関鉄矢がネオブラ覇者・鈴木琢仁に貫禄の勝利【1・27 ZST】

撮影・小林郁人

 総合格闘技ZSTが、今年初となる大会「ZST.63」(1月27日、東京・新宿FACE)を開催、9試合が行われた。

 第一試合は「打倒ボブ・サップ」を掲げる平信一がいきなり第一試合から登場。昨年、10月のZSTライト級タイトルマッチで、小金翔に破れベルトを奪われ、再起戦となる今回、自ら第一試合を志願したという。

 対戦相手は、「女王陛下のMMA」のキャッチフレーズを持つ英国のベン・ブッカン。終始攻め続けた平井が判定の末、勝利した。

 試合後平井はマイクを握ると「ファンのみなさん、明けましておめでとうございます」と挨拶。「5月に、ZSTライト級のグランプリとかどうですか? ワンデートーナメントどうですか?」と観客に問いかけ「1日で俺が全員倒す」とトーナメントの開催を関係者にアピールした。

撮影・小林郁人

 メインイベントは第4代ZSTフェザー級王者の関鉄矢と、パンクラス・ネオブラッド・トーナメント’16フェザー級優勝の鈴木琢仁が対戦。

 打撃でも定評のある両者だが、1Rは打ち合いからスタート。すぐに鈴木はタックルで攻めるも、関はなんとかしのぎ逆にパンチで応戦。

 2Rは、関の右左のストレートがヒットし始め、終盤は左のハイキックが入って、我慢できず鈴木が転倒。そこから一気に決めたかった関だが、ゴングが鳴り終了。

 3Rも関のパンチから始まり、最後はパウンドを連打して、レフェリーストップとなり、関がTKO勝ちを収めた。

 試合後関は「ZSTはステップアップの場所じゃありません。本気でこのベルトを取るやつだけ上がってきてください」とアピールした。

撮影・小林郁人

 また、全試合終了後、ZST実行委員会の勝村周一朗氏がリングに上がり「バンタム級のトーナメントをやろうと思っていたんですが、はっきり言って今日の内容じゃ難しいなと思っています。あの柏崎剛が返上したベルトなので、今日の試合を見ていて、ちょっとどうかなと。また、フライ級のチャンピオンの竿本(樹生)もチャレンジャーを求めてこの会場に来ていますが、がっかりしているんじゃないかと思います」と厳しいコメント。しかし「今日はチャンピオンの関と平がすごく良かったので、ライト級グランプリ、1日5試合の平5番勝負ができたら(笑)」とワンデートーナメントを求める平の直訴に答え、関には「今日は本当に良かったので、強い相手を用意するのがこちらの仕事だと思う」と言葉をかけた。最後は「一本勝ちする選手を見習って、5月の大会を盛り上げていきましょう」と全選手に呼びかけた。

すべての試合結果

◆第1試合 ZSTルール ライト級5分2R
●ベン・ブンカンVS平信一○
判定3-0

◆第2試合 ZSTルール フェザー級5分2R
○直斗VS木下尚祐●
一本 1R2分46秒(裸絞め)

◆第3試合 ZSTルール フェザー5分2R
○渡部拳士郎VS山本空良
判定3-0

◆第4試合 ZSTルール フライ級5分2R
●田丸慶輔VS己吏人○
一本 1R3分4秒(腕ひしぎ十字固め)

◆第5試合 ZSTルール バンタム級5分2R
○金井塚信之VS諏訪部哲平●
判定 3-0

◆第6試合 ZSTルール フライ級5分2R
○上田貴央VS勅使河原稜汰●
判定 3-0

◆第7試合 ZSTルール フライ級5分2
●小林優VSジョン・ウォンニ○
判定 3-0

◆セミファイナル 第8試合 ZSTルール バンタム級5分2R
○清水俊裕VS上田直毅●
判定 3-0

◆ファイナル 第9試合 ZSTルール フェザー級5分3R 
○関鉄矢VS鈴木琢仁●
TKO 3R2分5秒(レフェリーストップ)