昔、原宿にホコ天があったよね。あれが好きでよく見に行ったよ。いろんなバンドが演奏してたり、竹の子族だっけ、ロカビリーを踊ってたりしててさ。僕も中学校時代にパンクロックにハマってて自分がリードボーカルのバンドを組んでたんだ。さすがにリーゼントはしてないけど上げ底のブーツを履いたりしてたよ。若さって悲しいね(笑)」

 カルト的人気を誇るバイオレンスアクション『処刑人』シリーズで注目を集めたノーマンだが『ウォーキング・デッド』の大ヒットにより認知度が急上昇中。

「僕も最初からこれは素晴らしい作品になると確信してたよ。非日常的な世界なのに、人間ドラマにリアルさが漂ってた。ここまでの大ヒットになるとは想像してなかったけどね」

 ノーマンが演じるのは、主人公・リックが率いるグループの一員・ダリル。好戦的だが頼れる存在だ。

「どんな役でもいいからって言ったんだけど最初“もう空きがない”って言われてね。でもフランクが僕のことを知ってたみたいでオーディションをすることになった。ダリルの兄・メルルのセリフでね。その役はマイケル・ルーカーに決まってるはずだけど…と思っていたらフランクが電話をくれて“君のために役を作ったよ”って。ヒャッホー!(笑)」

 原作に無い役だったダリルだがシーズン3を迎えた今、無くてはならない人気キャラになっている。

「僕もそう思うよ(笑)。当初、台本のダリルは、ひどい人種差別主義者でクスリなんかもやってるような人物だった。でも僕は、ダリルはあんな兄と一緒に育ってこのまま行けば同じようにならざるを得ないんだけど実はそんな自分を恥じてもいる、という要素を入れたいと伝えたんだよ。兄との離別によって人間として成長していくダリルの姿を見せたいってね。リックたちと行動することになって、ダリルは生まれて初めて誰かに頼られる存在になることができた。自分の存在価値を初めて見出すことができたんだ。1人でも生きていけるスキルを持ったダリルが、1人では生きていけない仲間たちと一緒にいる理由はそこだと思う」

 ダリルが欠かすことのできないキャラとなった背景にはこんな秘策があった。

「例えばダリルの登場シーン、兄のメルルがリックたちに置き去りにされたことを知りダリルは怒り狂う。でも涙がにじんでしまい、それをぬぐうしぐさを入れたんだ。ダリルの人間味が伝わるようにね。他にも、仲間のキャロルがダリルの額にキスをしようとする場面では、反射的に身をすくめる演技を入れた。僕の中ではダリルは子供のころに虐待を受けて育ったというイメージなんだ。そういう小さな種を他にもいっぱいまいてるよ。それに脚本家が気づいて、それを伏線とした話を書いてもらえることもよくあるんだ」

 これならダリルがウォーカー(ゾンビ)の餌食となる可能性は低そうだが、そこは波乱万丈の物語。シーズン3ではノーマンがまいた種がドラマティックな展開を迎えるだけでなく、主要キャラの死や、仲間たちに絶体絶命の危機が起こるという。個人的にはダリルにロマンティックな展開を期待してるんだけど…と言うと「ハーシェル(老医師。男性)と“ブロークバック・ゾンビ・マウンテン”とか(笑)?」とおふざけモードオン。よもやそんな伏線をまいてないか、シーズン1から見直さないと…。
(本紙・秋吉布由子)
『ウォーキング・デッド』シーズン3
第1〜8話…FOXにて2月26日(火)から放送
第9話以降…FOXにて3月23日(土)から日本初放送
【FOX チャンネル 公式サイト】http://tv.foxjapan.comhttp://tv.foxjapan.com
【DVD】シーズン1&2 DVD&ブルーレイボックス セル・レンタル中
【DVD公式サイト】http://www.kadokawa-d.jp/lineup/walkingdead/http://www.kadokawa-d.jp/lineup/walkingdead/