王者・佐々木にゴンナパーが挑戦【4・22 Krush】

タイトルを争う佐々木(左)とゴンナパー

佐々木は「意外といけるんじゃないか」
「Krush.87」(4月22日、東京・後楽園ホール)の対戦カード発表会見が2月13日に都内で開催された。

 前日の「Krush.85」で行われた「Krush−63kg次期挑戦者決定戦」で勝利を収めたゴンナパー・ウィラサクレックが王者・佐々木大蔵に挑戦するタイトルマッチが発表された。

 ゴンナパーは前日の試合について「石田選手は十分やったと思う。パンチは強かったが、まだ自分に戦いを挑めるようなレベルではなかったと思う。相手が変わったことについてはもともとの瑠輝也選手と戦ったらもう少し熱い試合ができたと思うので、その点はもったいなかったと思う。しかし自分がやることは全力で試合をすることだと思うので気持ちが落ちたということはなかった」と振り返った。

 佐々木は「リング下で見ていた。純粋に強いと思ったが、正直なところ自分が想像していたよりは“意外といけるんじゃないか”と思った。でも過去やってきた相手の中でも一番強いんじゃないかとは思う。なので恐ろしさもあるが、楽しみで仕方がない。4月22日には一番強い状態が見せられるんじゃないかと思う」

 ゴンナパーは「タイトル戦ということでうれしい気持ちがある。この日が来るのを待っていた。佐々木選手は速い選手だと思うが自分が全力で練習すれば勝てる相手だと思っている」と話した。そして佐々木の「意外といけるかも」という発言には「試してみるといいと思う。本当にそれができるかどうか」と話した。

 佐々木は「チャンピオンは僕なので、このベルトは僕のもの。ゴンナパー選手の高くて厚い壁になります。KREST勢が3連敗しているので、そこを僕が阻止する。それがテーマ」と話した。

林健太

林は「ゴンナパーとは今年はまだ早いかな?」
 この会見の前に行われた一夜明け会見には「-63kgFight」で泰斗を1RKOで破った林健太が出席。

 林はゴンナパーと昨年11月に戦いKOで敗れているのだが「ゴンナパー選手にあんなやられ方をして、自分自身へこんだし応援してくれていた人たちも同じようにへこませてしまったので、なんとかKOで勝って、まだまだいけるということをアピールできてよかった」と試合を振り返った。

 ここでゴンナパーへのリベンジを宣言するかと思いきや「自分の中ではゴンナパー選手に今年中に挑戦する、やり返すと言ったので、ゴンナパー選手までの試合を一つ一つしっかりKOで勝っていってアピールしようと決めていたが、昨日のゴンナパー選手の勝ち方を見ると“ちょっと今年はまだ早いかな?”と思い始めてきた(笑)。とにかく課せられた試合は全部KOで勝っていきたい」とトーンダウン。「まず大蔵君に勝ってもらって…。大蔵君が負けてしまったとしても、昨日までだったら“今年中に速攻でやったろう”と思ったんですけど、昨日の勝ち方を見たら、ぎりぎり来年でも大丈夫です(笑)」と笑わせた。

3月大会で対戦する椿原(左)と玖村(右)

3・10「Krush.86」で椿原vs玖村
 この日は合わせて「Krush.86」(3月10日、東京・後楽園ホール)の追加対戦カードも発表された。

「K-1甲子園2017-55kg王者」で、昨年はKrush王者である軍司泰斗、西京春馬に勝利を収めた椿原龍矢が参戦。玖村将史と対戦する。

 玖村は現在、K-1ジム五反田チームキングスに所属しているが、出身は大阪。2人は同時期に大阪で活動していたのだが、玖村は「多分同じ試合に出ていると思う。名前は聞いたことがある。印象はkrushのチャンピオンの軍司選手と西京選手に勝っているので、勝ったらおいしいかなと思う」、椿原は「昔から有名だったから名前は知っていたが、試合を見る機会はなかった。前回のKrushで初めて試合を見させてもらったが、すぐに勝ってしまって、めっちゃ強いな、と思った」とそれぞれ話した。

 また玖村が「調子はばっちり。左フックが得意なので、左フックで倒してやろうと思っている」と言えば、椿原は「左フックが来るんだったら右のガードは上げとこうかなと思う」と切り返す。

 55kg戦線に大きな影響を及ぼしそうなこのカード。玖村は「この試合に勝ったらタイトル戦を組んでもらえると思うので、しっかりインパクトを残して勝って、みんなに寺戸選手との試合を見たいと思われるような勝ち方をしたい」と話した。

 また椿原は「今まで出ていたKの試合はリベンジ戦ばかりで、相手の得意な分野でどうしても勝ちたいと思って、そういう練習をしてきたが、今回は自分がやりたいように戦ってガンガンいきたい」と話した。