Vol.35 小野塚勇人(劇団EXILE)インタビューシリーズ【 LDH バトン ~夢~】

 EXILE、三代目J Soul Brothers、E-girlsなどが所属するLDH JAPANは、音楽やダンスだけでなく、映画やお芝居、アパレルや飲食など、さまざまなプロジェクトを通じて「Love, Dream, Happiness」のメッセージを届けます。【LDH バトン】では、LDHに所属するアーティストやタレント、アスリートたちに、Dream(夢)について聞いていきます。

 今回は、劇団EXILEのメンバー総出演の映画『jam』が公開されたばかりの小野塚勇人さんに夢を叶えるヒントを聞いてきました。

「本気でプロサッカー選手になろうと思っていた」

――子どものころ、どんな夢を持っていましたか?

仮面ライダーだったので……叶いましたね(笑)。『仮面ライダー アギト』を見たのがきっかけで、年中ぐらいのときだったのかな、アギトに、仮面ライダーになりたいって書いてました。その次がプロサッカー選手。本当になろうと思ったし、真剣にやって、行きたかった市立船橋(サッカーの強豪校)にサッカー推薦で入りました……途中で辞めてしまったけど。

――仮面ライダーになりたかったころは、小野塚さんはどんな子どもでしたか?

ずっと外で遊んでました。「もう、中に入りなさい」と言われてもずっと遊んでいたんで、「じゃあ、外で遊んでなさい!」と鍵を閉められたりして。そうなると、泣いてしまう子が多い中で、僕はそのまんま受け取って「いいの!?」って遊んでました。

――プロサッカー選手を目指すなかで、俳優に興味を持つようになったきっかけは?

最初は、よくある地元あるあるです。友達とカラオケに行って、もともと好きだったEXILEさんを歌ったりすると、うまいうまいと言われて。それで……意識しはじめてしまったんです、ちょっと恥ずかしいですけど(笑)。その頃は、TAKAHIROさんがVOCAL BATTLE AUDITIONに挑んでいるころで、そのあとにはオカザイルがあって、あの歓声がすごいなあ、なんて華やかな世界なんだろうと思ってました。

――そこから本気になるまでには、もう一つステップが必要な気がしますが……。サッカー選手という夢があって強豪校にも進んでいたわけですし。

高校に入ってから、どこかサッカーへの熱が冷めちゃった自分がいたんです。全国レベルの人たちが集まっていたし、練習もきついし。本気でプロを目指していたけど本当に行けるのかなって迷いが生まれたというか、弱みを見せた自分がいたのかな。逃げみたいな。卒業したら歌手目指すかと思って、それなら今行っちゃうかと。サッカーを辞めて、EXPGに入りました。

――お話を聞く限りでは、最初は、俳優ではなく歌だったんですね。

そうですね。EXPGでは歌のレッスンをしていました。オーディションも受けました。三代目 J Soul Brothersさんも、GENERATIONSさんも。でも、落ちて落ちての繰り返し。そんな時に先生に言われたんです。「まだ17~8歳だし、歌だけに固執して選択肢を狭めないほうがいい。演技のレッスンとかも受けてみたらどうだ」って。福山雅治さんも、演技をするし歌も歌う。それはそうだなあって。そんなふうに考えていた時に劇団EXILEの舞台のオーディションがあったんです。ここは一回、歌のことは横に置いて、自分は俳優をやるんだという気持ちで本気でやってみようと。それがきっかけで劇団EXILEに入ることができました。そこから少しずつ、お芝居の楽しさを知ってきた感じです。

――今、夢はかなったという感覚はありますか?

ありますね。サッカー選手から歌、そして今は俳優になりましたけど。俳優であるということに誇りを持っています。俳優になってからのほうが創作意欲が湧いているのを感じますし、演じていても楽しさを覚えるので。

1 2>>>