ZST旗揚げ記念大会で柏﨑が元GRACHAN王者・手塚にプロ初黒星

【写真上】判定の結果を聞きがっくりの柏﨑(左) 【写真下】下から三角絞めを狙う手塚(左)(撮影・蔦野裕)

 総合格闘技ZSTの旗揚げ14周年記念大会となる『ZST.54』(11月27日、東京・ディファ有明)のメーンで、ZSTバンタム級王者の柏﨑剛と元UFCファイターで元GRACHANバンタム級王者の手塚基伸が対戦。3-0の判定で手塚が勝利を収めた。


 2年続けてこの旗揚げ記念大会のメーンを務める柏﨑はデビュー以来17戦15勝2分の無敗の王者。フライ級王者の伊藤盛一郎とともにZSTを引っ張る存在だ。団体内では敵なしの状態で、今回自ら望んで他団体の強豪を迎え撃つことになった。


 柏﨑は1Rから何度もタックルからテイクダウンに成功しチャンスは作るのだが、手塚の巧みなディフェンスでなかなか決定機を作れない。逆に手塚は試合を通じ、ラウンド終盤にポジションを入れ替え攻撃のままラウンドを終えるなど、巧みな試合運び。


 柏﨑は2Rにはポジションの悪いところで投げを仕掛け逆にマウントを許すなどここぞというところでポイントを落としてしまう。最終3Rも序盤にニンジャチョークを取りかけるなど見せ場を作ったが、しのがれるとバックマウントを許し、最後はグラウンドで主導権を握られ反撃できないまま終了のゴングを聞いた。


 試合前の煽りVで「戦ってきた相手が違う」と話していた手塚だったが、キャリアの差を見せつけた勝利となった。


 手塚は試合後「20歳にしてあの強さなので、たぶんあと10年くらいしたらもっと怖い存在になってくると思う」と柏﨑を称えた。そしてZST実行委員会に対して「ZSTさん、この後どうします? この後の展開をどう作ろうかなと思っていたんですが、俺はこれで勝ち抜けさせてもらってもいいです。でも、展開を作れるようであれば、俺が他の良く知らない人たちをぶっ倒して行くので、それでストーリーを作っても良いかなと思っています」とアピールした。



時折迎えたピンチも勢いで圧倒した平(左)(撮影・蔦野裕)

 セミファイナルで行われた「第二代ライト級王者決定トーナメント決勝戦」は平信一が藤巻優を2R4分58秒、レフェリーストップによるTKOで破り、王座に就いた。


 平は1R開始のゴングと同時に飛びヒザで突っ込むなど、とにかく前へ前へと攻め込んでいく。藤巻はその攻めを冷静に受け止めグラウンドに持ち込むとチョークスリーパーを決めるが、平はなんとかしのぎスタンドに戻すとまたタックルで突進しテイクダウンに成功。下からヒールを取られかかるが、その勢いは衰えない。


 2Rもタックルで突進する平。藤巻は冷静に対処し逆にテイクダウンを奪うが、平は下から体勢を入れ替え、バックからサイドをキープ。藤巻の左腕を足で殺した状態でパウンドを連打。藤巻の動きが止まったところでレフェリーが試合を止めた。



【写真左】GT(グラップリング)ルールで行われた伊藤盛一郎vs上田卓央の一戦はめまぐるしく攻守が入れ替わる展開に。ともに決められずドローに 【写真右】フライ級の新星・竿本は危なげない内容で判定勝利(撮影・蔦野裕)