3・4「K-1 -65kg日本代表決定トーナメント」山崎が“3強”破り一気に−65kgの中心に立つ

①〈ゲーオvsグランダー〉組み付きが目立つ展開に… ②〈卜部vsウルフ〉K-1王者がまさかの判定負け ③〈上原vs訓-NORI-〉3度のダウンを奪って完勝 ④〈廣野vs小鉄〉初参戦の廣野、インパクト残せず(撮影・辰根東醐)

弘嵩まさかの判定負け 上原はヘビー級の凄み見せる

 トーナメント以外にもスーパーファイトに豪華なカードが並んだ。

 K-1-65kg王者のゲーオはマサロ・グランダーと対戦。パワーで勝るグランダーがプレッシャーをかけ距離を詰めるためどうしても組み合う展開が増え、頻繁にブレイクがかかる展開に。ゲーオは3Rに得意の左ハイキック、ミドル、カウンターの右フック、そして飛びヒザと畳み掛け、2-1の際どい判定ながら勝利を収めた。

 -60kg王者の卜部弘嵩はヨハネス・ウルフと対戦。空手をベースとするウルフの変則的な蹴りに最後まで対応できず、2-0でよもやの判定負けを喫した。ウルフは今回の勝利で9月に行われる世界トーナメントへの出場は確実で、弘嵩にとってはやっかいな相手が1人増えた格好となった。

 K-1初参戦となったヘビー級の上原誠と-70kgの廣野祐は好対照な結果となった。上原は訓-NORI-と対戦。開始15秒、左フックでいきなりダウンを奪うと40秒にも右左右とフックの3連打で再度ダウンを奪う。やや力んでしまった上原に訓が反撃するが、最後はやはり上原がオーバーハンドフックでで3度目のダウンを奪い、1R2分6秒でKO勝ち。上原は「これがヘビー級。当たったら終わっちゃうんです」とアピールした。

 小鉄と対戦した廣野はきっちり判定で勝利したものの、試合後、「こうしておけば勝てるということを選んでしまった」と反省のコメントを出した。

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