ライフワークの中で感じる失われゆく風景【アフロスポーツ プロの瞬撮】

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
撮影/文章:長田洋平 (2019年3月7日)
僕はライフワークとしてパラ神奈川SCというチームで車椅子バスケの撮影をさせてもらっている。

この写真は昨年3月の練習のワンシーン。年代物の照明がギラリと光る環境と車椅子バスケを融合させたらどうなるだろうという思いで撮影した。

もちろん当時は今がこのような事態になっていようとは想像もしなかった。

この練習場も公立中学校の体育館であるために、現在は使用不可となっている。練習したくても出来ない。代わりとなる練習場所の確保も簡単ではないという。



今は事態が終息に向かうことをただ願うばかりだ。

その中でカメラマンの自分に出来ることは何なのだろうか。

「練習場に行かないこと」や「自粛」が果たしてそうなのだろうか。もっと良い答えが出せない自分に腹が立つとともに、この写真を見ると少し後悔の念も生まれる。

□カメラマンプロフィル
撮影:長田洋平
1986年、東京出身。かに座。
早稲田大学教育学部卒業後、アフロ入社。
2012年ロンドンパラリンピック以降、国内外のスポーツ報道の現場を駆け回っている。
最近では平昌オリンピック、ロシアW杯を取材。
今年の目標は英語習得とボルダリング5級。
アフロスポーツ

1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。

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