デザインを推した安藤忠雄氏は「本人の都合」で欠席

 2020年東京オリンピック・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場の事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)は7日、東京都内で有識者会議を開催した。

 新国立競技場の整備費が膨らんだことに批判が集まる中での開催で注目が集まったが、総工費2520億円となる整備計画案は了承された。JSCは特徴的な2本の巨大アーチのデザインを維持した難工事に伴い、基本設計時より整備費が765億円増えたことを明らかにした。完成後50年間の大規模改修費が1000億円以上になる試算も判明し、JSCの見通しの甘さが露呈した。

 会議には、20年大会の森喜朗組織委会長や東京都の舛添要一知事らが出席。委員の一人で新国立競技場のデザインを推した建築家の安藤忠雄氏は欠席した。

 安藤氏は新国立の総工費の上昇を招いた英国の女性建築家、ザハ・ハディド氏のデザインの採用を決めた審査委員会の委員長を務め、会議での発言が注目されていた。しかし、6日になって「本人の都合」(JSC広報担当者)で欠席した。

 会議では安藤氏の欠席について理由説明はなく、代読などによる意見表明もなかったため、報道陣が会議終了後、JSC幹部に詰め寄って事情説明を求める一幕もあった。