鈴木福「仮面ライダー演じたい」。子役時代の経験から見たショートフィルムの魅力とは?

SSFF & ASIA代表・別所哲也
 冒頭、映画祭の代表である俳優・別所哲也は「今日は映像の未来地図だと思って披露させていただければ」と意気込みを語った。ブランデッドムービーをはじめ、ショートフィルムは「子役」の活躍も重要な役割だとし、この日は俳優の鈴木福も応援に駆けつけた。鈴木は「ショートフィルムにはこれまで何度か出演させていただいた。作品数が多いので、人数が多い子役が、学べる場所が増えるのはいいと思う。テレビや映画に出たいという夢を叶えられる場所」と子役経験者の視点からショートフィルムの魅力を語った。

 今後挑戦してみたい役柄について聞かれると、「小さいころから仮面ライダーが大好きなので、ヒーロー役をやってみたい。あとは、職人さんや音楽家の役をしてみたい。いろいろな職業を経験できるのはこの仕事の魅力ですよね」と目を輝かせた。別所も「子役たちのみずみずしい表現は勉強になる。子役の成長とともに、ショートフィルムが新しい成長の分野になるんじゃないか」と語った。
「上田家の食卓」の出演者らが作品をアピール
 この日は、最新のブランデッドムービーも上映。カンヌ国際映画祭へのノミネート経験もある平林勇監督のオリジナルムービー『上田家の食卓』のプレミア発表イベントが行われ、出演者の女優・MEGUMIらが登壇した。

 物語の冒頭、MEGUMIふんする母親が植物に体を巻かれながら、草を食べるという驚きのシーンで始まる本作。MEGUMIは「草を食べるということは初めて。後にも先にもこんな経験ないだろうなと思いました」とユニークなシーンを振り返った。平林監督も「インターネット動画の世界は、つかみが大事。どうしたら最後まで見ていただけるかなと思って」と作品のねらいを語った。

 本作に出演した9歳の子役・木村皐誠のかわいらしい一面も。子役の先輩である鈴木と一緒に登壇した木村は「福くんはすごい人。僕の憧れの人」とラブコール。これには鈴木も「うれしいです。僕も9歳に頃にいろいろな役をやらせていただいた。楽しくいろいろなことに挑戦して」とエールを贈った。
授賞式と共に行われたトークセッション
 また、優れたブランデッドムービーに贈られる表彰式も開催。最もシネマチックな作品に贈られる「SUNRISE CineAD Award」には「The Party Bus 好きだなんて言えない(SHISEIDO)」が、大賞となる「Branded Shorts of the Year」のインターナショナルカテゴリーには、スペイン作品の「22 AGAIN(Loterias y Apuestas del Estado)」、ナショナルカテゴリーには「The Party Bus 好きだなんて言えない(SHISEIDO)」が選ばれ、SHISEIDOがW受賞を果たした。

「Branded Shorts 2019」は14日まで上映。期間中はアンダース東京にて、一般向けにブランデッドムービーの無料上映会が行われる。上映プログラムの日時および予約は公式ホームページにて。
「SSFF & ASIA 2019」は16日まで開催中。
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