試合の無い夜の“野球バー”にて。

上原浩治投手のサインボールなど店内・店外には野球人のお宝も

 球場に試合を見に行けない日、1人より誰かとテレビ観戦をしたい日、そして試合の無い退屈な日…そんなとき野球ファンのよりどころとなるのが、いわゆる“野球居酒屋”だ。行きつけの野球居酒屋を持たない者は、野球ファンの楽しみを半分しか知らない…と言われているとか、いないとか。日によってさまざまなスポーツ観戦で盛り上がるスポーツバーとはまた違う魅力が、野球居酒屋にはあるという。しかも、観戦していない時間に飲むのが、またいいのだという。その楽しみを求めて、試合の無いとある夜、目黒にある野球バー〈球音〉を訪れた。

 実はこちらのオーナーは350ものチームが参加する草野球リーグ〈Victoria〉を運営する根っからの野球人。「実は私も某チームでマネジャーをやっていたんですよ」と編集M。「古豪チームですよね。すごくいいピッチャーいますよね」と、早くもマニアックな話題で盛り上がる。店内のモニターで流れるのは、広島対日本ハムの練習試合。「大谷君かあ…すごいですよね。やっぱりメジャー行っちゃうんでしょうね」と、なぜか遠い目の編集M。「今は、才能ある選手が出るとすぐメジャーという話になりますからね。桑田のころは…」と、ひと昔前の球界ネタに始まって、最新の野球人ゴシップへ。あっちこっちへ飛びながらも話題はつきない。観戦中ではできない、のんびりとした野球談議もいいものだ。観戦中だと、つい激高しがちな野球ファンも「そうなのよ、本当はプロになるってだけでも相当にすごいことなのよ」と、画面の選手を見つめるそのまなざしも温か。

 この店がオープンしたのは昨年。
「これからシーズンが始まるので試合のある日の盛り上がりが楽しみですね。試合の無い日もJ-sportsを放送していますのでゆったり野球談議を楽しみたい方もお待ちしてます」とのこと。草野球からプロ野球ファンまでの居場所になりそう。

BAR球音
【時間】18〜24時 【住所】東京都 目黒区下目黒1-5-21 DKウエスト3 3F【Facebook】 https://m.facebook.com/baseballbarqon/

1.カウンター8席の落ち着いた店内。モニターでは注目の試合を放送 2.ゆったり焼酎を飲みながら、おでんをつつくのも良し(おでん各種150〜200円) 3.今週のお惣菜盛り合わせ(700円)