境界がゆらぐとき。境界を越えるとき。塚原琢哉写真展「国境 ポーランド国境を越えた国の日常」

撮影・塚原琢哉「国境」より 2016(カリニングラード) ©Takuya Tsukahara
 人々をとりまく歴史や文化、自然などをテーマに、現代人に問いかける鋭い視点を持って国内外で取材・撮影を行う写真家・塚原琢哉の写真展。

 1972年に初めてポーランドを訪れて以来、度々同地で撮影や展覧会を行い、ポーランドを中心に数々のマリアイコンを調査し、撮影した『マリア幻想』シリーズを手掛けるなど、ポーランドとの深い絆を持つ塚原。冷戦後、政治情勢が大きく変化した東欧に足を運び、ときに行き来が困難な国境の旅を続け、22年間で撮り溜めた作品約160点を展示する。

 1989年、ポーランドでカトリックと連帯が1つになって黒いマドンナのミサに巡礼し民主化を求める姿、共産主義体制を維持するベラルーシの街に立つレーニン像、カリニングラード港に第二次世界大戦の戦勝記念碑として係留されている潜水艦、世界中から訪れるカトリックの巡礼者たちが積み上げた十字架が凍り付く極寒のリトアニア、カウナス。冷戦終結後に廃墟となった、オストラバの重工業地帯にたたずむ、冷戦中ソビエトの管理下に置かれていた化学工場跡…。

 ポーランドを取り巻く冷戦後の国境を越え、7カ国を取材してとらえた東欧の歴史の記憶と人々の姿とは。
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