初の女子トーナメントは「TEAM 10th Planet」が優勝【4・7 QUINTET】

がっくりと肩を落とす湯浅(中)を気遣う杉内(左)(撮影・蔦野裕)
湯浅は試合後、涙を流しながらメンバーに感謝

 試合後の会見で湯浅は「1試合目はサラ選手と美憂選手と試合ができたことが良かった。皆さんも楽しみにしてくれていたところだと思うので。自分の形に持ち込めてフィニッシュできたのはすごく良かったと思う。2回戦に関してはオーダーをずっとみんなで読んでいて、誰が来るのか、誰が引き分けて誰が取るのか。決勝は私と市川さんのどちらかが取れれば勝てると思っていたが、ガンドラム選手のディフェンス力がすごかった。他の選手もディフェンスの速さがすごかった。作られてしまうと柔術もグラップリングも極めまで一気に行ってしまうので、そこをさせないというのがエディ・ブラボーの弟子だなと感じた」と試合を振り返った。

 そして「決勝戦もみんないつもだったらあきらめているようなところも、みんな私のためにすごく練習してくれて…。みんな頑張ってくれて、本当に感謝しかない…ありがとうございます」と涙を流しながらメンバーに感謝の気持ちを伝えた。

 これを受け澤田は「今回の大会に向けては湯浅さんがいて、メンバーのみんながいて、監督の沢田さんがいて、セコンドについてくれた山田さんがいて、みんながいてくれたからこそみんなここまで頑張れて、決勝でも接戦になったんじゃないかと思う。今回、出場できて本当に良かったと思う」と話した。

 またチーム戦という試合形式について湯浅は「私が心が折れそうになってもみんなが“リカちゃんのために頑張る”と言ってくれたから立ち止まらないで練習もできた。プレッシャーとかいろいろな人にいろいろなことを言われる中で支えてくれたのはチームのみんなだったりジムのみんなだった。いろいろなところからたくさん声をかけてただいて、本当にここまでこれたと思う」と再び涙を流した。しかし「今日は反省もしっかりして立ち止まらずに、5月も6月も試合があるので気持ちを切り替えてまた練習をしっかりやります」と最後は笑顔を見せた。
「QUINTET FIGHT NIGHT3 in TOKYO -Female Open Team Championship 2019-」(4月7日、東京・アリーナ立川立飛)
◆第1試合
「TEAM 10th Planet」vs「TEAM DEEP JEWELS」
△先鋒・リズ・カームーシュ(8分ドロー)先鋒・KINGレイナ△
△次鋒・グレース・ガンドラム(8分ドロー)次鋒・青野ひかる△
◯中堅・エルバイラ・カルピネン(25秒、アンクルロック)中堅・奈部ゆかり●
◯エルバイラ・カルピネン(3分26秒、腕十字固め)副将・前澤智●
◯エルバイラ・カルピネン(3分58秒、スリーパーホールド)大将・富松恵美●

◆第2試合
「BJJ KUNOICHI」vs「TEAM Sun Chlorella」
◯先鋒・杉内由紀(58秒、腕十字固め)先鋒・池本美憂●
◯杉内由紀(41秒、腕十字固め)次鋒・杉本 恵●
◯杉内由紀(49秒、腕ひしぎ三角固め)中堅・長野美香●
●杉内由紀(26秒、ギロチンチョーク)副将・サラ・マクマン◯
●次鋒・澤田明子(1分20秒、肩固め)サラ・マクマン◯
◯中堅・湯浅麗歌子(1分57秒、腕十字固め)サラ・マクマン●
◯湯浅麗歌子(6分18秒、腕十字固め)大将・山本美憂●

◆第3試合 Special Single match/8分
◯出花崇太郎(7分28秒、腕十字固め)ホブソン・タンノ●

◆第4試合 Special Single match/8分
◯世羅智茂(6分28秒、三角絞め)渡部修斗●

◆第5試合
「TEAM 10th Planet」vs「BJJ KUNOICHI」
△リラ・スマジャ-クルス(8分ドロー)越後伊織△
△ファビアナ・ジョージ(8分ドロー)市川奈々美△
△エルバイラ・カルピネン(4分ドロー)杉内由紀△
△グレース・ガンドラム(8分ドロー)湯浅麗歌子△
△リズ・カームーシュ(4分ドロー)澤田明子△
※大将戦がドローのため判定に。大将戦、チームの指導の数が同数のため大将戦のジャッジ3人による判定が行われ、TEAM 10th Planetの勝利となった。
<<< 1 2 3 4 5