新生「渋谷PARCO」グランドオープン!ファッション、アートの注目は?祈祷室も

 1973年のオープン以来、渋谷の発展の一端を担ってきた「渋谷PARCO」が、3年余りの休業期間を経ていよいよ11月22日にグランドオープン。旧「PartⅠ」と「PartⅢ」を建て替え、地下1階から地上9階までに「FASHION」、「ART&CALTURE」、「ENTERTAINMENT」、「FOOD」、「TECHNOLOGY」の5つの構成要素からなる193のショップを展開、10階には屋上広場「ROOFTOP PARK」と屋内イベントスペースを併設する。また、渋谷の特長である「坂」と「通り」を施設に取り込み、1階から10階までを外周に沿ってつなぐ「立体街路」を配置した(ちなみにおなじみの「スペイン坂」は、その昔「渋谷PARCO」のイメージ戦略に合わせて命名されたという)。

 80年代、常に新しい文化や流行を発信し続けた“パルコ文化”の再来となるか。新生「渋谷PARCO」のパルコらしさを感じられる場所をキーワードで見ていこう。
5F「PARCO CUBE」と大型サイネージ

〈FASHION〉



 パルコ独自の編集型売り場「GEYSER PARCO(ガイザーパルコ)」(3F)、「PORT PARCO(ポートパルコ)」(4F)は、集合レジや共通フィッティングを設け、出店しやすい環境を整えたうえで次世代ブランドの育成を目指す。さらにオムニチャネルショップ「PARCO CUBE(パルコ キューブ)」(5F)では各店舗10坪程度のスペースで展開される商品をその場で購入できるほか、エスカレーター横の大型サイネージや各ショップに設置されたサイネージ・タブレット端末でECサイトの在庫を検索して購入することもできる。
2Fではファッションでのサステナブルを提案
 同施設のもうひとつのキーワードである“SUSTAINABLE(サステナブル=持続可能なさま)”を提案するゾーン(4F)には、水洗いクリーニング店「Ricue&Sneakers(リクエアンドスニーカーズ)」、洋服のリペア専門店「Re⇄STOCK(リストック)」、ブランド買取専門店「RINKAN」が出店。

 文化といえば祈祷室(5F)もあった。こういったところにも異なる文化を受け入れる姿勢が現れているのだろう。

5Fに設置された祈祷室
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