“人”– PEOPLE アンジェリーナ・ジョリー 米女優

 米女優のアンジェリーナ・ジョリー(37)が乳がんの予防のため、両乳房を切除したと公表した。がんになる可能性が高い遺伝子変異が見つかったためという。

 アンジェリーナは5月14日付のニューヨーク・タイムズ紙に「私の医学的選択」という文を寄稿。その中で、検査を実施したところがん抑制遺伝子の一つ「BRCA1」に変異があり、乳がんにかかる確率が87%、卵巣がんは50%と指摘されたと明かした。そして2月上旬から約3カ月にわたり、乳頭を残しつつ乳腺を切除する手術や乳房再建手術を受けた結果、乳がんになる確率は5%以下まで低下したという。

 日本では乳がん未発症者に対する予防を目的とした乳房の切除・再建手術について、聖路加国際病院(東京都)が院内の倫理委員会で実施の承認を受けていたことが20日、分かった。聖路加国際病院によると、平成23年7月に院内の倫理委員会で乳房の予防的切除について承認。手術は遺伝性乳がんに関する遺伝子「BRCA1」か「BRCA2」に変異が見つかった人を対象としている。