五輪代表なでしこジャパン18名が決定!エース10番は岩渕。高倉監督「今朝まで悩みました」

なでしこジャパンの高倉麻子監督

 高倉監督は「選手のパフォーマンス、コンディション、心の中の様子を用心深く見てきました。チームを作る上での、総合的、複合的(な要素)、そして、特殊性、そういったことを考えて、心を込めて選びました」と、選出基準について話した。

 「正直、最後の1、2ピースは今朝まで悩みました」と監督。「ビルを建てるのと一緒です。1つのピースを変えたら、他とのバランスも変わってくる。誰かと誰かを入れ替えれば済むという、単純なものではない。次々と発想が浮かんできてしまうので、そこは考えを絞り出しました」と苦悩を語った。最終的には「朝、近所を1時間半ほど散歩して、このメンバーで行こうと決心を固めました」と、悩み抜いた末の決断だったことも明かした。

 代表10番を背負うのは、アーセナル所属の岩渕真奈。監督は「なでしこの象徴的な10番には、澤穂希選手がいる。彼女の後を背負うには、やはり重い意味があると感じている。岩渕はチーム発足当時から候補の1人だったが、パフォーマンスや、人間的な成長も含め、10番を託すのは成熟した時だなと思っていた」と経緯を話した。満を持してエースナンバーを背負う岩渕には「合宿中の言動やパフォーマンスに強い自覚を感じた。五輪という大きな舞台で、チームを背負って躍動してくれることを期待します」と、思いを託した。

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