海老蔵と三宅健の六本木歌舞伎『羅生門』22日開幕! 海老蔵「三宅健を見て」



 市川海老蔵と三宅健(V6)による「六本木歌舞伎第三弾『羅生門』」製作発表会見が4日、都内で行われ、海老蔵と三宅、そして演出を担当する映画監督の三池崇史が登壇した。

 海老蔵と三池がタッグを組んで展開している六本木歌舞伎の第3弾。『羅生門』は芥川龍之介による同名の小説が原作で、生きるための悪、人間のエゴイズムを描いている本作を、歌舞伎で表現する。



 本作で歌舞伎に初挑戦する三宅は「人生のなかで歌舞伎に出演させていただくことになるとは考えもしなかった。海老蔵さんは小さい時からお稽古事を始められて修練してきた歌舞伎役者さん。そんな方と、ずぶの素人の私が同じ舞台に立たせてもらえることは生涯のうちで一度あるかないかのことだと思っている。これが最初で最後……そのぐらいの捨て身で、無我夢中の境地で稽古に挑みたい。これをきっかけに、ジャニーズファンの方に、本物の歌舞伎というものに触れてもらえるのは素敵なこと。ぜひいろいろな方に見ていただきたい」と、話した。

 海老蔵と三宅は初共演。お互いの第一印象を聞かれると「デビューの時に(V6のなかで)一番格好いいなと思ったのは三宅さんだった。モテるだろうなって」としたうえで、「共演するということを聞いてから人から聞いて、みなさんの評価が高いんです。だからやはり、私の印象はモテるんだろうなって」。三宅は「いや、大変恐縮です。ありがとうございます」と、下を向いた。三宅は海老蔵のドキュメンタリーを毎年欠かさず見ているといい、「テレビの中の歌舞伎役者の方。常に鍛えていてストイックというイメージ」と、話した。


 それぞれの役どころについて聞かれると、海老蔵は老婆をはじめ、今のところ4役の予定。六本木歌舞伎では恒例になりつつある市川海老蔵という役も。「演じ方が難しい。市川海老蔵を演じることに一生懸命、全精力でやっていきたい」。

 三宅は、下人と右源太。「右も左も、何者か分からないような状況で歌舞伎に出演させていただくことになるので、下人というのも何者であるか分からない。今の自分の境遇と似ているのかなと思う。『羅生門』は、いつ読むか、どんな時に読むかによって、訴えかけてくるものが変わる小説。読む側の人間が作品が何を伝えたいのかと思ってしまう小説。その核となるものを稽古の中で見つけていきたい」と、意気込んだ。

 製作発表の翌日から本格的な稽古が始まるとのこと。演出を担当する三池は、「初日に向けてヒリヒリした日々を楽しく過ごしているという状況(笑)」とあいさつ。「和服を着させていただいたり、この空間を含めて、普段映画では味わえない経験を、海老蔵さんと、三宅健さんと、芥川龍之介さんと、同じ時間を過ごせることを幸せに感じている」と、緊張気味に話した。


 海老蔵も「芥川龍之介さんの作品に挑むこと、三宅さんとご一緒すること、三池監督とまたご一緒するということは、普段我々歌舞伎をやっているものとして、自分が気づいていないようなことに気づけるような時間を稽古の時間で過ごして、初日を迎えるにあたって、それが具現化して、多くの方に何かを感じていただける作品になるのではないかと感じている。歌舞伎、芥川龍之介さん、三池さん、三宅さんの魅力を多くの方々にも見ていただきたい」。

 見どころを聞かれると、「基本的に三宅健を見ていればいい。三宅健さんという人を見ていて歌舞伎ってこういうふうにやるんだなと興味を持ってくれればいい」と、海老蔵。三宅は「…ダメでしょ、海老蔵さん見ないと」と恐縮していた。

『羅生門』は、2月22日から3月10日まで、EXシアター六本木、3月13~17日までがオリックス劇場(大阪)、3月21~24日はわわくわくホリデーホール(札幌市民ホールで開催。