K-1甲子園 -55kg決勝は西京春馬vs椿原龍矢

 未来のK-1ファイターを目指す高校生による大会『K-1甲子園2015~高校生日本最強決定トーナメント~』とアマチュアファイターによる大会『第1回K-1 CHALLENGE全日本大会~アマチュア日本一決定オープントーナメント~』が15日、東京・後楽園ホールで開催された。
 K-1甲子園は今年は-55kgと-65kgの2階級でトーナメントが行われ、-55kgには18人、-65kgには17人がエントリーした。
 試合は2分1Rで行われ、ヘッドギアを着用する。
 この日は1回戦から準決勝までが行われ、決勝戦は11月21日に東京・代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2015」で行われる。
 -55kgにはすでにプロでも活躍中の西京春馬(東京あずさ第一高校・3年)が出場。初戦から危なげない内容で勝ち上がり、準決勝で森下翔陸を2-0の判定で破り、決勝に進出した。もう片方のブロックでは椿原龍矢(大阪府枚方なぎさ高校・1年)が再延長の末、2-1の判定で軍司泰斗(東京都立大山高校・2年生)を破り、決勝に進出した。
 -65kgでは篠原悠人(関西大学第一高校・2年)が初戦から圧倒的な強さを見せ、準決勝では森井洸介(大阪府立阪南高校・3年)を判定で下し、決勝進出。もう片方のブロックでは、昨年準優勝の佐野天馬(神奈川総合産業高校・3年)を準々決勝で破った近藤拳成(大阪府立西成高校・1年)が準決勝で小林隆馬(東京日の出高校・2年)を破り、決勝に進出した。

 アマ大会の「K-1 CHALLENGE」は昨年まではA・Bの2クラスで行われたのだが、今年はさらにCクラス、K-1ジュニア(中学生)、K-1キッズ(小学生)とカテゴリーを拡大。5kgごとに区切られた階級それぞれでワンデイトーナメントを行った。
 出場選手は下は6歳から上は45歳までと幅広くなり、K-1の一般への浸透が順調に進んでいることをうかがわせ、新生K-1発足時に前田憲作プロデューサーが掲げた「ジム展開があり、選手を育てるアマチュア大会があり、その上にプロのイベントがある」という理念を象徴する大会となった。
 またK-1のPR活動の強化のひとつとして設立された「芸能人K-1部」の試合が3試合行われ、女子BクラスにKrushガールズの才木玲佳、K-1ガールズの岡田ゆり子が出場。男子Bクラスのワンマッチでタレントの三宅克幸と吉田圭佑が対戦した。
 才木はハイブリッドテコンドー昇龍の園山実里と対戦。1ポイント先取したものの、その後立て続けに2ポイントを奪われ逆連負け。しかし小さな体に似合わぬ?大振りのフックで会場を沸かせた。
 岡田は同じくハイブリッドテコンドー昇龍の工藤美雪と対戦。ダウンした相手にパンチを見舞いかけるほどの闘争心を見せ、右ミドルキックとパンチで2ポイントを奪い勝利を収めた。
 三宅と吉田は前半は吉田が猛攻を仕掛け、あわやの場面を作ったものの、三宅は冷静にさばくと、後半スタミナが切れかけた吉田に多彩なキックで攻め込み2-0の判定で勝利を収めた。