日銀が初のマイナス金利導入

2016.1.22〜2016.2.4 NEWS HEADLINE<PHOTO OF THE WEEK>
(写真:ロイター/アフロ)

 日銀は1月29日の金融政策決定会合で、追加の金融緩和策として、お金を預けた民間銀行から手数料を取るマイナス金利の導入を初めて決定した。民間銀行が日銀の当座預金に預けている資金の一部に対し、2月16日からマイナス0.1%の金利を適用する。通常はお金を預けることで金利を受け取れるところを手数料を払うことになるため、銀行は日銀に預けず、貸し出しが増える効果が期待できる。

 黒田総裁は会合終了後の記者会見で、マイナス金利の狙いについて、貸出金利などの一段の低下を通じて、消費や投資の拡大を促すことにあると説明した。さらに「量・質・金利の3つの次元で緩和手段を駆使することで、さらに金融緩和を進める」とも述べ、今後もあらゆる手段を行使する考えを表明した。