1.27「Krush.84」-70㎏王者ピケオー「ダウンをとられてスイッチが入った」

 1月27日(土)後楽園ホール(東京・後楽園)で行われた「Krush.84」の一夜明け記者会見が都内の会場で開催された。

 セミファイナルで元王者の中島弘貴と対戦し、判定で勝利した神保克哉は、試合前の会見で「テーマは“オヤジ狩り”」と発言したことに対し「狩りきれなかった部分があったので、そこは反省点です」と言い「攻撃も耐えられる範囲だったので、今思うと倒せてたんじゃないかな」と振り返った。その上で「海外の選手ともどんどん戦っていきたいので、オファーがきたらうれしい。そののちにピケオーも倒したいですね」と現在-70㎏のベルトを持っているピケオーを意識したコメント。同席した宮田プロデューサーは「-70㎏は欧米や中国から試合オファーがくる階級なので、そういうところで経験させるのはすごくいいことだと思う。どんどん売り込んでいきたい選手の一人になった。パスポート持ってるの? ビジュアルもインパクトのある写真をもっと撮りましょう」と外国人選手との試合を積極的に受けることを約束した。

 メインイベントの-70㎏タイトルマッチは王者ジョーダン・ピケオーが挑戦者・山内佑太郎にKO勝利。3度目の防衛に成功した。ピケオーは「試合そのものは簡単なものだった。スパーリングのような環境で、特にハードなものではなかった」と対戦を振り返った。しかし、1Rに山内から最初にダウンをとられた事について質問されると「山内選手の動きに合わせて自分もスイッチしたタイミングで前蹴りが当たって倒れた。ダウンというよりスリップという認識だったが、カウントが始まってしまった。自分としてはスリップだと思っている」とダウンは取られていないとコメントしつつ「今回の相手はかなり年上なので、会長から簡単にいけという指示があった。その流れで試合を運んでいたが、ダウンがきっかけでスイッチが入り、会長から作戦変更でダウンを奪えと言われたので、スパーリングセッションじゃなくて、本気モードに変わった」とダウンがきっかけで試合運びを変えたことを明かした。今後については「できるだけたくさん試合をしたい。2017年はKrushの防衛戦を1回しかしていないが、今年は2~3回はしたい。K-1に関しては-70㎏でも-67.5㎏でも構わないので、チャンピオンになりたい」と新しい階級へのチャレンジにも意欲をみせた。