『VTJ 5th OSAKA』扇久保がフライ級トーナメント決勝進出

 ケージで行われる格闘技イベント『VTJ』の初の大阪での開催となる『VTJ 5th OSAKA』が6月28日、大阪のボディメーカーコロシアム第2競技場で開催された。

 この日はVTJフライ級トーナメントの準決勝2試合が行われ、第8代修斗世界フェザー級王者の扇久保博正がカナ・ハヤットと対戦。1R1分20秒、チョークスリーパーで一本勝ちした。グラウンドなら扇久保、スタンドならハヤットと予想された一戦。1回戦をハードな打撃戦で突破してきたハヤットの打撃を扇久保がどう攻略するかがポイントだったが、扇久保が元世界王者の貫禄を見せつけた。序盤からローで先制し、組みつくとリフトからテイクダウンし素早くバックに回りスリーパーで電光石火の一本勝ち。相手に何もさせなかった。扇久保はこの勝利でMVPを獲得。賞金100万円を手にした。

 準決勝のもう1試合は、現修斗世界バンタム級王者の神酒龍一とシーザー・スクラヴォスの一戦。スクラヴォスは1回戦で実力者のマモルをわずか88秒で仕留めてきた強豪。神酒は1Rから変則的な蹴りを交えたスクラヴォスに翻弄される。2R以降もタックルからテイクダウンを狙うも逆にフロントチョークを取られかけるなど試合は終始スクラヴォスのペース。結局0−3の判定で神酒は準決勝で姿を消した。

 10月4日の大田区総合体育館で扇久保vsスクラヴォスの決勝が行われる。

 メーンでは地元の石原夜叉坊が韓国のジョ・ジュンファンを2R3分24秒、ケージに詰めスタンド状態でパンチを連打し豪快なKO勝利。大会を締めくくった。