AKB48選抜総選挙、指原まさかの1位に優子大爆笑

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 横浜の日産スタジアムで8日、「AKB48 32nd シングル選抜総選挙~夢は一人じゃ見られない~」が行われた。5回目となる今回は「立候補制度」を導入、また卒業生からの参加も受付、総勢246名が64位までの当選メンバーを決める戦いに挑んだ。2連覇を狙う大島優子と、昨年2位で、次世代エースと言われる渡辺麻友がそれを阻止するのかという戦いに注目が集まった今年の選挙だったが、結果は速報通り指原莉乃が1位になるという大波乱だった。


 2位に大島の名前が呼ばれると会場からどよめきが起こった。その瞬間、大島も何が起きたのかわからない様子でキョトンとしていたが、指原に敗れたことがわかると、意外にも大爆笑。スピーチでは「涙のひとつも出ない。お腹を抱えて笑う総選挙は初めてです。去年、私はこの場所で踏み台にして下さいといいましたが、ちょっと違った人だった(笑)。どんなコミカルなグループになるのか、もしくはアイドル、アイドルしたグループになるのかはわかりませんが、新しいAKB48をみなさんに見ていただくいい機会になると思います。私がセンターにならない方がいいんだろうなと思っていましたし、今は穏やかな気持ちです」とサバサバした様子。最後に名前が呼ばれた指原は「すごくびっくりして、涙が出てこない。口の中もパサパサで、そのくらい水分をもっていかれてます」と信じられないといった表情。しかし落ち着いてくると、「HKT48に移籍した時は、受け入れられるか考えて孤独だった。でも15万票という票をいただいて、私は孤独じゃないと感じられた。私がセンターになったらAKB48は壊れると言われているけど、絶対に壊しません。頑張ります」と次回のセンターとしての意欲を口にした。


 今年は、神7(セブン)の牙城が崩されるという大波乱も。第1回目から常に上位7位に入り、神7と言われていた総監督の高橋みなみと小嶋陽菜がそれぞれ8位、9位と順位を下げた。そしてその2人の代わりに神7入りしたのが、SKE48のツートップ松井玲奈(7位)と松井珠理奈(6位)。松井玲奈は「ファンの方が、神7崩しを一緒に頑張ろうって言ってくれていたので、それができてうれしいです」と言うと16歳の松井珠理奈は「今まではがむしゃらに走ってきたけど、16歳になってこれからどうしようかと不安になることもあった。でもこんなに多くの人に見守られていると思ったら安心した。1位を目指してもいいんだなと思ったし、48グループの先頭に立つ人になりたい」と、さらなる高みを目指すことを宣言。次世代エースとして今後のAKB48を背負っていく覚悟を感じさせた。

 意外な(?)結果に終わった総選挙だが、今回もサプライズ発表が飛び出した。SNH48とAKB48を兼任している宮澤佐江がSNH48の活動1本に絞ることを表明。「いつステージに立てるかわからないけど、格好悪い姿見せたくないからSNH48の1本でいく。今日駆けつけてくれてSNH48のメンバーの顔を見て、彼女たちと頑張りたいと思った。グループとしてはまだまだだけど、私が進化させたい」とキッパリ。会場からは暖かい拍手が送られた。

 そしてもうひとつの衝撃が篠田麻里子の突然の卒業宣言。昨年の総選挙では後輩たちに「上がいるから上がれないという人もいるけど、空くのを待っているだけなら、上にはいけない。私を潰すつもりできて」と激を入れた篠田だが「去年のスピーチのあと、たくさんの後輩が期待に応えようとするのがわかってすごくうれしかった。AKB48になって悔いはありません。後輩の勢いを見て、私も一歩踏み出すときだと、背中を押してもらった。席を譲るのも私らしいかなと思って」と挨拶し、「マリココール」が起こる中来月地元福岡で行われるコンサートで卒業することを発表した。