海人が「ONE」参戦を希望。「オファーを待ってはいられない」と自ら売り込みに動く覚悟も【シュートボクシング】

海外挑戦をファンにも約束した海人(撮影・小黒冴夏)

対戦相手不足は深刻

 シュートボクシング(SB)の東京・後楽園ホールにて開催されるシリーズ第3戦「SHOOT BOXING 2021 act.3」(6月20日、東京・後楽園ホール)のメインイベントでZSTライト級王者の小金翔(フリー)と対戦し、3-0の判定で勝利を収めた海人(TEAM F.O.D)が試合後の会見で「ONE Championship」への参戦を希望した。

 現在、海人はSBはもちろん、KNOCK OUT、RISE、REBELS、RIZINと国内の主要団体で試合を重ね、中島弘貴、“ブラックパンサー”ベイノア、緑川創といった国内の王者クラスを撃破。今年2月には長く日本キック界の70kgをけん引してきた日菜太を破りKNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級王座を獲得。70kgでは日本のトップクラスの存在となった。

 しかし昨年からの新型コロナウイルスの影響による渡航制限などで外国人選手の来日が難しくなっていることから、深刻な対戦相手不足に陥っている。

 この日の試合についても「今回も相手がいなくて。いろいろな選手にオファーをしてもらったんですが、70kgではことごとく断られて、71kgで小金選手が手を挙げてくれた。今回試合はできたが、正直、自分が望んでいたような試合かといえばそうではない。今、日本で日本人とちょこちょこやっている場合ではないと思っている。本当に海外の選手とやって行きたいんで、そのためには待っていてもいつ行けるか分からない。なので自分から行ってしまおうと思っています」と自ら売り込みに行く意思を示した。その一方で「そのためには知名度も必要だろうし、セコンドのお父さんやお兄ちゃんを連れて行くための資金も準備しないといけない。そのためにYouTubeも始めました。そういう意味でも試合をやっていかないといけないし、YouTubeも成功させて海外に行きたい」と悩める胸の内を明かした。

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